“瓦猿”という郷土玩具が親しまれているのは、和歌山県和歌山市。
大阪に程近い和歌山県では商売人たちが験(げん)を担ぐために、様々な風習が存在していました。“瓦猿”もそんな験を担ぐ縁起物の一種。“変わらざる”とかけ、商売繁盛の継続を願ったのです。
お話を伺った野上さんは、“瓦猿”の始まり、江戸時代より現代まで“瓦猿”の文化を継承している唯一の方です。
瓦という業界全体で縮小が進む中「それでも“瓦猿”を続けていきたい」と話す、野上さん。その言葉には、先祖代々受け継いできた文化、そして野上さん自身が感じる瓦への魅力があると話してくれました。
野上さんの感じる瓦の魅力とは?未来への新たな動きとは?“瓦猿”の歴史を辿り、“瓦猿”に込められた野上さんの想いに迫ります。