まもなく、2月3日は節分。立春の前日で、冬から春に移り変わる季節の節目を「節分」と言います。豆まきで悪鬼を祓い、まいた豆を年齢よりひとつ多く食べるとその年は無病息災で過ごせるといわれています。
例年、有名寺社では芸能人やスポーツ選手が来て豆まきが行われたり、すべての災厄の象徴として登場した鬼を祓う追儺(ついな)の儀式が行われたりしていますが、新型コロナウイルスの感染拡大が気になる今年は開催されるのでしょうか?この記事では関東で特徴的な節分祭を行っている8か所を、昨年や過去の現地レポートをまじえながらご紹介。今年の開催情報も合わせてお伝えします。
※掲載情報は2月1日時点のものになります。社会情勢等により変更となる場合もありますので、実際にお出かけになる際は各寺社の公式サイト等で最新の情報をご確認ください。
池上本門寺(東京都大田区)
池上本門寺はプロレスラーの力道山のお墓があることでも有名なお寺。そのため、毎年節分に行われる節分追儺式(せつぶんついなしき)には、天龍源一郎さんや神取忍さんなどプロレス界の著名人やアスリートをはじめ、多くのタレントさんや女優さんも参加をしています。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら練行列と特設大舞台での豆まきは中止となりました。事前に申し込みをした一般参加の方は福男・福女として裃(かみしも)をつけて徐厄開運祈願法要に参加が可能です。また、期間中は境内の総合案内所等で数量限定の福豆が販売されます。福豆の袋にはお経をあげた「一粒万倍の福守」も入っています。
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浅草寺(東京都台東区)
節分祭を江戸で最初に大々的に行った浅草寺。例年の節分会(せつぶんえ)では「千秋万歳福は内(せんしゅうばんぜいふくはうち)」という掛け声とともに豆がまかれます。これまでにはレスリングの浜口京子さんなど、浅草にゆかりのある有名人の方が多く参加してきました。
今年も2月3日に節分会は行われますが、豆まきと福聚の舞(七福神の舞)は中止となります。法要は例年と異なり、午後2時から一会のみ執り行われます。
鳥越神社(東京都台東区)
例年、節分の日には宮司総代、年男・年女の方々に著名人も参加し、総勢400名弱による豆まきが行われます。豆まき終了後には、子どもにはお菓子袋が配られるなど大人も子どもも盛り上がれる節分祭です。
残念ながら、今年も神社での豆まきは中止とのことです。しかし、2月3日の16時から先着500名の子どもたちへお菓子の福袋が配られます。お菓子・二福守り入り豆・総代奉納の福小判が入っているそうですよ。
亀戸天神社(東京都江東区)
毎年節分に亀戸天神社で行われる節分追儺祭では、実際に赤鬼と青鬼が登場し、神官と戦う場面を見ることができます!まず、社殿に迫りくる鬼に神官たちが対峙し、問答を始めます。そして、神官たちが一斉に鬼に向かって豆を撒いて追い払い、鬼退治の後に参拝者に福豆を投げてくれます。
残念ながら2022年は、昨年に続き、感染症拡大防止の観点から豆まきは行われません。関係者参列のもと本殿での神事のみ斎行されます。