日本一高い山は?と聞かれれば、みなさん「富士山」とすぐに回答できるかと思います。では、日本一の落差がある滝といえば?
関東の方なら日光の「華厳ノ滝」、関西の方なら熊野の「那智の滝」を思い浮かべるかもしれません。しかしこれが違うんです!
落差日本一の滝、その名は…….
「称名滝(しょうみょうだき)」
恐らく、初耳の人が多いのではないでしょうか!? こちらは富山県にある滝で、日本の滝100選であり、更に国の天然記念物でもあります。
なお、この滝の落差は、およそ350m。東京タワー(高さ333m)よりも高い場所から水が流れてきます。高層ビルの高さに換算すれば、70階をゆうに超える高さ。四段にわたって流れ落ち、直径60mの巨大な滝壺に注がれます。ナイアガラの滝でも最大高で58m、イグアスの滝でも82mです。正に桁違いですね! 日本でこれだけの滝が見られるとは凄いことです。
なぜ、「日本一」の規模の滝なのに、「富士山」のように知られていないのか?
ライターの勝手な考察ですが、その場所に原因があるではないでしょうか。日本三名瀑(華厳ノ滝、那智の滝、袋田の滝)は観光地化され、アクセスは非常に良いものとなっておりますが、こちらの滝は立山の麓という、中々秘境感がある場所にあります。それ故に一般人には、なかなか敷居が高いものとなっているのかなと思いました。
なお、余談ですが、この滝からわずか数百メートルの場所には「ハンノキ滝」という滝もあり、こちらは雪解けシーズン限定ですが、落差500mとなり、その時だけ日本一の落差となります。場所によっては称名滝と一緒に見られるスポットもあります。
さて、そんな富山ですが、春の訪れともに開催されるかわいいお祭りがあるので、ご紹介させていただきます。
富山の春の祭りでおすすめなのは「小川寺の獅子舞(春の祭礼)」!
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
こちらは、平安時代が起源の神仏混交形式のお祭りとなっております。
なお、神仏混交という言葉ですが、「日本に土着の神様を祀る神道」と、「インド発祥で中国/朝鮮半島を経由してやってきた仏教」が、互いに影響し、融合ていることを表す言葉です。なんと、神道と仏教は昔からはっきりと分かれているのかと思っていたのですが、このような考え方があったとは私は初耳でした。
このお祭りは、魚津市小川寺という場所にある「千光寺観音堂」と、隣接する「白山神社」で執り行われます。そこでは、天狗が先頭となり、その後に獅子、更に神主と宮総代と続き、最後に神輿が登場します。その行列が千光寺の観音堂を7周半回る民俗芸能となります。こちらの獅子は獅子舞のいわば元祖的なものであり、それらを含めて、県の無形民俗文化財に指定されています。
「小川寺の獅子舞」を見に行った後は、魚津市の海の幸を堪能して見てください。ほたるいかが有名ですが、そのほかにも昆布じめ、ベニズワイガニも美味しいですよ。また運が良ければ蜃気楼も見られかも!
参考記事:
「称名滝」(立山黒部アルペンルート)
「【落差日本一の称名滝】駐車場やアクセス、紅葉の景色など完全まとめ!」(とやま暮らし)
「小川寺の獅子舞」(とやま観光ナビ)
「小川寺の獅子舞」(とやまの文化遺産)
「神仏混交とは」(神仏ネット)
「魚津市はこんないいところ。」(魚津市定住応援サイト)