楽しみにしていた春がコロナに水を差されてなんだか気分が沈みますが、人類の歴史上「疫病」は必ず終息してきました。
この記事では、これまでに筆者が足を運んだ祭りの中から「元気がもらえる祭り」をピックアップしてご紹介!コロナ終息後の楽しみを思い浮かべて、前向きに過ごしましょう!
毎年10月に愛媛県新居浜市で行われるこの秋祭りでは、重さ3tの「太鼓台」が150人の「かき夫」と呼ばれる男たちによって勇壮に担がれます。
期間中は「川東地区」「上部地区」「川西地区」などを中心に54台の太鼓台が町にくりだし、市内の各所で「かきくらべ」と呼ばれる技の競演が行われます。
※地区の表記に誤りがありましたので訂正いたしました。お詫び申し上げます。
「ドンデンドン!ドンデンドン!」と鼓動する太鼓に掛け声を合わせ、太鼓台を差し上げたり、放り投げたり。(本当にブワッと浮くんです!)
肩と腰が爆発しそうな思いをしながら懸命に太鼓台を担ぐかき夫たち…その姿から「力を合わせて何でもできる」人間の強さを感じられること間違いありません。
口屋太鼓台さんにかき夫として参加させていただいています💪#新居浜太鼓祭り pic.twitter.com/ZuZDwaP2YE
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) October 18, 2019
この町の人々の祭りにかける愛と情熱は本当にすごい!元気と感動をもらえる、絶対にオススメの祭りです!
2022年10月16日、新居浜太鼓祭りでの太鼓台のかき夫を募集中!
開催時期:毎年10月16日(金曜日)から10月18日(日曜日)(大生院地区は10月15日(木曜日)から10月17日(土曜日))
開催場所:愛媛県新居浜市
こちらも同じく岩手県陸前高田市ですが、別地域で同日に行われる #けんか七夕 です。山車がものすごい勢いでぶつかる瞬間をどうぞ! pic.twitter.com/cWDaeWizJN
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) August 7, 2019
2011年に東日本大震災の津波で壊滅的なダメージを受けた岩手県陸前高田市に伝わる七夕行事。その名のごとく、豪華絢爛な2台の山車が激しくぶつかり合います。
苦難の中であっても、2011年も途絶えさせることなく祭りを開催。津波で家を失い、散り散りになった人々も、この祭りに合わせて再び集まりました。
そんな不屈の精神を体現するこの祭りの見どころは、一般参加も可能な綱引き合戦!200人近くの参加者が山車を引っ張り合う白熱の力比べには、観客も大興奮です。
同日には市内の別の場所にて「うごく七夕」が開催され、こちらも賑やかなお囃子に合わせて豪華な山車が練り歩きます。
いまも復興へ歩みを進める陸前高田のように力強く!祭りの楽しさが力になることを教えてくれるはずです!
開催時期:毎年8月7日
開催場所:岩手県陸前高田市気仙町
炎の中で乱舞する「キリコ」と「あばれ神輿」の激しさは一見の価値あり!
宇出津のあばれ祭りより、神輿を川に投げ入れるシーン。このお祭りのクライマックスのひとつですので、たくさんのカメラが向けられていますね📸
この後、岸壁に叩きつけたりして盛大に神様をもてなしていました👊 pic.twitter.com/vLUF1Ar2yE— オマツリジャパン (@omatsurijapan) July 7, 2019
この「宇出津のあばれ祭」が始まったきっかけは、江戸時代の疫病の流行です。その際に京都の祇園社から牛頭天王を招請して盛大な祭礼を行なったところ、大きな蜂が人々を刺して疫病を鎮めたという伝承があるそうで、祗園祭のひとつとしてこの地に受け継がれています。
燃え盛る炎の中で揺すられるキリコ。川に投げ込み、地面に叩きつけ、炎の中に放り込んで大暴れの神輿。その景気の良さに大満足間違いなしです。
能登のキリコ祭りが開幕しました!宇出津のあばれ祭りの動画をお届け🔥 pic.twitter.com/lT8ZNqPKpB
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) July 5, 2019
宇出津のあばれ祭りより、クライマックスの宮入りのシーン。祭神である須佐之男命(スサノオノミコト)は破壊の神ですので、徹底してやってますね! pic.twitter.com/0VEbuLAeqN
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) July 7, 2019
暴れるほどに魂が甦るのがこの祭り。炎でコロナを焼き尽くし、初夏の能登半島で会いましょう!
開催時期:毎年7月第1金・土曜日
開催場所:石川県鳳珠郡能登町
ストレス溜まりまくりのみなさん、「バカヤロー!」と大きな声で叫びたい気分ですよね?僕はそんな気分です。
毎年12月に茨城県笠間市にて行われる「悪態まつり」はオマツリジャパン一押しの奇祭。愛宕山のてっぺんを目指して歩きながら、大声で不満を叫んで日々のうっぷんを晴らします。
本日は茨城県笠間市にて行われた #悪態まつり の動画をお届け!晴天の下に元気いっぱいの「バカヤロー!」が響き渡りました! pic.twitter.com/cbvZGAuzjH
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) December 15, 2019
物騒な名前とは裏腹に、人の悪態を聞いてゲラゲラ笑いながらウォーキングするのがこの祭りの楽しみ方。コロナウイルスをたっぷり罵倒してやりましょう!
開催時期:毎年12月中旬
開催場所:茨城県笠間市
誰もが知る夏の青森の風物詩ですが、いまこの祭りを推すのにはちゃんと理由が…
実はオマツリジャパンは、代表の加藤が東日本大震災直後の2011年に青森ねぶた祭に足を運び、そのパワーに圧倒されたことが発足のきっかけになっています。
2020年のコロナウイルス騒動渦中のムードも、当時の状況と似ていると思いませんか?あの時、たくさんの人々が祭りに元気をもらったように、今年も祭りで日本を盛り上げましょう!
さらに、この祭りは「勝利の凱旋」を表現しています。祭りを盛り上げる「ハネト」には一般参加も可能ですので、私たちもコロナに打ち勝って青森ねぶた祭で凱旋し、元気いっぱい飛び跳ねましょう!
#青森ねぶた祭 2019年も幕を開けました! pic.twitter.com/rfHxnznQBz
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) August 2, 2019
開催時期:毎年8月2日〜7日
開催場所:青森県青森市
祭りを思い出しながらこの記事を書いていたら、楽しくなってきましたよ!やっぱり祭りは元気の源だ!
こちらもぜひ!
トップ画像:akiyoko / Shutterstock.com
ひたむきに働く人の“強い仕事愛”を浮き彫りにしていく番組、TBS系列『BACKSTAGE』に弊社代表の加藤が出演致しました!
取材期間はなんと約2ヵ月半!長期間に渡る密着取材を経て、オマツリジャパンの設立のきっかけから、現在進行中のプロジェクトの舞台裏、更に加藤のプライベートまでを紹介いただきました。
「奇祭を盛りあげて売上1億円!『お祭り』仕掛け人の舞台裏」を番組のテーマとし、弊社の取り組みをご紹介いただきました。
日本にあるお祭りは30万以上、と言われていて、実にユニークなものが数多く存在します。しかし、少子高齢化にともなう人手不足やマンネリ化などで、元気がなくなりつつある昨今・・・。
今回は、お祭りの企画・運営などを行う会社「オマツリジャパン」の社長・加藤優子さんに密着!これまで関わってきたお祭りは200件以上で、売上は年間1億円以上。日本のお祭りを愛する加藤さんの舞台裏を紹介します!
【放送日】2020年3月1日(日)
【時間】よる11:30
【MC】武井壮
【ゲスト】鈴木奈々
【テーマ】奇祭を盛りあげて売上1億円!「お祭り」仕掛け人の舞台裏
【番組HP】https://hicbc.com/tv/backstage/?ref=pr
CBCテレビ製作/TBS系全国28局ネット
※BACKSTAGEプレスリリースより引用
具体的にどんなプロジェクトの舞台裏が紹介されたのでしょうか?
笠間市の通年プロモーション(包括的連携協定)の実績紹介はコチラ
今回は、「全国の若者に“悪態まつり”を広めてほしい」という笠間市からの依頼を受け、「師走に悪態つきに集まったバカヤローツアー」を企画。茨城県外から外国人を含めた19人の参加者が集まり、悪態祭りへの参加を楽しみました。
江戸時代、藩主が政治に対する庶民の不満を晴らすために始まったお祭りです。13人の天狗が、道中16カ所ある天狗のほこらにお供え物をしながら山裾から頂上の神社へ向かうのですが、その道中で来場者は悪態の限りを尽くし、お供え物の壮絶な奪い合いが起こります!何度行っても楽しい、とっても笑える楽しいお祭りです!
参加者からは楽しかった!との声が多数。また実際にお祭りに足を運んでもらうことで、これまで知らなかった笠間市の魅力を味わうことが出来ました。今後もお祭りの参加ツアーを通して、祭りや地域の魅力を味わってもらえるような取り組みを進めて参ります。
この回は、福岡県の小倉祇園太鼓に出演していただき、境内での演舞を行っていただいた他、参加者に太鼓を叩く演奏体験を楽しんでもらいました。
江戸東京夜市ではこのように「参加体験型」でのお祭り・伝統文化団体の演舞コーディネートを行うことで、参加者の方に楽しんでもらえるよう取り組んでいます。また、神田明神で地方のお祭りの演舞を見た方が、実際に現地に足を運び、お祭り本番の迫力を味わっていただけたら幸いです。
最後に紹介していただいたのは、ふるさと祭り東京2020!
ふるさと祭り東京は、東京ドームで毎年1月に行われているイベント。
日本全国のお祭りや、美味しいグルメ、お酒、スイーツ、更にはご当地キャラまで集結させ、地方の魅力が一度に味わえる大充実のイベントです。
今回は、青森からふるさと祭り東京に出演した、ねぶた師へのインタビューや、組み立て現場の取材を通し、代表の加藤がオマツリジャパンを立ち上げるきっかけとなった体験についてもご紹介いただきました。
ふるさと祭り東京2020!ねぶたの組み立て現場に潜入取材した記事はコチラ
はるばる青森から運ばれたねぶたが、大勢の人の手によって組み建てられ、完成後に灯りが灯される様子は感動的!今後もオマツリジャパンではお祭りの取材を通し、お祭りのディープな魅力を発信して参ります!
弊社の取り組みを取り上げていただけるメディアの方、ご出演依頼お待ちしておりますので、こちらの問い合わせフォームからお気軽にご連絡下さい!
※トップ画像出典:株式会社CBCテレビ プレスリリースより引用
こんにちは。前世は馬だった(と思っている)どんぐり圭子です。今日は、お祭りの裏方、いやたまにはメインキャラにもなる“お馬さん”の気持ちになってオマツリをお伝えします。
「絵馬」に願い事を書いたことがありますか?
どこの神社にもある「絵馬」ですが、最近、板に描かれるイラストにその年の干支の動物絵が多くなりましたね。ところが、元々は「馬」でなければならなかったんですって。
それは、古代、馬が神様の乗り物と言われ神聖視されていたから。昔は、馬を神様に奉納していたんだそうです。それが今では本物の馬ではなく、絵で描いた馬を奉納し、同時に願い事も神様に届けてもらうようになったんですね。
このことを伝える古い祭りが福島県南相馬市に残っています。国の重要無形民俗文化財に指定されている「野馬懸(のまがけ)」です。多くの馬の中から神のおぼし召しにかなう馬を捕らえて奉納するという神事です。
相馬野馬追執行委員会HP:野馬懸はこちら
http://soma-nomaoi.jp/tradition/nomagake/
この神事は、もともとは野生馬を敵に見立てて実戦形式で行う軍事訓練でしたが、鎌倉幕府が各地の軍事訓練を禁止しても、神に奉納する馬選びの神事であるという名目で続けられ今日に至りました。
「相馬野馬追」として、超有名で超カッコイイ「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」は、今は、本祭りとして神事とは別の日程で行われています。
それでは、色々な行事で活躍するお馬さんにインタビューしてみるね。
古くから人間とかかわりのある馬ですが、ちょっと前まで(と言っても100年ぐらい前かな)馬と人間は、一緒の家に暮らしていたって知っていますか?
同じ一つ屋根の下、または離れに私たちの部屋(納屋)があったのよ。少々向きや造りは異なりますが、だいたい日本中の農村や山村にあった藁葺の家が同じような感じで作られました。
「私たち、農家の馬は、犂(すき)や鍬(くわ)をつけられると田畑を耕すのだなとわかったし、荷車をつけられると遠出だなとわかるのよ。私たちは、人間の労働にはなくてならないパートナーだったの。
父ちゃんと町に米や野菜を売りに行った帰り、その金で飲んだくれて、いや、疲れて荷台で寝ている父ちゃんが手綱を引かなくてもちゃんと家に帰るという光景は、特別珍しいものでもなかったのよ。遠い道のりもちゃんと覚えているからね。すると母ちゃんが餌と水をたっぷり用意して待っているの。『お前は、よう働いたなあ、ありがとう』と言いながら、父ちゃんより先にお世話してくれていたものでした。
農業が機械化されると、私たちはだんだん家で飼われなくなってしまった。乗馬や祭りにでることが増えたので、新しいことを覚えなきゃならなくなったのよ。でも、今、馬の数が減ってどこの祭りでも馬の確保が困難になっているの。だから、あれこれ覚えさせられて、あちこちで使われるようになったの。でもね、私たちはただの道具ではなくて、パートナーよ。お互いの信頼があればこそ、いい仕事をするのよ。」
いわての文化情報大辞典HP:昔の農家の間取り図が見たかったらこちら
http://www.bunka.pref.iwate.jp/seikatsu/jyutaku/data/nouka2.html
http://www.bunka.pref.iwate.jp/seikatsu/jyutaku/data/nouka1.html
川崎市立民家園HP:昔の家について知りたかったらこちら
http://www.nihonminkaen.jp/facility/old_folk_house/
流鏑馬とは、走る馬の上から矢を放ち、板の的に当てる競技です。
「僕の背中に乗って矢を射る術は、古くは平安時代の宮廷行事にもあって、その後も武士のたしなみとされたんだよ。今では全国の神社で神事や奉納、競技という形で残っているね。
流鏑馬の馬は、みんなにはただ走っているだけに見えるかも知れないけれど、かなり神経使っているんだよ。流鏑馬の前には、神事があって特別な水を飲んだりお払いを受けたりするから、ああ、これから走るんだなってわかるよ。観客はいるし、的が当たったときのどよめきは大きいし、僕たちだって慣れないと緊張する。
流鏑馬は200mくらいを一気に駆け抜けなければならないので、助走なし。それでスタート直後からスピードを出さなきゃいけないから、走る直前に小さな円をくるくる廻って士気を高めることもあるよ。馬上の射手の緊張は、もろに僕たちに伝わるからね。だから始まる前はちょっとピリピリしてるんだよ。射手が僕のやわらかくて敏感な腹に合図を出すと(蹴るんじゃないよ!)後ろ足で強く地面を蹴って飛び出すんだ。しかも、射手は、矢を構えて討つことに集中するから、速度を緩めないように一定スピードで走るんだ。
走る練習は特にしないけど、射手とうまく息を合わせる練習はする。僕たちの足の動かし方によって、振動が少ない『常歩(なみあし)』、上下に揺れる『速足(はやあし)』、そしてブランコのようにゆったりと前後にスイングする『駆歩(かけあし)』とあって、それぞれスピードが違うから、射手には徐々に僕たちの動きに慣れてもらうんだ。本番の流鏑馬は、それより早くて、全力で走る『襲歩(しゅうほ)』で行うんだよ。距離が短いので、競馬みたいなスピードにはならないけど。
近くで流鏑馬が行われるときには、見に来てね。」
日本馬事協会HP:全国の流鏑馬情報はこちら
https://www.bajikyo.or.jp/festival_12.html
宮崎県美郷町観光協会:御田祭(おんださい)はこちら
「ヒャッホー!イエーイ!泥しぶきを上げて、ぬかるんだ田んぼを走り回る。誰が考えたんだ、こんな面白い神事。鞍なしで騎乗すると、汗をかくオレの背中は滑りやすいぞー。落とさないように気をつけてやっているつもりだが、落とすと客が喜ぶ。もっと暴れてやろうか。オレの体に付いた虫を泥で落とすいい機会だ。大好きだ、この神事。と言うと暴れ馬のように聞こえるかもしれないな。
この季節になると、オレたちは水の中とぬかるみを歩く練習をする。そして、オレの背中にいきなり人が乗る。乗った人は、オレの体温を感じるというが、オレだって鞍や荷物にはないオマエの生暖かさを感じているのさ。オレは、犬と違って汗をかくからオマエのパンツには塩が付くぞ。
大きな声じゃ言えないが、実は、オレたちは、転ぶのを恐れている。足にダメージを受けるのを恐れている。だから泥に足を取られないように、前足を高く上げて走る。だから泥しぶきが上がるんだ。もともと草食動物で、肉食獣に襲われた時に逃げる足は最も大切なんだ。オレらが大胆に走り回れるのは、水の入った田に石などが無く、足を取られないと人間を信頼しているからなんだ。
この神事では、目の中に泥が入るんだよ。終わったら必ず目を洗う。泥が入ったままだと病気になるからね。目ン玉をかっと開かれて、まぶたをくるりと返されて徹底的に洗われる。痛いけど大切なことだ。オレらの上げる泥しぶきにかかると一年間、無病息災だって言うから、見るなら近くに来いよ。」
御田植祭は、田植えの時期に行う豊作祈願の神事です。早乙女が田植えをする行事が全国各地にあります。所によっては、晴れ着の牛が田に入ることもあります。上の動画の宮崎県美郷町(みさとちょう)の御田祭(おんださい)は、牛馬や神輿(みこし)を繰り出し、無病息災、五穀豊穣を祈願する農耕行事です。宮崎県の無形民俗文化財にも指定されています。
盛岡市HP:チャグチャグ馬コについてはこちら
http://www.odette.or.jp/?p=1351
盛岡市HP:チャグチャグ馬コの動画はこちら
http://www.odette.or.jp/information/media/chag.mp4
京都市観光協会HP:時代祭はこちら
https://www.kyokanko.or.jp/jidai/gyoretsu.html
「ここでは、お行儀よくパカパカと歩かなければいけませんの。スピードは、人間の皆さんと同じくらいでね。大切なことは、決して、お侍さんやお姫様を振り落とさないこと。でもね、私の目は顔の側面にあるので、自分の真後ろ以外はしっかり見えています。動くものは気になるので、横や後ろが見えないようにブリンカー(目隠し)を付けてもったら気が散らないし、驚かないから振り落とすことも無いでしょう。
祭りの前は、人を乗せてゆっくり歩く練習をしています。体を拭かれ、鞍をつけられると人を乗せるんだなとわかります。時々、悪気はないけど、綱をもつ人の足を踏んずけることがあるんです。重いけどそんなに痛くないわよ、大げさな声上げないでほしいわ。
本番の日、人垣は、森の中の木々だと思えば気になりません。耳は、片方ずつ180度動かすことができるので、どっちの方向を向いているかを見れば、私が何を聞こうとしているかがわかるでしょう。私の耳は、高い周波数の音なら人間の皆さんより良く聞こえるの。だから、群衆のざわめき・奇声・車のクラクションなど普通に考えられる騒音には慣れていても、反応してしまうのよね。
あ、それと、私の尻尾がピンと上がったら見ても見なかった振りをしてね。私の糞は、草食だから全然臭くないのよ。肥料としては最高だし、乾燥させれば燃料にだってなるのよ。」
鹿児島県観光サイト:「初午祭」(鹿児島県霧島市)はこちら
http://www.kagoshima-kankou.com/event/20052/
広報きりしまチャンネル
たびらい宮崎観光情報:「ジャンカン馬踊り」(宮崎県三股町)はこちら
http://www.tabirai.net/sightseeing/column/0008461.aspx
「太鼓、三味線、鉦(かね)の音を聞けば、踊り出す。あたしゃ、ひょうきん踊り馬、あたしの後ろには一緒に踊る人がたくさんついてくる。あたしは、鈴を付けているので『鈴掛け馬』、鈴の音から『ジャンカン馬』、物もうでの馬という意味で『ものめい馬』、花飾りなどしているので『装束馬』などとも呼ばれているんだよ。
あたしの踊りは、首を上下に振りながら、細かいステップや軽く後ろ足ジャンプするのとか色々混ぜて、少しずつ前進していくよ。長年やっていると音楽が鳴りだしたら、あたしゃすぐに足踏みを始めるね。稽古と称してオヤジが音楽かけると納屋の中でも踊っている。条件反射ってやつかしら。
でもね、馬のあたしにとっては、すごいことなんだとわかっておくれね。進化の過程で、中指だけが発達して蹄(ひづめ)になったのは、大地を蹴って早く走るためなの。横歩きは得意じゃないけど、たまには前足を交差気味に出したりもできるんだよ。左右と後ろに人間がついて、あたしの進む道をガイドしてくれているのさ。あたしがちょっと疲れて動きが悪くなると、この手綱取りが軽快に踊るようにと手綱で合図して来るんだよ。あたしゃ、疲れてんのにさあ。」
馬が踊る祭りは、旧薩摩藩だけに見られるんだけど、ほかの場所でも ありますかー?あったらぜひ教えてね。
みんなの乗馬HP:在来馬についてはこちら
http://www.minnano-jouba.com/mame_chishiki02.html
今、祭りで見かける馬は、明治時代に輸入された馬の血が混ざったものがほとんどです。扱いやすいく力が強いので、農林作業に従事させられた馬たちの子孫です。在来馬は、もともと日本にいました。弥生時代から古墳時代に朝鮮半島経由で来たと言われています。南の島経由の馬もいるという説もあります。在来馬は、外国から来た馬と交配することなく現在まで日本で残ってきた貴重な馬たちです。現在合計8種類、北海道和種・木曽馬・野間馬・御崎馬・対州馬・トカラ馬・宮古馬・与那国馬の仲間がいます。
「ボクたち、体は小さくてポニーくらいだけど力があるんだよ。大きな馬がいなかった昔は、馬と言えばボクたちのことだったんだ。おとなしく人懐っこいから、子供向け乗馬など観光を手伝っているんだ。みんなに好かれていると思ってるけど、どうですか?でも数が少なくて集団を維持していかなければならないから、保護されないと絶滅するかもしれないんだよ。ボクたちのこと、どうかよろしくね。」
みんなの乗馬:馬の種類についてはこちら
http://www.minnano-jouba.com/mame_chishiki05.html
外国では、使用する目的に応じて、扱いやすい馬を作って種類を増やしてきました。品種改良がなされ力のより強いもの、スピードのあるもの、ジャンプに優れたものなど様々な種類がいます。一方、日本では昔からスピードよりも力を求められました。日本では、おもに馬は力仕事に利用され、武士の時代になって、扱いにくい馬を乗りこなす技術が尊敬されました。今、お祭りで見かける馬は、明治時代に輸入され、日本の馬と混血していった馬たちの子孫がほとんどです。
ここには全部出せませんでしたが、馬が活躍する神事や祭りはまだまだたくさんあります。中には、伝統か動物虐待かという賛否両論ある行事三重県多度大社の祭りの中で行われる「上げ馬神事」もあります。この祭りでは、馬が約2mの絶壁を一気に駆け上がらせられます。武士が台頭して人馬ともに生死をかけて戦った時代の名残があり勇壮ですが、かなり危険です。日ごろ戦う必要のない現代の馬には、かなり無理を強いているのかもしれません。
馬は、人間の身近にいました。数が減って、祭りでしか皆さんと出会わなくなりましたが、心通わせて一緒に時代を切り開いてきたのです。祭りファンの皆さん、馬はただの道具ではなくて、パートナーです。お互いの信頼が一番大切なんだって、どうか、馬のことも忘れないでくださいね。
トップ画像:Lerner Vadim / Shutterstock.com
一般的なお守りのほかに、全国にはちょっと珍しくてユニークなお守りがたくさんあります。なかには「え!そんなピンポイントの願いごとにも?」というものも。
ここでは、全国の変わったご利益祈願のお守りを系統別にご紹介します。あなたに合ったお守りを見つけてくださいね。
静岡県熱海市にある来宮神社には、「酒難除守」というお守りがあります。これは、来宮神社の神様が酒を飲み過ぎて災いにあって以後、禁酒をしたという神話が由来です。
飲酒による災難除けを祈願したお守りで、お酒を飲むと物をなくしてしまうという人にもご利益があるのだとか!
京都市にある護王神社には、足腰の健康に特化した「足腰のお守り」があります。
足腰のケガや病気の回復祈願はもちろん、スポーツをする人が足腰のケガをしないようにと、授かりに訪れることも多いそうです。
大阪にある水無瀬神宮で授かることのできる「盗難除け札」は、大泥棒・石川五右衛門が名刀を盗もうとしたが、神様の力により境内の中に入れなかったという話が由来で、その名の通り大切なものを盗難の災いから守るというご利益があります。
新大久保にある皆中稲荷神社は、皆(みな)中る(あたる)という名から、宝くじやコンサートのチケット当選などを祈願する人に人気です。
金色の宝くじ入れも人気で、特に年末ジャンボの時期などは入手困難になることもあるのだとか。
岩手県にある熊野神社では、釣りに特化したお守りを授かることができます。釣りの往来安全、豊漁、天候とチャンスに恵まれるように……など、漁師の方や釣りが趣味の方にはありがたいお守りですね。
大阪にある日根神社には、ぐっすり眠りたいなどと悩む人のためのお守りがあります。枕の形をしたお守りは「安眠祈願」「子授・安産祈願」の2種類あり、そのほかにも枕カバーとして使用できるお守りもありますよ。
京都にある法輪寺は、電波や電気の神様である電電明神を祀っており、電気事業やIT関連者が訪れることで有名です。
お守りはSDカードになっていて、虚空蔵菩薩像のデータ入りで実際使用することもできるのだそう。
京都にある泉涌寺のお守りは、ずばり「美人祈願」です。境内にある楊貴妃観音堂には楊貴妃観音像が安置されていて、その美しさにあやかりたいと多くの女性が訪れています。
もともとは高い身分ではなかった桂昌院(お玉)が、将軍・徳川家光の側室になったというシンデレラストーリーから、良縁・縁結びのお守りとして人気です。
八坂神社境内にある美御前社には3人の女神が祀られており、その中の「市杵島比売命」は七福神の弁財天として有名です。女性だけでなく、「美徳成就」を祈願する男性にも人気のお守りとなっています。
千葉県の高家神社には、料理の神様が祀られています。家族や恋人に美味しい料理を作れるように、という人だけでなく、飲食店を開業した人やプロを目指して調理学校に通う学生さんにも人気のお守りです。
札幌にある西野神社には、スポーツをする人なら身に付けていたいお守りが揃っており、「卓球」「野球」「庭球」「蹴球」など全7種のお守りは、デザインもそれぞれの球技に合わせたものになっています。
お守りとは「こうなりたい」「こうあって欲しい」という願いを叶えるために、神様のご加護を身近に感じる授かりものです。
最近ではそのお守りも細分化されて、一人ひとりの願いにさらに寄り添ってくれているような気持ちになれますね。
変わったお守りは全国にまだまだあります。あなたの願いにぴったりのお守りを探してみてはいかがでしょうか。
いろいろあった2018年、オマツリジャパンのスタッフがが勝手に選ぶお祭り総集編ベスト5!オマツリジャパンのメンバーもみんな大好き!シュールな「奇祭」のお祭りをまとめました!
高さ10m重さ3トン巨大松明が30本!もはや大火事のようなダイナミックファイヤー系奇祭!福島県で420年続く歴史ある日本三大火祭りのひとつ!
戦国時代、伊達藩から須賀川城を守ろうと戦死した多くの人々の霊を弔う為にはじまったお祭りです。
この火祭りは松明がとにかく巨大で、その大きな松明30本を1.5kmの道中ずっと人力で運び多くの人の力で松明を立てます。1本直立するたびに観客からは歓声が湧き上がります。
火を灯された巨大な30本の松明は、秋の夜空が昼のように明るくなるほど燃え盛り息をのむ程の大迫力です。
開催:毎年11月の第2土曜日
場所:福島県須賀川市
神社:岩瀬八幡神社、二階堂神社
悪態をつきながら山を登ったり、お供え物を奪いあったりする奇祭。
年末に鬱憤晴らしてスッキリしたい方にオススメ!このお祭りは、不満を吐き出すというガス抜きの意味あいや、悪霊や疫病を退治するといった様々な説があります。
観客達は白装束を着た13人の天狗に「バカヤロー」など普段言えないような罵詈雑言を浴びせまくります
お供え物を手に入れると幸運が訪れるとも言われていて、ふもとから山頂の神社に着くまでに16ヵ所の祠で、神官が奉納したお供え物を奪いあいます。
開催:毎年12月の第3日曜日
場所:茨城県笠間市
神社:飯綱神社
今や世界中から人が集まる、言わずと知れたピンクのお神輿が有名な奇祭。境内や周辺で販売されている「子宝飴」も有名。
「でっかいまーらー」「かなまら」という掛け声と共に、女装者たちがピンクの”あれの形”をした「エリザベス神輿」を担ぐという異様な光景が、世界的に有名なお祭りです。
性病除け、子宝、安産、商売繁盛、など性に関するあらゆるご利益があるとされているます。
若宮八幡宮内にある金山神社の祭神は、本来「ふいご(鉄などの金属の精錬で使う道具)」の神でした。「ふいご」の動きが男女の営みを連想させることから、江戸時代の川崎宿の娼婦達が性病除けと商売繁盛を祈願して神社を訪れるようになり、性の神様として崇められるようになったのです。周辺の露天はまるで出張秘宝館のようで必見です。
開催:毎年4月の第1日曜日
場所:神奈川県川崎市
神社:若宮八幡宮内金山神社
約2千人のひょっとこと、おかめときつねがキレのある腰つきで踊りまくる、世にも奇妙な奇祭。全国各地からひょっとこ踊り愛好家が集まる宮崎を代表するお祭りのひとつです。
このお祭りは、子宝祈願のため農夫婦がお稲荷様にお参りしたことから始まった「ひょっとこ踊り」が由来で、昭和59年から開催されています。
参加者がコミカルなお面をつけ、赤い着物に白いふんどし、豆絞りの手ぬぐいを被り、ユーモアなキレのある踊りで街を練り歩く様子は思わず笑いを誘います。
前夜祭では最も表現力のある踊り手を決める、ひょっとこ踊り個人戦も見どころです。
開催:毎年8月第1土、日曜日
場所:宮崎県日向市上町(駅前周辺)
シャッター商店街の活性化のために始まった、平成の奇祭。非常にカオスなお祭りとして徐々に認知度が上がっている。
「自由に参加し、自由に楽しむ」というコンセプトのもと行われている、誰でも参加可能な21世紀型のお祭りです。常識を逸脱した感性を持ったアーティスト達が繰り広げるパフォーマンスは見応えがあります。
お祭りの内容は、開催の儀式「ふんどしテープカット」から始まり、「人並べの儀式」「仮装散歩」「UFOの儀式」「インド相撲」など独特な世界観で、なんとも奇妙なお祭りとなっています。貸衣装もあるので是非参加して、思いっきり頭おかしくなってみてはいかがでしょう。
開催:未定
場所:大阪市浪速区(新世界市場)