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首都圏で梅が開花し始める頃に伊豆で開催される「河津桜まつり」
首都圏では冬の寒さも和らぎ梅が開花し始める頃に、伊豆半島では早々と桜が花を咲かせます。河津町の河津桜はカンヒザクラとオオシマザクラの自然交配によって産まれたとされ、早咲きの種類に分類されています。例年2月上旬には開花を始めるのです。2021年には2月10日~3月10日に、「河津桜まつり」が開催されます。
(この記事は2020年1月に公開されたものを再編集しています。2020年12月21日 編集部更新)
河津駅と河津川を結ぶ歩行者天国
河津は首都圏から新幹線を使えば2時間30分前後のアクセスです。桜まつりの開催期間中には伊豆急行線の河津駅は、電車が到着する度に大勢に人でごった返します。期間中には200万人前後の人々が訪れています。
河津駅の北西に向かう道路は歩行者天国となり、道に沿って河津桜が並木を作っています。所々、桜の木の下に菜の花が黄色い花をつけ、河津桜のピンクとコラボしています。
歩行者天国は河津駅と河津川を結び館橋に繋がります。
河津川に沿って約3キロにわたって隙間なく繋がる河津桜の並木
館橋から上流にも下流にも、両岸に河津桜の並木が延々と繋がります。その全長は約3キロ、桜の本数も約850本にも及び壮観です。館橋から上流には荒倉橋、来宮橋、豊泉橋、かわづいでゆ橋などの橋が河津川に架けられ、その河原には隙間なく河津桜が植樹されています。
館橋から下流も、やはり河津桜の並木が途切れることはありません。河口の浜橋まで、桜並木は続きます。
街全体で約8,000本の河津桜が咲き乱れる河津
河津川の河川敷ばかりでなく河津の街全体には、約8,000本の桜が咲いています。豊泉橋の東で河津桜の原木を見ることができます。河津桜はソメイヨシノなどに比べて早咲きで、濃いピンク色の大きな花を咲かせるのが特徴です。原木のすぐ近くでは河津の桜の中でも屈指の名木の「かじやの桜」が広げた枝いっぱいにピンク色の花をつけています。
河津桜まつりでは、街全体に桜の名所が広がっていますから、河津桜観光交流館でマップやその他の情報を仕入れておくのがいいでしょう。
長い散歩道を歩いた後に足の疲れを癒す足湯
延々と続く桜並木を端から端まで歩くと、足に疲れがたまることでしょう。河津川沿いには足湯が数か所設けられています。館橋から浜橋の間には「河津三郎の足湯処」、豊泉橋の袂には「豊泉の足湯処」、さらに北の「峰温泉大噴湯公園」にも足湯施設を備えています。「峰温泉大噴湯公園」の中央で、毎分約600リットルの湯量で高さ約30メートルまで噴き上げる温泉には驚かされることでしょう。
河津桜の苗木から桜加工食品、海の幸までバラエティー豊富な土産物
河津川に沿って露店が軒を連ねるばかりでなく、歩行者天国沿いにも数多くの商店が並んでいるので、食事や土産の選択肢の種類は豊富です。河津桜の苗木を買って帰れば自宅で早咲きの桜を鑑賞できることでしょう。また土産物も桜の加工食品や相模湾の海の幸などバラエティー豊富です。
「河津桜まつり」は、例年2月上旬から3月上旬に伊豆半島の河津町で開催されています。河津桜は本州でも早咲きの種類のため、首都圏で漸く梅が開花し始める頃に伊豆半島の河津町を濃いピンク色に染め上げます。