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2023年はたっぷり運行!「五所川原立佞武多」の見どころを激熱紹介!高さビル7階分!見上げる迫力!

更新日:2023/7/28 リエコ
2023年はたっぷり運行!「五所川原立佞武多」の見どころを激熱紹介!高さビル7階分!見上げる迫力!

2023年8月4日から8日の日程で、青森県五所川原市で、「五所川原立佞武多」が開催されます!

ねぶた祭の中でも、青森ねぶた、弘前ねぷたとともに注目度の高いこのお祭り、2019年公開の解説記事とともに、2023年の最新情報をお届けします。

五所川原立佞武多の見どころを激熱紹介!

立佞武多って読めますか?「たちねぷた」です。

青森県を代表するお祭り「ねぶた」「ねぷた」の中でも、勢いづいているのが、五所川原市の「立佞武多」。

何が「立ち」って、ねぷたが立ってるんです!その高さなんと23m!

青森県に4年ほど住んでいた私も超おススメ!8月初頭東北夏祭りの時期に行われる、この圧倒的迫力を誇るお祭りについてお伝えします。

1.五所川原立佞武多開催概要

立佞武多が開催されるのは、青森県五所川原市。

毎年8月4日~8日。ちょうど東北の夏祭りが開催されると同じ時期です。(8月3日は花火大会で立佞武多運行はありません)。

運行時間は19:00~21:00です。

2.ねぶた?ねぷた?立佞武多?

青森県は、東半分は南部地方、西半分は津軽地方と呼ばれます。ねぶた・ねぷたは津軽地方のお祭りです。

明治の廃藩置県で、津軽地方と南部地方(の北部)が合体し青森県できました。津軽地方の中心は弘前城有する弘前。南部の中心は八戸。その間を取って県庁所在地になったのが青森市です。五所川原は古くから津軽地方第2の都市であり、太宰治の出身地でもあります(吉幾三さんもね!)。

青森県内では夏になると「ねぶた」「ねぷた」と呼ばれる、張りぼてを引く山車祭りが各地で行われます。これは灯籠流しに基づくものですが、その中でも有名なのが、青森市、弘前市、そして五所川原市のものです。

まずは、青森ねぶた。もうワールドクラスの知名度ですね。ねた、です。こちらは、横に大きい!国道いっぱいに広がって進むため、横に大きくなりました。

弘前ねぷた。こちらは扇型の張りぼてに、表は武者絵、裏は美人画が描かれます。城下町の雅やかな雰囲気があります。

Rosino / wikipedia

そしてこちら、五所川原立佞武多!何と高さ23m、重さ19トンにもなるのです。これらが毎年3体出陣。詳しく見ていきましょう。

z tanuki / wikipedia

3.大迫力!ビルより高い立佞武多

高さ23メートルと言ったら、7階建てのビルと同じくらい。「ふーん、7階」とか思うかも知れないですが、あなたね、五所川原なんです。東京じゃないんです。

 

つまり、7階建てのビルとか、あんまりない。

 

だから、23mの巨人は、そんちょそこらの建物より、ずっと大きいんです。

 

それが、

うごく。

五所川原立佞武多

まちを

歩く。

もうそれだけで、大騒ぎです。なので、五所川原の街に近づくと、見えてくる背の高い建物。それが、立佞武多が保管されている「立佞武多の館」(後述)なのです。

 

4.なんでこんなに大きくなった!?立佞武多の歴史

こんな大きなねぷたをいつから作り始めたのか?なんで作っちゃったのか?気になりますね。

巨大ねぷたが五所川原に登場したのは、明治40年ごろ。地元の豪商や大地主が自らの権威を示すために20mにも及ぶ背の高いねぷたを作り始めました。

大正時代に入り電線が広がり始めると、ねぷたは小型化が進み、さらに戦後の大火事により設計図がなくなると、巨大ねぷたは姿を消しました。

 

1993年、当時の設計図と写真が発見され、高さ7mのねぷたが復活。その後、市民有志により「たちねぷた復元の会」が結成され、今に至るのです。

5.さすが、津軽三味線のルーツ!お囃子に五所川原のグルーブを感じる

さて、形がそれぞれ違うねぶた・ねぷたですが、お囃子の違いからもそれぞれの背景を感じることができます。

 

青森ねぶた

こちらは大きな太鼓と、チャカチャカとなる手振り鉦の荒々しい勇壮な音。明治に県庁所在地となった青森ですが、もともとは漁師町。この荒々しさはそんな背景があるのかもしれません。掛け声はご存知「ラッセラー、ラッセラ!」ですね。

 

弘前ねぷた

すごくゆっくり、情緒のある響きですよね。こっちはねた。「出陣のねぷた」とも呼ばれる厳かな調べ。ねぷたは山車を引っ張って歩き、踊りません。掛け声は「ヤーヤードー」

 

そして 五所川原立佞武多。青森県内の有名な3つのねぶた・ねぷた、それぞれ素敵なのですが、私は五所川原のお囃子が一番好き。

聞いてみてください。

こちらはとってもアップテンポでグルーヴィ。手振り鉦を鳴らす姿も、肩を斜めに入れてリズムを取るのが何とも軽快!見る人の気持ちを巻き込んでいくかのようです。

 

そんな五所川原は、実は津軽三味線発祥の地なんです。幕末に五所川原の金木地区に生まれた仁太坊。それまで門付(門口に立ち行い金品を受け取る形式の芸能)として蔑まれていた三味線を、芸術の域に高めたのです。そんな背景もあってか、立佞武多の構成要素として、お囃子は非常に大きい感じがします。

掛け声は「ヤッテマーレ、ヤッテマーレ」。「やってしまえ」「やっちゃいな」という意味。そう、お囃子も、ねぷたの大きさも「やっちゃいな!」のスピリットなのです!

6.見る?参加する?観覧ポイント

こんな大きくてエキサイティングな立佞武多、ぜひ間近で見てみたいですよね。

ゆったり見たい方は有料観覧席をお勧めします。

1)株式会社まちなか五所川原の管理するスタート&ゴール地点

2)五所川原商工会議所の管理する観覧席があります。

有料観覧席でなくても、なんといっても、立佞武多は大きい!結構いろんなところから見られますし、ビルのギリギリを動くのを見るのもハラハラドキドキ。沿道には人がいっぱいいますが、隙間を見つけて入りこむ余地はあるようです。

もっとどっぷり参加したい方は、曳き手として参加することも可能。五所川原市観光協会へ7/10までに申し込みを(※2019年の情報です)!間に合わなかった方、がっかりしないで。立佞武多はね、やっぱりまずは見て楽しんでいただきたいお祭りです。

7.絶対外せない!立佞武多の館

五所川原に行ったら絶対外せないのは、資料館である「立佞武多の館」。なんせ高さ20mの立佞武多。しまっておける場所はなかなかありません。それを保管しつつ、常設展示しているのが、この施設。

私はこの施設が大好きで、青森に住んでいた時は、何度も行って、親せきや友人が来たときは必ず案内していました。

ここの凄いのは、高さ20mの立佞武多の顔まで見られること。らせん状のスロープを登っていくと、途中にいろいろな展示、

歴史の紹介、

スクリーンを見て、そして、至近距離で立佞武多が見られる!

きゃー!

地上で見たらわからないのに、ここで展示されるから、職人さんも手が抜けない!爪の一本一本まで魂を込められた芸術を見ることができます。

8.アクセス

さあ、これはもう行くしかありませんね!

場所はJR五所川原駅周辺。五所川原市へは

飛行機:青森空港からシャトルバスまたはレンタカーで40分

新幹線:新青森駅からJR奥羽五能線で70分

青森県内の移動は車が便利。レンタカーを借りて、周辺観光をするのも楽しい。

駐車場は限りがあるので早めに到着することをお勧めします。宿泊も限りがあるので早めに確保を!

立佞武多運行前の時間には、点灯式やお囃子、津軽三味線のコンサートなども開かれるので、早く来ても飽きることはありません。

「立佞武多の館」隣の「マルコーセンター」では美味しい五所川原グルメが味わえます。

いかがでしたか?まだまだ意外と知られていない五所川原立佞武多。この迫力は絶対体験していただきたい!

青森、弘前、五所川原と津軽ツアーをするのもお勧め。この夏はぜひ、ねぶた三昧で盛り上がってみませんか?

ヤッテマーレ!

2023年の開催情報!

【日程】

2023年8月4日〜8日

【運行時間】

19:00~21:00

【その他のイベント】

<ごしょがわら めじゃ〜 ストリート>

8月4日〜8日 16:00〜20:30

本町通り+青い森信用金庫向い空き地

・飲食ブース

・キッチンカー

・物産ブース

・自衛隊ブース

・イートインコーナー

・特別イベント

・25周年立佞武多特別映像上映会

・JTブース

 

トップ画像:Piti Sirisriro / Shutterstock.com

祭り開催情報

名称 五所川原立佞武多
開催場所 青森県五所川原市
青森県五所川原市 市内中心部
開催日 2023年8月4日(金)~2023年8月8日(火)
毎年8月4日〜8日。
主催者 五所川原立佞武多運営委員会
アクセス JR五能線五所川原駅からすぐ
関連サイト https://tachineputa-official.jp/#about
https://www.mapple.net/spot/2000283/
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
阿波踊りが大好きです。
古いものが好きすぎて、日舞や歌舞伎を見て、味噌やら醤油やら作って、もう自分が何歳かわかりません。

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