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【草加桜まつり】日本三大農業用水に数えられる葛西用水に映り込む春の彩り

更新日:2021/3/24 obaq
【草加桜まつり】日本三大農業用水に数えられる葛西用水に映り込む春の彩り

日本三大農業用水に数えられる埼玉県草加市を流れる葛西用水

日本の国土の10パーセントあまりが農地として利用されています。農作物を栽培するために不可欠な水を供給するため、各地に農業用水が整備されています。埼玉県東部から東京都東部を流れる葛西用水は、見沼代用水、明治用水とともに日本三大農業用水に数えられています。利根川から引いた水が、埼玉県草加市の東部に広がる農地を潤しているのです。草加市の稲荷地区の用水の両岸には桜が植樹され、例年3月下旬から4月上旬に早春の彩りで包まれ、「草加さくらまつり」が開催されています。2017年は3月30日(木)前後が見頃となりましたが、2021年は気候の影響から3月の4週目から月末が見頃となりそうです。

日本三大農業用水に数えられる埼玉県草加市を流れる葛西用水

江戸時代に開削された葛西用水

葛西用水は1660年に、徳川幕府の命によって天領開発の一環として、関東郡代の伊奈忠克が開削を始めた農業用水です。埼玉県北東部の行田市の利根大堰で取水された水は、東京都足立区へと流れ込んでいきます。草加市の稲荷地区では用水の両岸に桜が植樹されています。葛西用水へは、東武スカイツリーラインの草加駅東口から路線バス「稲荷五丁目行き」に乗車し「稲荷五丁目」停で下車するか、「八潮団地行き」に乗車し「伊草天満宮」停で下車するのが便利です。

東武スカイツリーラインの草加駅

草加市の稲荷地区を流れる葛西用水

草加市の稲荷地区を流れる葛西用水

草加市の稲荷地区を流れる葛西用水

季節の彩りが映り込む水面

草加市の葛西用水の桜、1978年に100本が植樹されたことに始まり、現在では約450本が並木を作っています。約2キロの用水路が薄紅色で彩られます。用水には季節の彩りが映り込み、水面にも桜並木ができあがります。

葛西用水の桜並木

葛西用水の桜並木

水面にも桜並木ができあがる葛西用水

水面にも桜並木ができあがる葛西用水

水面にも桜並木ができあがる葛西用水

「草加さくらまつり」が開催されると、並木のほぼ中央の稲荷橋付近には露店が姿を現します。

桜並木のほぼ中央で葛西用水に架かる稲荷橋

稲荷橋付近

桜並木の下で軒を連ねる露店

桜並木の下で軒を連ねる露店

桜が並木を作る綾瀬川や伝右川

草加市で最も規模の大きな桜並木は葛西用水の両岸に繋がりますが、稲荷橋から西に約1.5キロの札場河岸公園も桜の名所スポットです。公園沿いの綾瀬川と伝右川にも桜が並木を作っています。「草加さくらまつり」の開催期間中には「桜並木撮影会」が行われ、2021年には3月27日に実施されます。

札場河岸公園の東を流れる綾瀬川

札場河岸公園の西を流れる伝右川

伝右川で並木を作る「そうか桜」

札場河岸公園で実施される「桜並木撮影会」

埼玉県草加市の東部に江戸時代に開削された葛西用水は、日本三大農業用水に数えられています。水路に架かる稲荷橋を挟んで約2キロの両岸には約450本の桜が植栽され、例年3月下旬から4月上旬には水面に季節の彩りが映り込みます。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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