7月7日は「七夕の日」。七夕は、短冊に願いを込めて笹竹に飾るという全国的に行われている行事です。
実は、七夕で書く短冊の色には中国から伝わる意味があることをご存じでしょうか?
この記事では、短冊に込められた意味と、願い事に対応した色をご紹介!ほかにも、日本の三大七夕まつりもあわせてご紹介します!
七夕と陰陽五行説
七夕の「五色の短冊」
中国の陰陽五行説に因む
白・黄・赤・青(緑)・黒(紫)の五色からなり白=金
黄=土
赤=火
青=木
黒=水この⑤つ(五行)によって
万物の根源を表し
宇宙のすべてが成り立つとされる数年前の丸の内の七夕飾り#12時 #七夕 #ナエ pic.twitter.com/uhxB7Xi6Zc
— 花🌸🌼🌺🌷🌻🌹 (@lilacblueblue) July 7, 2020
七夕で願いを込めて飾る短冊には、もともと5色の紙が使われていました。
この5色は青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)で、由来は中国の陰陽五行説という概念に由来しています。
陰陽五行説とは、社会と自然のあらゆるものをには、「陰・陽」の相反する2つの側面を持ち、木、火、土、金、水の5つの根本元素であるという考え方です。これは、陰影家の一人である鄒衍(すうえん)によって説かれました。
短冊はなぜ5色なの?
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陰影五行説によればこの5つの色にも意味があり、青(緑)は木、赤は火、黄は土、白は金、黒(紫)は水を表しています。
昔の人々は、この要素に合わせてさまざまな物事を5つに分け、当てはめて考えました。
その中の一つに「五徳」という儒教の概念がありますが、これは、「仁・礼・信・義・智」を五行説に当てはめたものです。
・仁/青(木)
・礼/赤(火)
・信/黄(土)
・義/白(金)
・智/黒(水)
あなたの願い事にあった色をご紹介!
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前述で、短冊の色によって意味が異なると解説しました。
では、願い事に合った色は何色なのでしょうか?
この項では、願い事に対応した短冊の色を、具体例を上げて紹介します。
色の意味を基礎知識として持っておけば、短冊に飾る願いも叶うかもしれません!
・青(緑)の短冊/仁
「仁」とは、人を思いやること、やさしさを持って接し、慈悲の心で万人を愛すこと。
願い事「戦争や災害がこれ以上増えませんように。一人でも笑って過ごせる世界になりますように」など
・赤い短冊/礼
「礼」とは、周囲を敬い、礼を尽くすこと。
願い事「家族や先生、上司など、お世話になっている人たちが心身ともに元気で過ごせますように」など
・黄の短冊/信
「信」とは、約束を守り、誠実に生きること。
願い事「曲がったことや、人道に反することに心を奪われないような強い心を持てますように」など
・白い短冊/義
「義」とは、人として正しい行いをし、自分のすべきことをすること。
願い事「学校や会社に遅刻をしない・困っている人がいたら助ける行動力がつきますように」など
・黒(紫)の短冊/智
「智」とは、学問に励み、正しい判断ができる知識や知力を得ること。
願い事「受験がうまくいきますように・テストでいい点数が取れますように・営業成績が上がりますように・資格取得がうまくいきますように」など
三大七夕まつりをご紹介
一般的に七夕は、短冊に願い事を書いて家の笹竹に飾るイベントですが、巨大な吹き流しなどの七夕飾りが街中を彩る「七夕まつり」が日本各地で開催されます。
地域によっては旧暦の7月7日、新暦の8月20日ごろに開催される場所もあります。
なかでも、「三大七夕まつり」と呼ばれるお祭りは、規模の大きさ、来場者の多さから、非常に有名なお祭りです。
ここからは、日本各地で開催される七夕まつりをそれぞれご紹介します!
仙台七夕まつり
仙台七夕まつりは、宮城県仙台市で開催されるお祭りで、藩祖伊達政宗公の時代から長く続く伝統行事として現在まで受け継がれています。8月6日〜8日の3日間にわたって開催され、一番町や中央通り、仙台駅周辺を埋めつくす約3000本の多種多様の七夕飾りが最大の見どころ!
2022年には3日間の来場者数が225万人を記録しており、大規模なお祭りです。
【2023年開催情報】
開催日 2023年8月6日 (日) 〜 8日 (火)
開催場所 仙台市中心部および周辺の地域商店街
湘南ひらつか七夕まつり
湘南ひらつか七夕まつりは、神奈川県平塚市で開催されるお祭りです。
見どころは圧倒的スケールの七夕飾り。
ほかのお祭りにくらべ、アニメや流行のものなどのユニークな飾りが多く、見に行くだけでも楽しめます!
2019年には3日間で155万人の来場者数を記録するなど、関東でも有数の大規模なお祭りです。
【2023年開催情報】
開催日 2023年7月7日(金)、8日(土)、9日(日)
開催場所 神奈川県平塚市紅谷町 平塚駅北側の商店街を中心とした市内全域
おりもの感謝祭 一宮七夕まつり
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おりもの感謝祭 一宮七夕まつりは、愛知県一宮市で開催される七夕まつりです。
商店街にたなびく伝統的な「吹き流し飾り」や、市民によるオリジナルの飾りつけなど、非常に豪華!
ほかにも、日本舞踊やバンド演奏、盆踊り、コスプレパレードなども開催され、期間中は100万人もの来場者でにぎわいます。
【2023年開催情報】
開催日 2023年7月27日(木)~7月30日(日)
開催場所 愛知県一宮市 市内一円(メイン会場:一宮駅周辺、本町商店街)
まとめ
この記事では、七夕や短冊に込められた意味、三大七夕まつりを紹介しました。七夕や短冊に込められた意味を知ることで、さらに七夕を楽しいイベントにできるでしょう。
今年の七夕は色を意識しながら、願い事をしてみてはいかがでしょうか。