日本各地には実に様々な踊りがある。農作業をルーツとしたもの、手毬唄の動きを取り入れたもの、お座敷での芸者踊りの流れを汲む艶やかなものなど、それぞれ全く所作は異なるものの、唄と踊りが合わさると、それは一つの文化でもある。
こうした数ある文化の中でも、今年大きな話題となりそうなのが、京都は福知山で400年以上の歴史を持つ『福知山踊り』だ。
そして『日本一難しい盆踊り』と称されるその魅力について、有識者に尋ね、紐解いてみたいと思う。
一度聴いたら忘れられない、なんとものどかな節に加わる、『ドッコイセ、ドッコイセ』という掛け声。
『福知山出て 長田野(おさだの)越えて 駒を早めて亀山へ』
という唄い出しで知られる《福知山音頭》にのせて、軽快 ...