科学技術の発達した現代では、夜間も電気による照明が点され日中と変わらぬ明るさで生活をすることができます。電灯のない時代に夜の町を照らしたのは行灯です。和紙を通して広がる和やかな光には和の情緒が感じられるものです。東京都足立区の西新井大師では例年10月上旬に「西新井大師行灯まつり」が開催されています。2021年は10月2、3日に行われました。
西新井大師は平安時代の826年に、弘法大師が関東巡錫を行ったときに悪疫流行に苦しむ村人たちを救うために、十一面観音像を彫りこの地で21日間の護摩祈願をしたことに始まると伝わります。正式名は五智山遍照 ...