尼崎えびす神社で開催される「十日えびす大祭」
日本の政治の中心は江戸時代に東京に移りましたが、天下の台所は変わることなく大阪が経済をリードし続けています。無数の商人が商売を競う関西地方では各地で、年始に商売繁盛を願う行事が行われています。1月9日から3日間行われる「十日戎」では、軽やかなお囃子に合わせて、「商売繁盛で笹持って来い」と歌われるのです。兵庫県尼崎市に社殿を構える尼崎えびす神社では、「十日えびす大祭」が開催されています。
尼崎えびす神社は、醍醐天皇時代以前に創建されたと伝わります。主祭神として豊漁、商業の神様とされる八重事代主大神(やえことしろぬしおおかみ)を祀っています。
本殿の前に奉納される大マグロ
「十日えびす大祭」の3日間、本殿の前に大マグロが奉納されます。2022年は150センチ、130キロの巨体でした。大マグロにお金を貼り付けると福を引き寄せることができると言われています。
さらに大きな運を求める人には、縁起物が欠かせません。福娘から鈴の音色とともに福笹を受け取れば、商売繁盛、家内安全がもたらされることでしょう。
バラエティー豊富な縁起物
福笹の他にも尼崎えびす神社には、バラエティー豊富な縁起物が溢れています。熊手、福箕、宝船、福俵、扇、額、桝、破魔矢飾りなどに恵比寿様、お多福、大判小判、鯛などがデザインされます。熊手を使えば福をかき込むことができるでしょう。福箕では福をすくいとることができるでしょう。
期間限定の御朱印
福笹の授与所では、季節限定の御朱印を頂くこともできます。
参道や側道に隙間なく並ぶ露店
尼崎えびす神社での縁起物の種類は数え切れませんが、参道や側道には露店が隙間なく並びます。あらゆる種類のグルメが顔を揃える中で、金魚すくい、うなぎつりなどを楽しむことができます。
尼崎えびす神社は阪神線の尼崎駅の西約400メートルに社殿を構えています。駅の北口の中央公園から一番街の商店街を西に進むと南側に神社の大鳥居が姿を現します。
兵庫県尼崎市で豊漁、商業の神様、八重事代主大神を主祭神として祀る尼崎えびす神社では、例年1月9~11日に「十日えびす大祭」が開催されています。3日間、本殿前には大マグロが奉納されます。参拝者は大マグロにお金を貼り付け一年の福を願うのです。