江戸三大祭のひとつとも数えられ、2018年は2年に1回の「本祭」として数多くの催し物が盛大に行われる山王祭。今回オマツリジャパンでは祭礼を執り行う日枝神社(東京都 赤坂)の神主、権禰宜の伊久裕之(写真右)さん、小野太誠さん(写真左)にお話を伺ってきました。
―日枝神社からみて、山王祭はどのようなお祭りなのでしょうか?
神主が考えるお祭りと町が考えるお祭りと二つの側面があると思っています。
神社としては、年に一度の神様との約束として、神様をおもてなしし、1年の平和をお祈りする静かな「神事」として、鎌倉時代ころから始まっているもの。いわば「静」のお祭り。
一方で江戸時代から始まったとされているのですが、山車や神輿が賑やかに行列をする「動」のお祭り。皆さんが考える山王祭は ...