御朱印の中央の「武蔵總社 大國魂神社」の文字
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都府中市に社殿を構える大國魂神社の御朱印の中央には「武蔵總社 大國魂神社」の文字がやや細めの流れるような線で記されます。
大國魂神社の御朱印は、拝殿の東に設けられる御朱印受付所で頂くことができます。
拝殿の西で御朱印受付所に向かい合う授与所では、多種類のお守りや、あたり矢、神棚などの授与品が並んでいます。
111年の創建以来の歴史が漲る大國魂神社
大國魂神社は111年に創建されたと伝わります。645年の大化の改新の後には、神社の境内に武蔵国の国府が置かれたのです。1051~1062年の前9年の役で勝利を収めた源頼義、義家の父子は、神社の参道に欅の苗木1000本を奉樹しました。現在は馬場大門欅並木と呼ばれ、神社と京王線府中駅を結んでいます。
南北に一直線に繋がる約250メートルの欅並木は、南端で大國魂神社の大鳥居に突き当たります。大鳥居からはさらに南に参道が続きます。約250メートルの石畳みの道を進み、檜造りの随神門と中雀門を潜ると神社の拝殿です。
徳川家綱の命によって再建された社殿
拝殿の南奥には本殿が連なります。1646年の火災で焼失しながらも、1667年に江戸幕府の第4代将軍、徳川家綱の命によって再建されました。朱塗りの相殿造りで屋根は流造りの建築様式が用いられています。
一年を通して開催される多彩な年間行事
大國魂神社では一年を通して多彩な年間行事が開催されています。4月30日~5月6日の「くらやみ祭」、7月20日の「すもも祭」、8月1日の「八朔相撲祭」には大勢の人々で賑わいます。
11月には、酉の市、七五三詣、菊花展も開催されます。特に七五三詣に訪れる親子が境内に溢れ、拝殿の周囲には長い行列ができます。境内のあちこちに記念撮影用のスポットが準備されるのです。
東京都府中市の大國魂神社の御朱印の中央には「武蔵總社 大國魂神社」の文字が記されます。111年に創建された神社の境内には、大化の改新の後に武蔵国の国府が置かれました。現在の本殿は徳川家綱の命によって建造されたものです。歴史感を漂わせる神社では、一年を通して様々な年間行事が行われています。