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白馬に乗ったお侍様 鎌倉祭りの流鏑馬

白馬に乗ったお侍様 鎌倉祭りの流鏑馬

鎌倉幕府誕生と言えば、
「1192(いい国)作ろう鎌倉幕府」で習った方も多いと思いますが、
最近は定説が覆されて「1185(いい箱)作ろう鎌倉幕府」だそうです。
ビックリですよね。

その鎌倉幕府を開いた源頼朝の命日4月13日の前後、頼朝と縁が深い鶴岡八幡宮では例年、鎌倉祭りが開かれています。
その鎌倉祭りのラストを締めくくるのが「流鏑馬」。
何でも、源頼朝が天下太平を願い、全国から集めた弓の名手に行わせたのが始まりなのだとか。

これは席を予約してでも行くしかありません!
ホームページによると、どうやら桟敷席(3000円)を申し込むと、
証明書とリストバンドが送られて来るようです。


桟敷席代(3000)円を予約することで送られてきた証明書とリストバンド。
1名につき行われる流鏑馬は3回(一の的~三の的)。
「一の的」と「三の的」が選べるのですが、ぼくは今回「三の的」を選択しました。

そして、当日。
いざ、鎌倉へ。
鎌倉駅から歩いて10分で鶴岡八幡宮に着きました。
早く桟敷席へ移動して良い席を確保したいところですが、
ちょうど神事の最中で一時通行止めとなっていました。


まずは神前での儀礼から。
沿道に多くの観光客が詰めかけます。


的を持つ役の人もしっかりと伝統装束を身に着けていました。


弓をググっとひいて、キメポーズ。
これは弓のしなりを確かめているわけではなく、
「天長地久の儀」というれっきとした儀式なのだそうです。
天と地の計2回弓矢を絞り、「天下太平・五穀豊穣・国民安堵」を願います。


舞台は神社の参道の中央部分と垂直に交わるように敷かれたコースへと移って参りました。


白馬に乗った王子様ならぬ、お侍様。


流鏑馬本番で弓をひく前に、試しにコースを疾走しています。

お待たせしました。
さあ、それでは見事な流鏑馬の技術をご覧ください。

いかがでしたか。今回、念には念を入れて特等席を予約しましたが、
的の裏側というバックサイドであれば無料の観覧スペースも設けられていました。
フラッと出かけるなら、こちらの無料席を利用してもいいかもしれませんね。
また、鶴岡八幡宮では、鎌倉祭りのほかにも秋の例大祭でも「流鏑馬」を見ることができます。

ちなみに、源頼朝ゆかりの祭りと言えば……
奇怪な面を被った男たちが練り歩く奇祭「面掛行列(はらみっと祭)もありますが……、
そのご紹介はまた別の機会に(to be continued)


オマケ。今回の「オミヤゲジャパン」
鎌倉の地ビール「鎌倉ビール(赤)」(500円)。
鎌倉ビールは赤・青・黄色の3種類ありますが、黒ビール系がお好きならここは「鎌倉ビール(赤)」の一択で。
鶴岡八幡宮へと至る商店街には地ビールだけでなく、地元の特産を活かしたご当地グルメが満載です。

■日時:4月8日~15日(毎年4月の第2~3日曜)/4月8日「静の舞」、15日「武田流流鏑馬」
■場所:鶴岡八幡宮ほか
■交通:「JR鎌倉駅」東口から徒歩10分 、「江ノ電鎌倉駅」から徒歩10分
http://www.kamakura-info.jp/

 

 

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
奇祭ハンター、美酒ナビゲーター。「毎月奇祭」を目標に奇祭旅を行い、お祭りやお酒の情報を挙げています。今までに50以上の奇祭を巡り、600種類以上の日本酒を飲酒。祭りがないときは大体、酒飲んでます。

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