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岡山県千手山弘法寺踟供養 仏の着ぐるみで極楽浄土へ導く?!ユニークな祭事の実態とは!

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千手山弘法寺踟供養とは

岡山県瀬戸内市牛窓町に弘法寺という寺院がある。この寺の歴史は深く、遡ると平安時代の初期、空海が方三丈の堂を健立し、千手観音を安置したところまで話は進む。
本堂の周囲は落雷による焼失を繰り返し、現在では、遍明院が一帯を管理しているという。波乱万丈の歴史深いこの地にも民俗芸能があり、極楽住生を厳かに再現した日本三大練供養の一つと聞き弘法寺へ駆けつけた。
死後にあの世へ行く事を住生という。
極楽浄土を表現した祭とは、どれほど厳粛なものか、胸を高鳴らせて現地へ出向いたが、想像を上回る展開に直面した。なんと主役は仏の着ぐるみなのである。
5月5日、夏の気配が間近にせまる晴天の日だった。桜の木は淡いピンク色から濡葉色へと変わり始めている。

被り仏と練供養の起源

古くは迎 ...

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