富山県小矢部市で、毎年7月の最終土曜日に開催される「メルヘンおやべ源平火牛まつり」。平安時代末期の武士で源頼朝、義経とは従兄弟にあたる木曾義仲が、倶利伽羅(くりから)合戦の際に用いた作戦「火牛の計(かぎゅうのけい)」にちなんだ、豪快で魅力あふれる祭りです。
祭りの一番の見どころである火牛の計レースは、鉄骨の台車の上に据え付けられた藁でできた巨大な牛を引いてタイムを競います。走る姿は勇壮でまるで840年前にタイムスリップしたかのような雰囲気です。
「火牛の計」のほか、様々な奇策で知られる義仲とは、どんな人物だったのか?歴史ライターの鷹橋忍さんがご紹介します。
木曾義仲(源義仲)は久寿元年(1154)に、武蔵国(埼 ...