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石見神楽と生きる 〜伝統を支える浜田市の神楽産業〜

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浜田市内には、石見神楽に欠かせない道具を制作する職人の技が今も継承されています。面、衣裳、採り物などは、華やかな神楽の舞台を支える陰の立役者であり、神楽とともに生きる浜田市の人々にとっての誇りです。石見神楽を支える地域の神楽産業について紹介します。(五十音順)

① 植田蛇胴製作所

植田蛇胴製作所は、石見神楽の代名詞ともなっている提灯型の大蛇衣裳を発明した植田菊市氏の工房です。明治期まで大蛇の衣裳は白い着物に鱗を描いただけでしたが、竹と石州和紙でできた植田氏の蛇胴が大蛇の舞に圧倒的なリアリティを与えました。植田製作所の蛇胴は、天然乾燥により竹と和紙が強固に接着されて丈夫なうえ、模様も塗料ではなく染料で描くため汗にも強いと評判。現在も素材や製法を変えず、3代目の植田倫吉さんの手によっ ...

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