国指定重要無形民俗文化財にも指定されている岡山県岡山市の奇祭、「西大寺会陽」(はだか祭り)。2月の夜、寒空の下でまわし姿の大勢の男たちが、2本の宝木を巡って争奪戦を行う姿は圧巻のひとこと。そんな祭りの安全を守り、スムーズな遂行を支えているのが、西大寺会陽奉賛会です。
今回、西大寺会陽奉賛会 会長の大森實さんと、別格本山西大寺住職の坪井綾広さんに、コロナ禍での西大寺会陽(はだか祭り)についてお話を伺いました。
大森實さん
国指定重要無形民俗文化財 西大寺会陽(はだか祭り)
西大寺会陽奉賛会 会長
坪井綾広さん
別格本山西大寺住職
——まずは西大寺の成り立ちについて教えてください。
坪井住職「西大寺は751年、周防国(現・山口県)に暮らす藤原皆足(ふじわら ...