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例年7月下旬に開催される「筑波山頂七夕まつり」
七夕の日には、織姫と彦星が一年に一度7月7日に、天の川を渡って出会うという伝説に基づき、短冊に願い事を書いて竹笹に飾り付ける習慣が根づきました。茨城県つくば市の北端に標高約877メートルで聳える筑波山の山頂には、例年7月下旬に竹笹が設置され「筑波山頂七夕まつり」が開催されます。2021年には7月22日~25日に行われました。
筑波山は古くから「西の富士、東の筑波」と称され、太陽の向きに従って山肌の彩りを変化させることから、紫峰とも呼ばれています。西に男体山、東に女体山の2つの峰を持ち、信仰の山として栄えてきました。男体山頂にはイザナギノミコト、女体山頂にはイザナミノミコトを祀っており、夫婦和合、縁結びのご神徳があると言われています。
男体山と女体山の中間の広がる御幸ヶ原に設けられる約10本の七夕飾りの竹笹
「筑波山頂七夕まつり」の開催期間には、男体山と女体山の中間点に広がる御幸ヶ原に、約10本の七夕飾りの竹笹が設けられます。夜になるとイザナギノミコトとイザナミノミコトが2つの峰から降りて来て、夫婦の愛を確かめ合ったという伝説が、七夕まつりの起源に繋がっていると言えるかもしれません。広場には短冊が準備されているので、ここで願い事を書いて、竹笹に吊るすことができます。
御幸ヶ原からは竹笹越しに関東平野の眺望が広がります。展望台からの眺望は障害物なしです。広場には10店足らずの売店や飲食店が並んでいるので、ご当地グルメの「つくばうどん」や「つくば茜鶏」などを味わうことができます。
山頂の御幸ヶ原と山麓の宮脇を繋ぐ筑波山ケーブルカー
御幸ヶ原は標高約877メートルの位置にありますが、山麓の宮脇から筑波山ケーブルカーが運行されているので、険しい山道を登山する必要はありません。「筑波山頂七夕まつり」の期間中に筑波山ケーブルカーを利用すると、様々な賞品がもらえる抽選会に参加することができます。
竹笹に加え風鈴が展示される筑波山ケーブルカーの宮脇駅
筑波山ケーブルカーの宮脇駅には竹笹ばかりでなく風鈴の展示も行われ、山頂ばかりでなく山麓にも七夕の雰囲気が漂います。
茨城県つくば市の北端に聳える筑波山の山頂では、例年7月下旬に「筑波山頂七夕まつり」が開催されます。筑波山ケーブルカーの山頂駅を囲む御幸ヶ原に、約10本の七夕飾りの竹笹が設けられます。