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火伏せ祭り。地獄の中に神も仏もない。それでも大震災を乗り越え、千年の歴史を今も紡ぐ。

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寒い中、法被に白足袋を履いた若者たちが民家に水をかけて回る、福島県南相馬市の「火伏せ祭り」。火の安全と無病息災の祈りが込められています。

コロナ禍で開催できない時期が続きました。しかし、2023年1月に3年ぶりの開催ということで、地域の関心は高まりつつあります。長年このお祭りを地元で支えてこられた鹿島御子神社の宮司である森昭文さんに継承に関するお話を伺うことができました。

森 昭文(もり あきふみ)さん
千年以上の歴史がある神社・鹿島御子神社の宮司を務める。幼少の頃から、火伏せ祭りを見て育った。

火伏せ祭りの歴史

このお祭りは鹿島神宮の御祭神の子・天足別命(あめのたらしわけのみこと)を祀る鹿島御子神社を拠点として行われます。その由来は「賊徒がこの天足別命の仮宮に放火したところ、数 ...

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