夏休みが始まりましたね!小学生のお子さんをお持ちの家庭では、
「自由研究、今年は何をさせようかしら」「毎年後回しにして、8月末に追い込み・・・」
とお悩みを抱える方も多いかと思います。
私も小学生の息子を持つ親の一人。しかし、今年小6になる彼は自由研究が大好き。なぜなら
自由な
研究
だから。
阿波おどりが大好きな息子の研究は、毎年
「阿波おどり」
そればっかりです。
このレポートでは、うちの踊る阿呆の自由すぎる自由研究を通し、お子さんを持つ家庭が「祭りで自由研究を楽しむコツ」を考えてみたいと思います。お付き合いくださいませ。
1.息子氏の5か年計画
小学校1年生から阿波おどりを始めた息子。今は東京高円寺で踊っています。自由研究は小2からずっと「阿波おどり」。そのテーマは・・・
小2:自分が出たり、見に行ったお祭りのレポート
小3:ジオラマづくり
小4:「高円寺阿波おどりに関わる人へのインタビュー」
小5:「阿波おどりの教科書」
さて、6年生となる今年は、その集大成。「本場徳島フィールドワーク」となりました!
2.テーマを決める。問題は「みんなに楽しんでもらうこと」
「よし、今年は徳島行くぞ!イエーイ!」と盛り上がったものの、何をするか。自分にしかできないことは何か?
そこは曲がりなりにもライターの息子。私がオマツリジャパンライティング講座で学んだ「ライティングの極意」を伝授(講座のレポートはこちら!)。それは
①誰に
②何を伝え
③どんな気持ち、行動を起こさせたいか?
にフォーカスすること。
①の誰に、は簡単。自由研究なので、学校のお友達や先生。
でもそこで彼が困ったのは②と③。
「僕は阿波おどりが大好きだけど、そういう人ばっかりじゃない」
(当たり前だ。今までの自由研究は、マニアックすぎて友達には刺さらない)
「みんなが徳島に行くわけじゃない」
(当たり前だ。みんなキャンプとか、海とか、おばあちゃんちとか行く)
じゃあ、「徳島じゃなくても、みんなが応用して、お祭りに興味を持ってもらえるような内容」がいい。だけど、「阿波おどりをする僕だけが徳島でできること」てことは?
そうだ、
「小4でやった、阿波おどりにかかわる人々へのインタビューを徳島でやろう!」
ということで、彼の研究目的は
①誰に:学校の先生やお友達に
②何を伝え:徳島阿波おどりにどんな人が関わっているかを伝え
③どんな気持ち、行動を起こさせたいか?:お祭りに興味を持ってもらいたい!
ということになりました。めでたし、めでたし。
3.構成を考えよう。
基本構成はこんな感じ。
①はじめに:概要説明/目的/理由(これは学校指定で書く。とても大事!)
②メイン:インタビュー
③終わりに:まとめ・感想
インタビュー対象を下のようにカテゴライズ。
だいぶまとまってきました。
4.スケジュール(当日と、取材前後)
さて、母ちゃんの大事な仕事、徳島行のチケットと宿も確保。盛り上がってきたぞ!
しかし、ここで問題が!
下記が徳島滞在スケジュール。
そう、びっしりです。だって、徳島阿波おどり期間中は朝から晩まで、どこかで誰かが踊ってる。まるでディズニーランドで、
まずはファストパス取って、この時間にはこのパレードがやってるから、この順番でこのアトラクション行って、ミッキーに会うために即ダッシュ!
みたいな騒ぎなんです。
だから、取材している時間が非常に少ない。
しかも、出演者はもちろん、運営する人もお店の人も大忙し。
これまで何度か取材しつつも、そこはやっぱり小学生。恥ずかしくてなかなか声がかけられなかったり、しどろもどろになっちゃったり。そんな失態は続けられない。
そこで彼が考えたのは
- インタビューする内容を事前に考える。
- インタビューの練習をしておく。
- 当日話が聞けなそうな人には電話インタビューをしておく
おお、いいじゃない。
じゃあ、取材に必要なものは・・・。
まず、メモ。しかし!ここでまた問題が!
字が・・・、下手。ひどい。メモが読めない。
ということで、取材費申請をしてボイスレコーダーを買うことに。これは、今後も練習に使えるということで、経費承認が下りました(スポンサー:母)。
さらに、取材の必須アイテム。名刺!名刺作成ソフトで簡単に作ることができます。これがあれば、声がけがとってもスムーズ。自信もって突撃できます(お子さんの個人情報です。お取り扱いには十分ご注意ください)。
取材内容をまとめるのもパソコンでワードに。これは去年の教科書作りでもやった技。
「これで字が下手でも大丈夫だね!」と息子。オイッ!
ということで、無事、この夏の研究「徳島阿波おどりに関わる人々」の骨子と全体スケジュールが決まったのでした~。
いかがでしたか?我が家のターゲットは「阿波おどり」ですが、同じ内容でいろいろなお祭りに応用ができます。お祭りはいろいろな人が関わって成り立つ、最高のコミュニティ形成ツール。名刺を持って取材に行けば子ども記者の気分もアゲアゲ♡勇気をもって話しかければ、世界が広がります。
また、今回はインタビューでしたが、遊びに行ったお祭りの記録、工作など年齢に沿った手法を選ぶこともできます。
親子で大人も便乗していろいろ学べる自由研究。この夏は、ぜひお祭りでやってみませんか?
最後に、我が家の楽しくも阿呆な研究計画にお付き合いいただきありがとうございました。徳島に行かれる方、お会いしたら優しくインタビューに答えてくださいね!
それでは、楽しい夏休みを~!