“コンチキチン、コンチキチン”のお囃子とともに、豪華絢爛な山車が京の街を練り歩く山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)、活気溢れる神輿渡御(みこしとぎょ)—。
日本三大祭りの1つとして有名なこの「祇園祭」は7月1日から31日まで、なんとひと月かけて行われる壮大な京都の夏の風物詩です。
祇園祭の始まりは、古く平安時代。大流行した疫病の退散を願って京都で行われた神事が起源とされ、途中幾度かの中断があったものの、「祇園信仰」のもと1100年を超え現在に受け継がれています。
奇しくも未だコロナ禍にある現在。疫病の災いをどうにか鎮めたいと願った当時の人々に思いを馳せながら、祇園信仰、そして祇園祭の起源と本質を紐解いていきましょう。
「祇園信仰」を理解するため ...