江戸時代初頭の1612年、安井道頓(どうとん)が私財を投げ打って開削を開始したという道頓堀川。今でも大阪有数の繁華街として存在感を発揮し続けているが、このコロナ渦が、これまで続いた賑わいに影を落としている。
そんな中で行われたのが、大阪青年会議所のよびかけで大阪ミナミ地域の商店街や各種団体、企業、個人が協力して1999年に始まった「道頓堀川万灯祭」。今年2022年は「大阪ミナミに元気を!」「新型コロナウイルス感染の終息! 我がまち・ミナミ、大阪の回復を願って!」がスローガンに掲げられた。一日でも早い復活を願って行われた万灯祭のレポートを楽しんでいただきたい。
道頓堀川 万灯祭ってどんなお祭り?
深里橋(四ツ橋筋)から日本橋(堺筋)の約800mの区間で1300灯の提灯が設置されている「道頓堀万灯祭」。さまざまな別のお祭りや催しものとリンクする、いわば、難波周辺地域を明るく照らす、太陽のようなお祭りだ。
1999年に大阪青年会議所の事業として始まり、今では元商店街などで構成する「いっとこミナミ実行委員会」が主催し、20年以上続いている。2022年は7月1日~8月31日の2か月間にわたって開催された。祭りの詳細はこちらのページで確認できる。
世界の名所「道頓堀川」の川辺を歩こう
二本の黄色の線が果てしなく続く。夜が深まるほど、その線は存在感と方向性を示し、道頓堀川の川辺を歩く人々に元気を与えているようだった。
その線の一つ一つの提灯には、さまざまな想いがのせられて飾られている。
「ウクライナに平和を」「ミナミの回復祈願」「ウイルスの終息祈願」。
他にもたくさんの想いがのせられていた。
人はさまざまなことを望む。正直、全ての提灯にのせられた願いは明確にはわからない。しかし、一つでも自分以外の「ひと、こと、もの」に対する願いを表現したものがあると、このお祭り自体が美しく感じるのは僕だけだろうか?
そんな願いを連ねたお祭りの雰囲気の中で大切な友人、同僚と飲む一杯目のお酒はどんな味に感じるだろう?
関西人にもかなりおススメ!クルーズ船で体感できることとは?
道頓堀川といえば、黄色のドン・キホーテ観覧車の前から出航するクルーズ船だ。大阪人からすると道頓堀川をクルーズしてどうなる?と思う人もいるかもしれないが、いざ乗ってみると、想像もしなかった光景が見えてくる。一般的に物事を見る視点を変えるだけで別の世界が広がるというが、まさに、このことだった。
ぜひ、動画でその世界観を感じていただき、実際にあなたも友人、同僚と体感してほしい。
いかがだろうか?
太左衛門橋(たざえもんばし)→相合橋(あいあうばし)→日本橋→戎橋(ひっかけ橋)→新戎橋→大黒橋→深里橋の順で、クルーズ船は進む。
大阪の街をこの視点から見たことがあるだろうか?ただ、橋の下をくぐるのではない。それぞれの橋の歴史と共に、この道頓堀川と一緒に栄えた人々がどのような想いをもって関わっていたのか、感じることができるかもしれない。
道頓堀川沿い飲食店紹介!
道頓堀川沿いには、数多くの飲食店が立ち並んでいる。ぜひ、ご覧いただきたい。
らあ麺 はやし田:いかにも本格的なラーメンが食べられそう!
つりぼり:店内に釣り堀があり、実際に室内で釣をして楽しんでいる人も多かった!
DOTON:氷という文字が、印象的だった!美味しそう!
串かつ勝大:串カツとビールで、どんな話が展開するだろう?
鉄板神社:文字通り、神社の中で鉄板焼きが食べられるような経験ができる!
串かつ だるま:たくさんの人で賑わっていた
焼肉酒家:焼肉と美味しいお酒が楽しめるお店
かに道楽:みなさんもおなじみのかに道楽!
まとめ
いかがだろうか?
来年もまた同じ時期に「道頓堀川万灯祭2023」が行われるはずだ。違う一面から道頓堀川の川辺を、大好きな友人・知人・同僚と一緒に時間を過ごして見てはどうだろうか?
歩き慣れた街並みも視点を変えるだけで、別世界を感じることができると思う。