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バラの品種改良に力を注ぐ「とちぎ花センター」
花の女王バラには品種が極めて多く、現在では数万種類にも及ぶと言われています。栃木県栃木市の「とちぎ花センター」では、新しい品種のバラの育成に力を注いでいます。敷地内にはバラ園を備え、例年初夏には「ローズフェスタ」が開催されています。2021年には5月8日~6月6日の期間で行われる予定です。
(この記事は2020年に公開されたものを再編集しています。2021年5月14日 編集部更新)
「とちぎ花センター」へのアクセス
「とちぎ花センター」に公共交通機関を利用して訪れる場合は、栃木市を巡回する「ふれあいバス」の岩舟線を利用することになるでしょう。電車の駅とのアクセスは、JR両毛線と東武日光線が接続する栃木駅、東武日光線の静和駅、JR両毛線の岩舟駅で、バスの乗車時間が最も短いのは岩舟駅です。ただ気をつけないといけないのは現在、日中に4便、2時間に1本しかないことです。
「とちぎ花センター」の入口は、「ふれあいバス」の「とちぎ花センター前」停から100メートル前後です。入口を入った広場には、様々な季節の花がデコレーションされています。
一年を通して季節のグラデーションをつける大花壇
広場の先には大花壇が扇状に広がります。6枚の花びらをイメージしてデザインされています。花壇は鮮やかな彩りのパンジーで埋め尽くされ、なだらかな傾斜に季節のグラデーションをつけています。一年に3回植替えが行われ、いつでも季節感を感じることができます。
近郊の園芸家の育成種を含め約450種が育つバラ園や展示温室
大花壇に南に接してバラ園が設けられています。園内に約450種のバラが栽培されています。多品種のバラの中には隣接する佐野市出身の園芸家小林森治氏の育成種を見ることができます。小林氏は青いバラの交配による育種に生涯をかけられたのです。
大花壇に西には展示温室が建ち並び、温室を包むようにバラの花が咲いています。
展示温室の中では、栃木県内の園芸農家が栽培している品種が紹介され、季節感溢れるガーデニングの展示が行われています。温室の中ではデルフィニウム、オキシペタラン、アメジストセージなどの個性的な姿を見ることができます。
「とちぎ花センター」では様々な趣向が凝らされた野外の花の鑑賞施設を備えていますが、広場の北のホール棟のイベントホールでは、植木の展示を行っています。棟内の「はなカフェ」では軽食やドリンクを楽しむことができます。広場の南のフラワー館では、切り花や植木、園芸用品の販売を行っています。
「とちぎ花センター」のバラ10選
「とちぎ花センター」では約450種のバラに出会うことができます。最後にその中から、小林森治氏が育成された「わたらせ」、「たそがれ」、「オンディーナ」、「ホワイト・キャット」を含め、10種のバラを紹介させて頂きます。
「とちぎ花センター」では、一年を通して季節の花の彩りが溢れています。例年5月中旬から6月中旬にかけて「ローズフェスタ」が開催されています。バラ園では、青いバラの交配による育種に生涯をかけた近郊の園芸家の育成種を含め、約450種のバラが豊かな表情を見せてくれます。