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愛媛県今治市の祭「おんまく」は太鼓、伝統芸能、花火に盛りだくさん!2023年は8月5日から!

2023/7/31
2023/7/31
愛媛県今治市の祭「おんまく」は太鼓、伝統芸能、花火に盛りだくさん!2023年は8月5日から!

2023年8月5日・6日に、愛媛県今治市で「おんまく」が行われます。

太鼓に伝統芸能、花火などさまざまな楽しみの詰まったこの祭。この記事では2022年の開催レポートとともに、2023年の開催情報をお届けします。

愛媛県今治市のお祭り「おんまく」とは?

「おんまく」というお祭りがある。名前からして気になるが、どんな意味だろう?公式サイトによると、おんまくは「めちゃくちゃ、いっぱい、おもいっきり」という意味なのだとか。

内容をみると確かに、太鼓、伝統芸能、花火など、祭りといえばこれ!というものを欲張りに満喫できるようなお祭りである。愛媛県今治市にこんなお祭りがあったとは知らなかった。webサイトを拝見して興味を持ち、8月7日にこのお祭りを見てきた。今治のグルメなどとともに振り返る。

「おんまく」の始まりは?

愛媛県今治市民のお祭りである「おんまく」は、1997年に始まった比較的新しいお祭りだ。開始当初は今治商工会議所と今治市が話し合い、港まつり(商工会議所主催)、バリ祭(青年会議所主催)などを統合する形で生まれた。今治市民の自主運営で行われる特徴があり、まさに市民のための祭りとして毎年開催されているのだ。

2022年は8月6日~7日の日程で開催。本祭りである6日は祈願祭、ダンスバリサイ、木山・今治お祭り音頭など、7日にはしまなみ海道太鼓、郷土芸能継ぎ獅子競演、おんまく花火などが行われた。

見所満載!メイン会場へ

今回は7日に現地を訪れた様子を振り返る。お祭りは今治市の商店街を中心に開催された。こちらが会場入り口の様子だ。お昼から太鼓の演奏が行われるようで、その準備が進んでいた。

おんまくの団扇は「ご自由にどうぞ」となっている一方で、募金箱が一緒に置かれている。市民のお祭りであるおんまくを盛り上げるために、こういうところで募金をして祭りの開催に貢献できるようになっているのだ。

近くの広場には屋台があり、親子連れやカップルなどで賑わっていた。こちらの屋台は肉づくし!メニューの文字のフォントに味わいがある。

さて、お昼からは出し物が始まったので、順々に紹介していきたい。

しまなみ海道太鼓の演奏

12時からは会場入り口で、しまなみ海道太鼓の演奏が始まった。しまなみ海道の和太鼓が一堂に会するコンサートということで、とても規模が大きい企画である。まずはじめに「海の豊穣」と題した合同演奏が行われ、様々な団体が集う分、より一層の力強さを感じた。

太鼓の演奏場所は徐々に商店街を移動していった。次の演奏は伊豫之國松山水軍太鼓「鼓響クラブ」の演奏だ。小さな子供から大人まで幅広い年齢の方々が行なっており、太鼓も小さいものから大きいものまで様々な太鼓を使いこなしていた。

そのほかにも太鼓の団体は、合同と団体ごと合わせて14回の演奏が行われ、16時20分までリレーをするように、演奏が続いていった。演奏場所が徐々に移動して、商店街全体を満遍なく回れるような工夫がされているのが素晴らしいと感じた。

アクロバティックな激しい演舞!継ぎ獅子

16時20分ごろからは継ぎ獅子(つぎじし)連競演を開催。3つの団体が同時に演舞するのを2セット、合計6団体の演舞が行われた。

こちらは阿方獅子舞の様子だ。大勢の観客が見守る中、上下動の激しい2頭の獅子の掛け合いが行われた。それにしても胴幕や獅子頭の髪がとてもカラフルだ。獅子が登場すると会場がぱっと明るくなり、その演舞にぐっと引き寄せられる感覚だった。

継ぎ獅子なので、どれも上へ上へと高くなるのが特徴だ。今回は三継ぎ獅子(3人で1つの獅子を構成)が多かった。一番下の人は2人分の体重を支えることになるので、とても力持ちである。一番上に登った化粧をした子どもは怖がることなく下の大人に身を任せ、様々な技を繰り広げていく姿がとても格好良かった。

継ぎ獅子の高さが高くなる理由は、神様に近づきたいと考えたからとも言われている。観客にとってかなり見応えがある獅子舞だと感じた。当日の継ぎ獅子の様子はこちらのYoutubeにも動画を上げているので、ぜひご覧いただきたい。

最後を飾るのはおんまく花火

それからしばらくして、20時ごろからは「おんまく花火」が行われた。今治城のお堀の周りの景色が開けていて、花火を見るのにちょうど良かった。車で来る人が多く混雑していたものの、今回は電車できていたので身軽に移動することができた。花火がお堀を照らし、華を咲かせる姿は圧巻だ。

ぱっと華を咲かせるものもあれば、しだれ桜のように垂れていくような動きのものもある。あるいは、うねうねと蛇行しながら天に昇っていくものもあった。

花火にも個性があり、第一幕「希望の光」から第五幕「これぞ!おんまく花火」まで、テーマごとに花火が打ち上げられていた。打ち上げ総数は10,000発であり、最後のフィナーレの場面では、バンバンバンと連投される花火に観客たちは息を飲むようにそれを見つめていた。

さて、花火を見終えて、今年のおんまくは幕を閉じた。市民祭りといっても、これほどまで出し物が多いとは知らなかった。飽きることなく楽しめるお祭りだと感じた。

今回は8月7日しか滞在できなかったが、前日の6日にはダンスバリサイや木山・今治お祭り音頭、踊りパフォーマンスなど様々な見所があったようだ。ほかにも見所満載なので、ぜひ気に入った出し物目指して訪れてみるのも楽しいだろう。

今治名物「焼豚玉子飯」がおススメ!

最後に今治のグルメについても紹介しておきたい。愛媛県今治市といえば、みかんなどの柑橘類を思い浮かべる方が多いだろう。今回B級グルメとして私がオススメしたいのが、写真左下の「焼豚玉子飯」だ!

焼豚玉子飯は中華料理の賄い飯として今治の五番閣というお店で生まれ、それが重松飯店や白楽天に受け継がれた。今回は今治駅から徒歩10分ちょっとの場所にある、重松飯店で焼豚玉子飯をいただいた。

半熟の目玉焼きの下には焼豚がどっさり敷き詰められ、その下にはほかほかの白いご飯が盛られている。焼豚には甘辛いタレがたっぷりと染み込んでおり、半熟卵と絡み合いながら、するっと食べられて美味しい。これを食べるときに使うのがスプーンではなくレンゲで、ガッとすくえるので食べやすい。ラーメンとサラダとセットで注文しても、なんと850円!なかなかのお手頃価格で食べることができる。ぜひ今治を訪れた際は、焼豚玉子飯を味わっていただきたい。

●重松飯店
定休日:毎週月曜日
営業時間:11:45~13:45(土・日・火曜日は18時から20時も営業)
駐車場:あり

2023年の開催情報!

【日程】

8月5日(土)〜6日(日)

【場所】

広小路お祭り広場、今治港ほか(愛媛県今治市天保山町)

【主なスケジュール】

8月5日(土)/本祭り 10:55〜21:30
祈願祭、ダンスバリサイ、木山・今治お祭り音頭、郷土芸能継ぎ獅子競演

8月6日(日)/後祭り 9:00〜21:20
しまなみ海道太鼓、おんまく花火(20:00〜21:00)

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