祭りは、神輿・山車・囃子・踊り・衣装など見どころ満載ですが、ここでスポットライトを当てるのは、気合いの象徴「手拭い鉢巻」です。
「手拭い」は、日本の古くからの布製品です。35㎝×90㎝くらいの平織りの木綿布をさします。両端を縫っていないので、巻いてもごわごわせず使い勝手がとても良いのです。
手拭いで顔を隠して踊るのは、神様を敬い恐れているから。また、頭に手拭いを巻くのは、「気」を体に入れておく目的で、精神統一、気合入魂、病気回復などのため。伝統芸能や茶道、武道では今でも日常的に使用していますね。
では、木綿の手拭いはいつ頃から使われたのでしょうか?
平安時代には、まだ木綿は高価な輸入品でした。栽培が盛んになり、手拭いが広く ...