「秋の夕日に照る山紅葉」の歌詞で始まる童謡の「紅葉」は、群馬県から長野の県境を越えて軽井沢に向かう碓氷峠で産まれたとされています。作詞を行った高野辰之は、東京と郷里の長野県の豊田村の往復を繰り返していました。1911年当時には碓氷峠を登り下りした信越本線沿線の紅葉の美しさに感銘し、「紅葉」の歌詞を創作したのです。碓氷峠は例年10月中旬から11月下旬にかけて秋の彩りで包まれます。
碓氷峠は信濃川水系と利根川水系を分ける分水嶺で、高低差約960メートルの傾斜がきつく鉄道敷設の難所でし ...