地域に根ざした祭りの魅力を、もっと楽しく、もっと親しみやすく伝える方法はないか——。そんな問いからスタートしたのが、株式会社オマツリジャパンが手がけた「オマツリーズステッカー」プロジェクトです。全国各地の祭りをユニークなキャラクターに落とし込み、地域活性化と文化継承を両立させる新しい取り組みとして注目を集めました。
＜この記事のポイント＞
・祭りキャラ企画「オマツリーズ」をDLEと共同始動
・第1弾「天神祭編」ステッカーをFROGMANが制作
・JR東海の旅行商品にステッカーが採用
第一弾は「大阪天満宮 天神祭編」
記念すべき第一弾として制作されたのは、「オマツリーズステッカー 大阪天満宮 天神祭編」。アニメ『秘密結社 鷹の爪』や『貝社員』などで知られるトップクリエイターFROGMAN氏がキャラクターデザインを手がけ、天神祭に登場する「どんどこ船」や踊り手などをモチーフにした全7種類のキャラクターが誕生しました。
ステッカーは約50mm四方の可愛らしいサイズで、PCやスマートフォンなどにも貼れる実用性とデザイン性を兼ね備えています。祭りの空気を楽しく伝えるツールとして、地域のPRにも活用できる形に仕上がりました。
JR東海の旅行商品に選出
本ステッカーは、東海旅客鉄道株式会社（JR東海）が運営する「EX旅のコンテンツポータル」にて、旅行商品として採用されました。このポータルは、東海道・山陽新幹線のネット予約サービス「EXサービス」利用者向けに、観光プランや限定コンテンツを紹介するサイトです。
選出された旅行商品は、「EX 大阪天満宮 悪疫退散御札と特別御朱印授与 天神祭ステッカー付」という名称で、2021年11月13日から12月31日まで販売。参拝者には、御札や特別御朱印、願い玉に加え、オマツリーズステッカーの7種セットが配布される特別パッケージとして展開されました。交通費を含まず2,200円（税込）という価格で、文化体験とオリジナルグッズがセットになった手軽な旅の提案となっています。
地域と祭りを応援する循環型モデルへ
オマツリジャパンとDLEは、「オマツリーズ」プロジェクトを通じて、祭り主催者が非営利目的でキャラクターを無償利用できる仕組みを構想。さらに、営利利用で得た収益の一部を祭り主催団体に還元する“循環型モデル”を目指しました。
ステッカーのようなキャラクターグッズを通して、地域における「文化の推し活」を促進すると同時に、祭りが持続可能なかたちで継承されていく基盤づくりにも貢献していく方針です。
※「オマツリーズステッカー 大阪天満宮 天神祭編」は現在販売を終了しております。