7月13日はオカルト記念日。少女に憑依した悪魔と神父との戦いを描き、オカルトブームの火付け役となった映画「エクソシスト」が日本で初公開されたことを記念して制定されました。
「オカルト」という言葉ですが、本来は目で見たり触れて感じたりすることのできないことを意味します。私たちの身近にある風習の中にも精霊信仰や御霊信仰に基づいているものが多く、日々の生活でも自然と「オカルト」的なものに触れる機会は意外と多いかもしれません。
今回はオカルト記念日に合わせた話として、お盆やお正月、ひなまつりやてるてる坊主といった、古くから日本にある風習の本当の意味や由来などについてご紹介します。神秘的な話について触れながらオカルトの世界に浸ってくださいね。
お盆やお正月、ひなまつりに隠された本当の意味を徹底解説!
何気なく行っている季節行事に、お盆やお正月、ひなまつりといったものがあります。
これらは、ご先祖様を敬う気持ちや厄払いの儀式に由来していることをご存じでしょうか。
ここでは、お盆やお正月、ひなまつりなどの行事や、てるてる坊主といった風習の本当の意味をご紹介します。
ご先祖さまをお迎えする「お盆とお正月」
お盆は、戻ってくる先祖の霊を祀る行事のことで、古くはお釈迦様のお弟子さんが亡き母の御霊を供養する「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教行事から由来しています。
また、お正月は、年のはじめに天からそれぞれの家に降りてくる歳神様と、家長の生き御霊をお迎えして五穀豊穣を願う行事です。
つまり、お盆とお正月には共に日本古来のご先祖様を敬うという「祖霊信仰」との深い結び付きがあります。
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人形による身代わり信仰からはじまった「ひなまつり」
「ひなまつり」は、人々の間で行われていた人形を使った「身代わり信仰」である形代(かたしろ)からはじまっています。
その形代が、厄払いの儀式での「流し雛」という風習を経て、人形を用いておままごとをする「ひいな遊び」となり、現在の雛人形になりました。
今ではこの雛人形を「子を思う気持ちの表れ」として、「五節句」の1つである3月3日に家に飾るようになり、その風習を「ひなまつり」というようになりました。
つまり、ひなまつりははるか昔に行われていた人形遊びや行事が原型となっていたのです。
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歌詞に秘められた恐怖の童謡「てるてる坊主」
童謡「てるてる坊主」の3番の歌詞には、「てるてる坊主 てる坊主、あした天気にしておくれ、それでも曇って泣いてたら、そなたの首をチョンと切るぞ」というものがありますが、実はこの歌詞、とても怖い意味が込められています。
では、どんな意味が込められているのか、見ていきましょう。
長く続く大雨で困っていた殿様のところへ、祈祷を用いて天気を晴れさせる坊主が現れました。
いつまでたっても晴れないため、怒った殿様が坊主の首をはねて白い布に包み軒先に吊るしたところ、翌日に天気が回復したという説からきた、というものです。
実は、てるてる坊主は人間が身代わりになる、一種の生贄だったのです。
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まとめ
今回は意外に知らない、日本の怖い風習について紹介しました。
私達の生活の中で当たり前の行事として浸透している、お盆やお正月、ひな祭りなど、毎年楽しみにしている行事は、実はオカルトなルーツがあったのです。
今回ご紹介した行事を元に、先祖供養や厄払いの儀式など、それぞれの本当の意味を理解して、あまり知られていない日本の風習を調べてみてはいかがでしょうか。