「社日(しゃにち)」という言葉を聞いたことがありますか?もしかしたら「カレンダーに書いてあるのを見た」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
社日とは、特に稲作にとって重要な季節の節目を表す「雑節」のひとつで、春と秋に1日ずつ、年に2回やってきます。今は廃れてしまっていますが、かつてはその日にやること・やってはいけないことといった風習や、祭りが広範囲に行われていました。
そこで今回は、社日とはいつ、どんな日なのか?その日にまつわる風習や今でも行われている祭りなどについてご紹介します。
暦のうえで季節を表すものには、まず中国から伝わった「二十四節気(にじゅうしせっき)」があります。太陽の動きをもとに1年を春夏秋冬の4つに分け、さらに季節ごとに6つずつの合計24に分けたもので、春分や秋分、夏至、冬至などが代表的なものです。
*二十四節気☃️*
この図は 分かりやすいなぁ😊👆” 🌸 pic.twitter.com/6gqmzafjb4
— Sara * Sara (@Kumi70921358) January 20, 2022
いっぽう「雑節」は、日本人の暮らしや農作業を反映し、二十四節気を補うかたちで日本で独自に生まれました。社日を含め節分や八十八夜など、一般的には全部で9つあります。
雑節は主に農作業に合わせつくられ、古くから日本人の生活にとけ込んできました。一般的には次の9つをいいます。
・節分
・彼岸
・社日(しゃにち)
・八十八夜(はちじゅうはちや)
・入梅
・半夏生(はんげしょう)
・土用(どよう)
・二百十日
・二百二十日▼つづきhttps://t.co/HiXdxyC7qc pic.twitter.com/tbAPJWPwsQ
— 暦生活 (@543life) August 23, 2020
そしてこの「社日」がどのように決まるかというと、二十四節気の「春分」と「秋分」に、それぞれ最も近い「戊(つちのえ)」の日が社日となります。
戌は十干(じっかん)という、1日に1つずつ割り当てられている次の10個の漢字のうち、先頭から5番目です。
十干 = 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
十干はもともと、日にちを10日ごとのまとまりで数えるための呼び名(符号)でした。10日ごとに「一旬(いちじゅん)」と呼び、3つの旬(上旬、中旬、下旬)で1か月になるため、広く使われていたといいます。
数える基準になる春分と秋分は、現在「春分の日」「秋分の日」として国民の祝日になっているので、普段から馴染み深い日ですね。太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
9月23日【秋分の日】
国民の祝日の一つ。春分と同様に昼と夜の長さがほぼ同じになる日。(実際には昼の方が夜よりも少し長い) 国民の祝日に関する法律によれば「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」ことを趣旨としています。 pic.twitter.com/6qQJm8JCUH
— 大和猫 (@yamatokotobacat) September 22, 2023
年によって日にちに少し変動はありますが、春分は毎年3月20日か21日、秋分は9月22日か23日で、それぞれの前後5日以内にやってくる「戊」の日が社日になります。
よって、「春社(しゅんしゃ)」とも呼ばれる春の社日は、毎年3月15日~3月26日の間に、「秋社(しゅうしゃ)」とも呼ばれる秋の社日は、毎年9月17日~9月28日の間にやってきます。
ちなみに、2023年の秋社は9月27日。2024年の春社は3月15日で秋社は9月21日、2025年の春社は3月20日で秋社は9月26日です。
社日は土地の神様、その土地を守ってくれる「産土神(うぶすながみ)」を祀る日です。
社日は年に2回ありますが、春は種まきの時期に重なるためその年の豊作を祈り、秋は収穫の時期で作物の豊穣を神様に感謝する日とされてきました。
本日は #秋の社日 でもあります。秋分の日にもっとも近い戊(つちのえ)の日を秋の社日といい、雑節の1つです。春にも同様の社日があり、春には豊作を祈り、秋には作物を実らせてくれた土地の産土神に収穫の感謝を捧げる祭りが行われます。 pic.twitter.com/4kmdq5NTZi
— 神社検定⛩️ (@jinjakentei) September 21, 2020
社日に祈り、祝う習慣はもともと中国から伝わってきたもの。古代中国で「社」という字には「土」の「神」という意味があり、社日は「社」を祀り五穀豊穣を祈願する祝日だったそうです。これが日本に入ってきて土地の神様や田の神様への信仰と結びつき、農業にとって大切な季節の節目となって儀式も広まり定着していったといわれています。
戊を含む十干も、元は古代中国で生まれました。戊を「つちのえ」と読むように、戊は土と関係が深いので戊の日が社日とされるようになったといわれます。
かつて社日には農作業を休んで集落の皆が寄り合い、掛軸などを掛けて土地の神様や農業の神様にお供えをし、豊作を祈願・感謝する祭りが広く行われていました。
①上長田両諏訪神社では、春分・秋分の日に近く「社日祭」が行なわれる。
古代中国の社稷祭に由来し、土地の神「社」と穀物・農業の神「稷(しょく)」を祀る。
日本では奈良時代に伝わり、天皇が社稷を祀る大嘗祭へと発展した。
平安時代以降、各地の神社でも社日祭が行なわれるようになった。 pic.twitter.com/zNo9y1uqqw
— 十字架のヨハネ (@26jkPpwse8nW8Cw) September 10, 2023
お供え物として春は五穀豊穣祈願のため穀物の種子、秋は収穫に感謝するため初穂や野菜のほか、春秋ともにお酒やおはぎなど、地域によってさまざまなものが選ばれていたようです。また、春の社日にお酒を飲むと耳がよくなるといわれ、社日の日に飲むお酒は「治聾酒(じろうしゅ)」と呼びます。
春の社日に酒を呑むと耳が良くなるという風習があるそう。
(治聾酒(じろうしゅ)という。)娘に呑ませよう。 pic.twitter.com/z8nsn3mYR7
— 龍蓮 (@nda2223v) March 21, 2017
長野県の小県(ちいさがた)郡では田の神様を「お社日様」といい、春秋の社日にはお餅をついて祝ったり、山梨県では「石の鳥居を七つくぐると中風にならない」といって、あちこちの神社を拝んで回る「社日詣で」の風習があったそうです。
他にも、現在の京都府京丹後市の辺りでは明け方に東の方の社寺に参り、それから順に西の方へ行き、最後に日の入りを拝む「社日参り」が行われていたのだとか。社日に神社へ参拝すると特別なご利益がいただけるという言い伝えは全国各地に残っていて、今でも参拝する風習が続いているところもあります。
秋の社日
天気晴。初狩八幡神社へ参拝に。今日は秋の戊(つちのえ)の日、カエルの様な狛犬の頭を撫でると長生きし長患いをしないとの言い伝えがあるそうです。宮司さんにお話を伺うと新聞やネット情報から狛犬を見にくる方が多くなったそうです。#山梨県 #大月市 #古民家 #撮影#レンタルスペース pic.twitter.com/7TjW8mpFA7— 本陣跡・古民家 みどう本陣 (@midohonjin) September 27, 2021
一方、社日に土を触ることは、土地の神様を怒らせてしまうので禁忌とされています。現代に置き換えると家庭菜園やガーデニングも土を触るので、社日に行うのは避けた方がよいといえるでしょう。
また、社日のお供え物に肉と魚はタブーとされ、土地の神様へのお供え物として、米や野菜などの農作物や、餅やお酒など農作物由来の物を供えるのが一般的です。
現在も行われている社日のお祭りで最も有名なのは、福岡市にある筥崎宮(はこざきぐう)の「社日祭」といえるでしょう。毎年春社には「春季社日祭」、秋社には「秋季社日祭」が行われています。
筥崎宮の社日祭は、もとは土の神様に豊作を祈願また感謝するお祭りでしたが、現在は五穀豊穣・除災招福・家内安全などを祈るお祭りです。一番の特徴は、「お潮井取り(おしおいとり)」と称して、筥崎宮の御神域である箱崎浜の真砂をいただいて参拝者が自宅へ持ち帰ること。
【秋の社日祭(お潮井取り)のご案内 】
五穀豊穣・除災招福・家内安全等を祈る筥崎宮社日祭のご案内です。
●日 時 9月27日
●時 間 午前5時~午後5時(予定)
●場 所 筥崎宮お潮井浜※春の社日祭は3月25日です。#筥崎宮 #社日祭 #お潮井取り pic.twitter.com/45tahfhR51
— 筥崎宮@公式 (@hakozakigu_offi) September 21, 2023
社日の日のお潮井は特に効き目があると珍重され、真砂の入った「てぼ」と呼ばれる竹かごを玄関や戸口に備えて、家の出入り時に身に振りかけて災難除けを祈願するのだそうです。また、豊作や虫除けを祈って田畑にまいたり、家の建て替えにあたって敷地にまく風習も残っていて、博多三大祭りのひとつ「博多祇園山笠」の時に、神事の無事を祈って箱崎浜のお潮井を取りに来ることでも知られています。
さらに、社日際のときには筥崎宮名物の「社日餅」の露店も登場。白餅とよもぎ餅の2種類があり、中に甘さ控えめの粒あんが入った昔ながらの素朴な味で、社日祭の人気のお土産にもなっています。
群馬県大泉町にあるその名も社日稲荷神社には、土の神様が祀られていて、古くから農業の神様として信仰されてきました。毎年2回、春と秋の彼岸の中日に近い日曜日に「社日まつり」が開かれます。
明日3/26(日)には、大泉町城之内にある社日稲荷神社にて春の社日大祭が開催されます。
近くには桜の名所の城之内公園もございます。お花見と合わせてお越しになってみてはいかがでしょうか。
写真は昨年の様子です。
詳しくは神社さんのInstagramにてhttps://t.co/o3pNf7kYgp pic.twitter.com/HjA1qOkaY6— 山田嘉和 (@YamaYoshi10000) March 25, 2023
このお祭りの見どころは「探湯(くがたち)神事」です。
もともとの「くがたち」という儀式の起源は、古代の日本で行われていたという、問湯(といゆ)いう沸かした湯を神に捧げてお告げを得る儀式にあります。ここから日本書紀にも記述がある「盟神探湯(くがたち)」という裁判方法が派生しましたが。釜で沸かした湯に手を入れさせ、やけどを負えば罪があり負わなければ罪はないものとする呪術的な方法です。
この社日まつりでの探湯神事は、もちろん呪術的な裁判方法とはまったく違いますが、神前に供えられた大釜の中の熱い湯に小笹を浸し、熱湯を全身に浴びて神様の信託を仰ぐ神事で、1816年の創建当時から続いているそうです。
参拝者は家内安全、災厄除けのお守りとして神事に使われた笹をいただくことができます。そのほか、参道には駄菓子などの露店が並び、植木や農機具の販売なども行われ、特に近郷在住の農家の人たちが訪れとても賑わいます。
今回は、春分と秋分に最も近い戊の日「社日」についてご紹介しました。
農業と深いかかわりのある「雑節」の一つということで、現代ではあまり馴染みのない方のほうが多いと思います。ですが、どんな日なのか?どんな風習が行われてきたのか?現在も行われているお祭りにはどんなものがあるのか?お分かりいただけたのではないでしょうか。
自分の産土神はインターネットでも調べることができます。これを機会に次の「社日」の日には、産土神の神社にお参りしたり、社日のお祭りに出かけてみてはいかがでしょうか。
鯉のぼりが各家庭で飾られるようになると、暖かい春から暑い夏へと、四季の移り変わりを感じるのではないでしょうか。
立派な鯉のぼりをお庭に飾ったり、小さめのサイズの鯉のぼりをベランダに掲げてみたり、人それぞれの楽しみ方ができる鯉のぼりですが、そもそもの意味や由来、こどもの日に鯉のぼりを飾る理由はご存知でしょうか?鯉のぼりは古くから日本に存在しており、そのルーツを辿ってみると意外なものだったりします。
子供から、鯉のぼりについてあれこれ聞かれた時にきちんと説明できるように、鯉のぼりの歴史やこどもの日に飾る理由、鯉のぼりが楽しめるお祭りをご紹介していきます。
さまざまなパステルカラーで彩られた鯉のぼりの空中遊泳を眺めていると、童心に帰ったような気分になりますよね。最近では、「庭が狭いから飾れない」「マンションだから近所迷惑かも」など、鯉のぼりを掲げるご家庭が少なくなってきています。ここからは、鯉のぼりを飾る時期やタイミング、値段、室内で楽しむことができる鯉のぼりまで、洗いざらいご紹介していきます!今一度、鯉のぼりの歴史について知見を深めていきましょう。
なぜ「鯉のぼり」なのか?それは中国王朝に関する歴史書が記しています。
「鯉のぼり」
鯉のぼりは、江戸時代からはじまった風習です。
滝を登りきった鯉は龍になれるという中国の逸話にちなみ、出世の象徴とされました。
たくさんの鯉のぼりが青空を泳ぐ様子は圧巻ですね(*^^*)#暦生活 #カレンダー #暦 #鯉のぼり #こどもの日 #夏 #青空 #季節 pic.twitter.com/EaA8UnBwkd— 暦生活|日本の季節を楽しむ暮らし (@543life) May 5, 2018
中国大陸の黄河上流の竜門山にある渓谷には、急流で幅が狭い川が流れていました。多くの魚が急流を登ろうと川を登ろうと試みますが、失敗に終わります。竜門の激しい川の流れに負けず、登り切ったのは唯一、鯉だけでした。伝説によると急流を登り切った鯉が龍になり天に登っていったとの言い伝えがあります。
こうして、立身出世のための狭き門を「登竜門」と呼ぶようになり、男の子の出世を祈る江戸の裕福な商人たちが、鯉のぼりを掲げるようになりました。
武家社会では、子供が生まれるとのぼりや家紋のついた旗を立てて祝う習慣がありました。江戸時代、武士より地位が低く見られていた商人も、武家に負けじと、武士を模した猛々しい武具などの装飾品を飾り、鯉の滝のぼりで立身出世の象徴であった鯉をのぼりにするアイデアが生まれました。
元々は黒の真鯛一匹でしたが、明治から昭和にかけて「3」の数字は縁起が良いということで、「父親=黒」「母親=赤」「子供=青」の3匹が飾られるように変化しました。さらに、女性の社会進出が目立つようになった時代背景から、女の子も含めた子供の数だけ鯉のぼりを飾るようになり、端午の節句が家族全体で祝う祭事へと変化していきました。
『こどもの日の意味や由来とは?食べる物は?こどもの日にやることを解説!』記事はコチラ
『端午の節句には別の呼び方がある?地域ごとのこどもの日の祝い方』記事はコチラ
鯉のぼりはいつからいつまで飾るべきなのか、どれぐらいの値段のものを買えばいいのか、新米のパパママはわからないことばかり。ここでは、その2つについて解説したいと思います。
鯉のぼりはいつからいつまで飾るべきなのか、はっきりとはわからない方が大半ではないでしょうか。端午の節句は5月5日ですが、地域によっては6月5日がこどもの日だという地域もあります。そのため一般的には、3月20日の春分の日を過ぎた段階で飾るのがベターです。また、大安にあたる日は一日中あらゆることが吉とされており、鯉のぼりを飾るベストなタイミングといえます。
鯉のぼりを片づける時期ですが、鯉のぼりを飾るときと同様、決まった日までには片付けなければならないといった決まりはありません。端午の節句が終わり、都合の良いときに片付けましょう。また、鯉のぼりを飾り終える時期は「成人するまで」「七五三の七歳を迎えるまで」と各ご家庭でまちまちです。
大小さまざまなタイプの鯉のぼりがある中で、値段も気になりますよね。設置する場所、生地やサイズ、プリントか職人染めかなどにより、さまざまな価格帯の商品があります。
また、鯉のぼりは主に屋内用・屋外用に分かれ、その他にもどこに設置するかによって値段が変わります。一般的には屋外用の鯉のぼりは支柱やロープを必要とするため高価な傾向にあり、屋内用は安価な傾向にあります。
主な鯉のぼりの種類としては、屋内用・ベランダ用・屋外用スタンドタイプ・屋外用ポールタイプの4つがあげられるでしょう。
室内用とベランダ用が3000円~10万円程度、屋外用スタンドタイプは2万円~20万円程度、屋外用ポールタイプは2万円~100万円程度が相場です。
このように同じ種類でも大きな値幅があります。
広大な庭がついている一軒家では、家屋の高さを超える鯉のぼりが悠然に泳いでいる姿を見ることができます。しかし、鯉のぼりを飾る習慣が薄れてきたことや、大きな鯉のぼりを飾りたいけれどもマンションだから飾れない、といった事情から、街中で鯉のぼりを飾るご家庭が減りつつあります。
最近では、ベランダや部屋に飾るコンパクトでかわいい鯉のぼりがトレンドです。室内用には「壁掛け鯉のぼり」や「卓上鯉のぼり」、お子さんが触って遊べる「木製キャラクタ―鯉のぼり」など、豊富なラインナップから選べます。
ここからは、オマツリジャパンのオススメをいくつかご紹介します。
【はりこーシカ こいのぼり】
和紙の張子で作った鯉のぼりのマトリョーシカ。大きな鯉のぼりの中には、少しずつ小さな鯉のぼりが入っています。春らしい色合いと可愛いフォルムで、存在感はありつつもおしゃれに飾れるこいのぼりです。
【三池和紙鯉のぼりセットミニ 3匹】
かつて鯉のぼりの産地だった香川県で作られた鯉のぼり。一つ一つ手書きで書かれた鯉は、素朴な風合いと愛らしさで、なんだかほっこりした気持ちになります。台座もセットされているので、家ですぐ飾ることができるのも嬉しいですね。
【三池和紙鯉のぼり】
先にご紹介した三池和紙鯉のぼりセットミニと同じく、こちらも手描きの鯉のぼり。和紙を贅沢に使用し、その大きさは45cmの大きさと迫力満点。赤・黒・青・緑と4色あるので、お好きな色を、もしくはセットで購入してみるのもいいですね!
小さな鯉のぼりでも、子供の健康や成長を願う意味合いが薄まることはありません。伝統的な行事を重んじながらも、鯉のぼりの可愛らしくも逞しい姿をより身近に感じることができるのではないでしょう。
こどもの日に飾る鯉のぼり。お子さんに喜んでもらうために本格的な鯉のぼりを探してみても、数万円単位のものが多く、簡単には買えないですが、ちょっとしたアイディアで安く、簡単にこいのぼりを作ることができます。
こどもの日の当日、SNS上にはアイデアに溢れた手作り鯉のぼりがアップされています。割り箸や爪楊枝をポール代わりにして、イラストサイトからダウンロードして作った鯉のぼりをつければ、手のひらサイズのミニ鯉のぼりのできあがりです。また、完成したミニ鯉のぼりをフォトフレームの中に入れることで、ちょっとしたスペースにおしゃれに飾れるフォトジェニックな額縁入り鯉のぼりとしても楽しめます。
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また、足形・手形の鯉のぼりも愛着が湧きます。好きな色の絵具を手のひら足の裏にたっぷり塗り、白の厚紙に押し付けます。マスキングテープを駆使して、ポールや矢車、吹き流しを表現すると完成度が高まるでしょう。
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この機会にお子さんと一緒に笑顔こぼれるハンドメイド鯉のぼりでこどもの日を一生に一度の記憶に残る思い出にしてみては?
■おすすめのイラストサイト
・ちびむすドリル
こどもの日を手作りメニューで楽しく祝おう!こいのぼりのケーキも作れます
全国には鯉のぼりが楽しめる有名なお祭りが多数存在します。エネルギッシュな鯉のぼりたちが躍動するお祭りを3つご紹介していきます!
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
全長333mの高さを誇る東京タワーでは、毎年恒例のイベントが開催されます。東京タワーの高さ”333m”にちなみ、”333匹”の鯉のぼりが楽しめる端午の節句の特別企画です。
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2023年は、「東京タワー333匹のこいのぼり」装飾の中に、セサミストリートのカラフルな鯉のぼり40匹が出現します。
多様性を表現したカラフルな鯉のぼり展示や、期間限定のセサミストリートのポップアップショップなど盛りだくさんの内容となっています。
ゴールデンウィークのおでかけにもよさそうですね。
■日程:2023年3月24日(金)~5月7日(日)
■場所:東京タワー 正面玄関前(入場無料)
詳しくは東京タワー公式サイトをご確認ください。
茨城県常陸太田市には、雄大な渓谷「竜神峡」があります。渓谷を流れる竜神川に竜神ダムがそびえ立っており、その上に長さ375m、ダムの湖面からの高さが100mを超える日本最大級の歩行者専用橋「竜神大吊橋」が架かっています。
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毎年5月5日になると、約1,000匹もの鯉のぼりが竜神峡に突如出現。渓谷と川から巻き起こる風を浴びながら泳ぐ姿は圧巻の光景です。吊橋と鯉のぼりのコラボレーションが見られる「竜神峡鯉のぼりまつり」には、およそ3~4万人もの来場者で賑わいます。
■日程:2023年4月29日(土)〜5月14日(日)
■場所:竜神大吊橋
詳しくは竜神峡公式サイトをご確認ください。
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埼玉県加須市は、「こいのぼりの町」として有名です。日本有数のこいのぼり生産量を誇る加須市では、毎年5月上旬ごろになると屋台や縁日が利根川の河川敷を埋め尽くします。2023年は、4年ぶりにコロナ前の内容に戻して開催されます!
「加須市民平和祭」のメインイベントでは、重さ330kg、全長100mの巨大鯉のぼりの登場です。クレーンで吊るされたジャンボ鯉のぼりは、10mにも及ぶ口輪を豪快に開け、お腹いっぱいに風を吸い込みます。加須市民約2,500人の手によって作られた世界一大きい鯉のぼりとして、こどもの日のシンボルとして誇らしげに空を泳いでいます。
■日程:2023年5月3日(水) ※予備日 5月4日(木)
■場所:《メイン会場》 利根川河川敷緑地公園、《対岸会場》大高島市区河川防災ステーション
詳しくは加須市公式サイトをご確認ください。
子供たちが明るく立派に育っていくようにとの願いが込められ、こどもの日に掲げられる鯉のぼり。鯉のぼりの歴史を知ることで「子供に喜んでもらうための飾り」ではなく、「子供の健やかな成長への願いが込められた、神聖なもの」という位置づけでこどもの日を迎えられるのではないでしょうか?鯉のぼりをご自宅に飾るも良いですが、本格的な鯉のぼりがあるお祭り会場にも足を運んで、思い出に残るこどもの日にしましょう!
5月5日といえば「こどもの日」ですよね。毎年ゴールデンウイークで連休になるので、家族でどんなふうにお祝いをしようかと、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。今回はそんなこどもの日について、詳しく取り上げます。
意外と知られていないこどもの日の意味と由来や、こどもの日の過ごし方、さらにはこどもの日のおすすめの食べ物を紹介します。巨大なこいのぼりや辺り一面を埋め尽くすこいのぼりが青空を泳ぐなど、こどもの日にぴったりのお祭りや人気イベントもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずはこどもの日の意味と由来について解説します。5月5日といえばこどもの日と誰からも親しまれていますが、どのようにして誕生したのでしょうか。こどもの日の歴史に触れてみましょう。
こどもの日は元々、「端午の節句」と呼ばれるお祝いの日でした。この端午の節句は中国に由来があります。
約2,300年前、中国の楚の国王の側近に、屈原(くつげん)という人物がいました。屈原は正義感が強く人情味もあり、国王や民衆から信頼されていました。そんな屈原ですが、思わぬ陰謀に巻き込まれます。屈原の活躍を面白く思わない輩に失脚させられ、国を追われてしまったのです。あまりのショックに屈原は汨羅江に飛び込んで、自ら命を絶ってしまったと伝わっています。
そんな際に民衆は、屈原の体に魚を寄りつかせないために、ちまきを投げ込んだそうです。この事件がきっかけとなり、屈原の供養のための祭が毎年開催されるようになりました。そして次第に国の安泰を祈願する風習である端午の節句に変わっていったのです。
1月7日の人日・3月3日の上巳・7月7日の七夕・9月9日の重陽…そして本日 5月5日 端午の節句。
我が国の四季を彩る代表的な五つの節句です。
端午の節句は 中国から伝わった行事を起原とする 男子の健やかな成長をねがう日です。 pic.twitter.com/0mKsecVVGP— 猿渡☆A (@Saruwatali) May 5, 2019
日本で最初に端午の節句が始まったのは奈良時代のことでした。災厄を避けるための行事が行われ、宮廷では軒に菖蒲やよもぎを挿したそうです。臣下の人々は菖蒲を冠に飾ったり、菖蒲の葉で作った薬玉を柱に下げたりしました。
また災いをもたらす悪鬼を退治する意味で、騎射や競馬などの勇壮な催しも行われたそうです。民間でも軒に菖蒲を挿し、子どもたちが小弓を引くなどして、印地と呼ばれる石合戦が盛んに行われました。
江戸時代には徳川幕府の重要な式日が5月5日に定められます。こうして端午の節句は日本の伝統的な行事として現代まで続きます。端午の節句は時代と共に、男の子の誕生と成長を祝う日として親しまれるようになっていきました。
「鯉のぼり」
鯉のぼりは、江戸時代からはじまった風習です。
滝を登りきった鯉は龍になれるという中国の逸話にちなみ、出世の象徴とされました。
たくさんの鯉のぼりが青空を泳ぐ様子は圧巻ですね(*^^*)#暦生活 #カレンダー #暦 #鯉のぼり #こどもの日 #夏 #青空 #季節 pic.twitter.com/hBOY8N5Bwt— 暦生活|日本の季節を楽しむ暮らし (@543life) May 5, 2017
ではなぜこどもの日は5月5日なのでしょうか。その理由は由来となった端午の節句の意味を考えると見えてきます。
端午の節句には「5月のはじめの午の日に厄払いを行うこと」という意味があります。では午の日がなぜ5日なのかですが、まずは語呂の良さです。また午は「ご」とも読めます。
こうした理由から5月5日を端午の節句=こどもの日にしようと決まりました。昭和23年には正式に日本の祝日として認定されています。
『端午の節句には別の呼び方がある?地域ごとのこどもの日の祝い方』記事はコチラ
続いてこどもの日の過ごし方について考えてみましょう。家族によっては習慣になっている、こどもの日ならではの過ごし方もきっとあるのではないでしょうか。ここでは代表的なこどもの日の過ごし方を3つ紹介します。それぞれの行動に込められた思いにも注目してみてください。
こどもの日といえば、まずこいのぼりを思い浮かべる方も多いはずです。
このこいのぼりには子どもが出世をするようにとの願いが込められています。鯉という魚は生命力の強い魚です。そんな鯉にはこいのぼり誕生につながる伝説が残っています。
その昔、中国の黄河上流に竜門という激しい滝がありました。そんな難所を鯉が見事に登り切り、龍へと変身して天に昇っていったというのです。こうして鯉は立身出世のシンボルとなりました。
また一般的にこいのぼりを掲揚する文化が広まったのは江戸時代のことです。武家の幟(のぼり)に対抗して、町人が鯉のぼりを作ったのが始まりだといわれています。
「鯉のぼり」
鯉のぼりは、江戸時代からはじまった風習です。
滝を登りきった鯉は龍になれるという中国の逸話にちなみ、出世の象徴とされました。
たくさんの鯉のぼりが青空を泳ぐ様子は圧巻ですね(*^^*)#暦生活 #カレンダー #暦 #鯉のぼり #こどもの日 #夏 #青空 #季節 pic.twitter.com/hBOY8N5Bwt— 暦生活|日本の季節を楽しむ暮らし (@543life) May 5, 2017
鯉の上にある五色の吹き流しは、古代中国の自然哲学の思想である五行説に由来しており、邪気を祓うという意味があります。
鯉のぼりとは?いつからいつまで飾る?値段は?鯉のぼりのお祭りも紹介!
外にこいのぼりを掲揚したら、家の中の五月人形の飾りつけも大切なこどもの日の文化ですよね。
この五月人形には災いから身を守るとの意味が込められています。五月人形には兜や弓、太刀など勇ましい道具が並びます。どれも武士を象徴するアイテムですが、こうした装飾品を並べるようになる起源は武士が台頭してくる鎌倉時代から室町時代にあります。鎧や兜といった武具へ風を通して手入れをするために、家の中に飾る習慣が生まれたのです。
武士にとってこの兜や甲冑は、己の身を護る大事な装備です。こうして五月人形には「わが子を守ってくれるように」との願いが込められるようになりました。
一日の疲れを癒すお風呂も、こどもの日だと普段とは少し異なる特別仕様です。
菖蒲湯に浸かって身も心も温めましょう。この菖蒲湯には無病息災で過ごせるようにと、1,000年以上の昔から多くの人に親しまれてきた習わしです。
菖蒲には独特の強い香りがありますよね。この香りが邪気を祓うと考えられ、お風呂で一緒に浸かる文化が誕生しました。また菖蒲という文字は、「勝負」や「尚武」などの言葉も連想させます。その縁起の良さから、子どもが健やかに成長するようにとの願いも込められています。
⚜️ 菖蒲湯⚜️
♨️効能 : 血行促進
保湿 、リラックス効果*古来より 無病息災を願って、 子どもの日に菖蒲湯に入る習慣があります#ポケ森写真部 #ポケ森 #ポケ森ニンドリ #AnimalClossing #PocketCamp #こどもの日 pic.twitter.com/KKPfnCKLQF
— まめつぶ (@YE0Q0vs88VfXSOR) May 2, 2019
さらに菖蒲には血行促進やリラックス作用、肩こりや腰痛予防にも効果があるそうです。菖蒲湯に浸かれば家族全員でリフレッシュできそうですね。
菖蒲湯のすごすぎる効能をご紹介!厄払い、成長祈願、肩こりにまで!?
こいのぼりを掲揚して、五月人形を飾って、菖蒲湯に浸かったら、やっぱりお腹が空いてきますよね。いつものご飯でも美味しいですが、実はこどもの日に食べると縁起が良いと考えられている食べ物があります。せっかくのこどもの日なので、ここは験を担いでこれから紹介する食べ物を試してみてはいかがでしょうか。
こどもの日の代表的な食べ物といえば、やはり柏餅でしょう。
この柏餅を楽しむ文化は江戸時代に生まれ、当時は「味噌餡」や「塩餡」が主流だったようです。
柏という木は、冬になっても葉を付けたまま過ごします。そして新芽が吹く頃に落葉する特徴があります。つまり後継ぎができるまでは葉を落とさないため、とても縁起の良い木とされているのです。
「柏餅(かしわもち)」
あんが入った餅を、柏の葉で包んだ柏餅。
新芽が出るまで、古い葉を落とさない(絶やさない)柏は
子孫繁栄の縁起物とされています。#暦生活 #柏餅 #カレンダー #暦 #柏の葉 #縁起物 #こどもの日 pic.twitter.com/rEhqrzq36O— 暦生活|日本の季節を楽しむ暮らし (@543life) May 5, 2017
そんな柏の葉と神事には欠かせないお餅が組み合わさって、柏餅は誕生しました。男の子が元気に育ちますように、無事に跡継ぎも生まれるようにとの願いが、柏餅には込められています。
柏の葉はただの飾りではなく、陰の主役ともいえそうですね。
こどもの日に柏餅を食べる理由とは?柏餅が美味しい和菓子屋や柏餅の作り方も紹介!
こどもの日の食卓には、ちまきが並ぶというご家庭も多いですよね。
「子供の日のちまき、端午の節句での由来は?関西文化?」関東出身の方にとって、関西の方の多くが五月五日にちまきを食べることは驚きのようです。… https://t.co/FfRzXYaBoy pic.twitter.com/Sifs6jZufV
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茅(ちがや)の葉で包んでいることから、昔は「ちがやまき」と呼ばれていました。 「茅」は「ち」とも読むので「ちまき」という名前が多く使われるようになったといわれています。
このちまきの文化は端午の節句の由来でも紹介しましたが、古代中国の屈原に深い関りがあります。屈原は国王からも国民からも信頼させる、忠誠心の高い人物でした。そんな彼の体を魚から守るために川に投げ込まれたちまきは、忠義の象徴と考えられています。
もうすぐ子供の日🎏
一足早くちまきを食べました😋写真アップできたけど、検索ワードを入力しようとすると落ちる〜😭#Snapmart で写真を販売しています。|スナップマート https://t.co/PcZWmXMubi pic.twitter.com/3VcRzVI819
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社会では義理や人情、そして忠義が求められる場面は多くあります。ちまきを食べる際は、多くの人から慕われた屈原を思い出しながら、忠義心を考えるきっかけにしてみても良いでしょう。
こどもの日に「ちまき」を食べる理由は?ちまきに関連したお祭りやちまきの作り方を紹介!
こどもの日の縁起の良い食べ物は他にもあります。スズキやブリもよく好んで食べられます。そこには共通した理由があり、どちらの魚も出世魚のためです。
鰤(ぶり)|旬の魚
大きくなるにつれて呼び方が変わる出世魚のブリ。
脂の多い魚であることから、「アブラ」が変化し
「ブリ」という名前になったと言われています。大寒|暦生活https://t.co/HjRz7cpn6F pic.twitter.com/96GEe7dG2t
— 暦生活|日本の季節を楽しむ暮らし (@543life) January 23, 2020
出世魚とは成長とともに名前を変える魚を指します。スズキ・ブリは以下の通り名前が変わります。
・コッパ→セイゴ→フッコ→スズキ
・ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
では、なぜ名前が変わると出世なのでしょうか。その理由は武士や学者の風習と関係があり、元服を迎えた際や出世の折々で改名をする風習があったためです。そうしたことから、出世魚のスズキやブリはこどもの日を象徴する食べ物の一つとなりました。
また、カツオも勝男に通じることから、同様に縁起の良い食べ物とされています。
こどもの日を手作りメニューで楽しく祝おう!手軽に購入できるおすすめ商品もご紹介
最後に例年こどもの日に開催されるイベントやお祭りを紹介します。こどもの日にちなんだ体験を探しているなら、きっと参考になるはずです。家族一緒に参加すれば素敵な思い出となること間違いありません。
※例年の情報を掲載しています。今年のイベントの開催有無や最新情報については、必ず公式サイトでご確認のうえ、お出かけください。
例年、東京タワーでは3月下旬からゴールデンウイークまで、タワーの高さの333mにちなんで鯉のぼり333匹が空を泳ぐイベントが開催されます。
東京タワーと鯉のぼりを見に行ってきました😆
東京タワーの高さ333mにちなんだ色とりどりの鯉のぼりが333匹泳いでます🎏 pic.twitter.com/bq9OI1PhUP— ⚓️kuni.y✈️ (@Kunimatsu_y) April 20, 2019
毎年多くの人で賑わうこの端午の節句の特別企画は、東京タワー1階正面玄関前にて開催されます。また日中はもちろんですが、夕方以降も楽しめるようにイベント期間中は鯉のぼりたちがライトアップされます。昼と夜で異なる姿の景色を、それぞれ楽しんでみてはいかがでしょうか。
埼玉県加須市では、明治時代初期になって提灯や傘を作っていた職人たちが副業でこいのぼり作りを始め、地域の名産品に発展。第二次世界大戦前には、生産量日本一となりました。
今でも複数の製造メーカーが残る「こいのぼりの町」加須市では、毎年5月3日に開催される「加須市民平和祭」のメインイベントに巨大なこいのぼりが登場します。クレーンで吊るされた重さ330kg、全長100mのジャンボこいのぼりが、10mにも及ぶ口輪を豪快に開け、お腹いっぱいに風を吸い込む姿は迫力満点!加須市民約2,500人の手によって作られたこいのぼりの勇姿は一見の価値ありですよ。
詳しい様子は下記の現地レポートもご参考に!
世界一のこいのぼりを体験したいなら、館林こいのぼりの里まつりがおすすめです。このお祭りでは平成17年5月に5,283匹のこいのぼりの掲揚数を記録し、ギネス記録に認定されています。お祭りのルーツは、人形店を営む「室田人形店」にあるそうです。五月人形の販売期間に店頭に1メートルほどのロープを渡し、豆こいのぼりを吊したのがきっかけとなり、地域の一大イベントまで発展したのだとか。
お祭りは例年、3月下旬から5月のゴールデンウイーク頃まで開催。鶴生田川沿いには約300本の桜の木が植えられていて、桜が咲いている4月上旬ごろまでは「館林さくらまつり」と同時開催です。この期間中は、桜とこいのぼりのコラボも楽しめるので特におすすめです。見事なコラボの様子は、下記の現地レポートをぜひご覧ください!
熊本県の最北端に位置し、大分県境にもほど近い名湯で知られる杖立(つえたて)温泉。例年4月初めからゴールデンウイークまで、40回以上も開催されているのが鯉のぼり祭りです。川の上空を無数のこいのぼりが泳ぐ祭は全国で開催されていますが、実はその発祥地とされるのがこの杖立温泉なのだそう。
山あいの温泉地を流れる杖立川沿いをそぞろ歩きながら、仰ぎ見る3500匹ものこいのぼりの姿はまさに圧巻。温泉もこいのぼりもどちらも楽しめて充実した連休た過ごせますよ。
佐賀県佐賀市大和町の川上峡で行われるこのお祭りは、市民から寄贈されたこいのぼりを、多くの人に楽しんでもらおうと始まりました。例年3月中旬~5月中旬までの約2か月間にわたって開催され、嘉瀬川に架かる官人橋の上下流に鯉のぼりたちが優雅に泳ぎます。
それを観光屋形舟「よどひめ号」に乗ってのんびりと鑑賞できるのがポイント!「九州の嵐山」とも呼ばれる川上峡で、春風を感じながら素敵な一日を過ごしてみませんか。実際の様子は、下記の現地レポートに詳しいのでぜひ合わせてご覧ください。
今回は、こどもの日の意味や由来から、こどもの日に開催されるイベントやお祭りまで、盛り沢山の内容でお届けしました。普段何気なく過ごしているこどもの日に対するイメージも少し変わったのではないでしょうか。
こどもの日には子どもの健康や出世など、さまざまな願いが込められています。そんなポジティブなエネルギーは地域各地にも広がり、多くの関連したイベントやお祭りも開催されます。この記事がこどもの日を家族で楽しく過ごすきっかけになれば幸いです。
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3月になり梅も咲き、春の到来をかすかに感じられる日が出てきましたね。春の訪れを目前にすると、農作業を行うものにとってそわそわしはじめる時期になります。5月のゴールデンウイークを向かえると多くの地域で田植えがはじまるので、春はその準備期間になるのですね。そして田植えの時期、農作業を模して田の神に祈る行事があります。それが「御田植祭」です!
御田植祭とは、稲作の豊作祈願の意味を込めて、神社やお寺などが持つ田んぼ(御田)で伝統的に行われてきた行事です。多くは田植えの時期の4月から6月の間に行われています。全国各地の神社やお寺で行われている行事ですが、特に千葉県は鹿取神宮の「鹿取神宮御田植祭」、三重県は伊雑宮の「磯部の御神田」、大阪は住吉大社の「住吉の御田植」の3つが、日本三大御田植祭として知られています。
御田植祭で何が行われているのかと言うと、米作りの農作業の様子を模した内容になっています。具体的には苗を育てる種まきの様子、牛を使い田を起こす様子、稲を田に植える様子、そして収穫を向かえる稲刈りの様子まで、田植えから稲刈りまでの稲作の一年の農作業を表現しています。場所によっては田植えまでの表現で終わることもあるようです。また御田植祭の中の行事は地域性が出るのもポイントです。大阪の住吉大社では実際に牛が登場したり、福島の伊佐須美神社では御神輿と共に”デコサマ”と呼ばれる田植人形が町内を練り歩くなど地域ごとの特色を楽しむのも良いかもしれません。各地で違うカラフルな早乙女の装束も見どころですよ!
全国の神社、お寺で行われている御田植祭ですが、主だったところを紹介させていただきます!まずは三大御田植祭からです。
■千葉県
鹿取神宮の御田植祭は、4月の第一土曜日と日曜日の二日間にわたって行われ、一日目が「耕田式」、二日目が「田植式」となっています。白装束を着た人が一列に連なる様子は風景が美しいですね!
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■三重県
伊雑宮の磯部の御神田は、6月24日に行われます。男達が忌竹(いみだけ)と呼ばれる棒を取り合う竹取神事や白い着物に赤いたすきを掛けた早乙女による御田植神事は必見です!
■大阪府
住吉大社の住吉の御田植は、6月14日に行われます。鎧兜で行う武者行事や、子どもたちによる田植踊が特徴的です!
大阪 住吉大社の「御田植神事」
重要無形民族文化財に指定されている「御田植神事」。穀物の豊かな実りを祈願する神聖な行事で、華やかに、盛大に行われています(*゚▽゚)
今日はお天気も良く、気持ち良く楽しむことができました♪ pic.twitter.com/CvPqfFIF9s— 暦生活 (@543life) June 14, 2016
6月は、全国各地で田植行事が行われます。中でも住吉大社の御田植神事は規模が大きく、重要無形民俗文化財に指定されています。都会で見ることが出来る年に一度の大きな行事。是非とも足をお運びください。
御田植神事
2018年6月14日(木)https://t.co/hGhnqueQOS pic.twitter.com/drbLdnqUkK— 大阪観光局 (@Osaka_Tabilog) June 7, 2018
三大御田植祭だけでなく、他の多くの地域でも御田植祭が行われています!
■福島県
先日の2月8日に重要無形民俗文化財に登録されたばかりの「会津の御田植祭」。会津美里町高田の伊佐須美神社で毎年7月12日に行われ、伊勢神宮の朝田植、熱田神宮の夕田植と共に、日本三田植の1つと呼ばれています。
■埼玉県
秩父夜祭で有名な秩父神社。毎年4月4日に御田植祭が実施されています。境内で行われる田植え行事は必見です!
毎年4月4日は秩父神社様の御田植祭。境内を田んぼに見立て田植えを模している様子。今年も豊作でありますように。#秩父神社 #御田植祭 pic.twitter.com/bHs66WpXkr
— 特命機動:広報 / 映像制作 (@tokumei_kido) April 4, 2018
■愛知県
三種の神器の一つ”草薙の剣”で有名な熱田神宮。6月第4日曜日に、名古屋市緑区にある大高斎田で熱田神宮の御田植祭は行われます!緑の装束に白の水玉がかわいいですね!
■滋賀県
多賀大社の御田植祭は6月第一日曜日に行われます。約70人の早乙女が田植えをしている風景が美しいです!
https://www.instagram.com/p/BjjbR1Gl2q5/?utm_source=ig_web_copy_link
■奈良県
世界遺産の春日大社でも御田植祭が見られます!毎年3月15日に行われ、白装束に赤袴を着た八乙女による「田舞」は必見です!
■福岡県
天神様でおなじみ、学問の神様・菅原道真を祀る大宰府天満宮では6月中旬に御田植祭が行われます。珍しいピンクの装束がかわいらしいですね!
■熊本県
荒尾市の野原八幡宮で毎年6月25日に行われる御田植祭。紺の所属に菅笠姿の早乙女が、横一列になって苗を植えている姿は美しいですね!
■鹿児島県
あの坂本龍馬も新婚旅行で行った霧島神宮。こちらでは毎年旧暦の2月4日に御田植祭が行われています。御神牛が「モー」と泣いて境内を暴れまわったり、奇衣奇面を付けた男が田の神舞を行ったり、ユニークな見どころがあるのがポイントです!
旧正月を終えた新春の時期に行われる豊作祈願の行事は「田遊び」と呼ばれ、御田植祭の一部と言われています。東京では板橋区が田遊びの有名な所とのことで、2月11日に行われた徳丸北野神社の田遊びに行ってきました!
その一部始終を動画でご紹介させていただきます!
牛よーい!!笑
2月11日に行った、徳丸北野神社の田遊び。牛が登場したり、馬やおかめがいたり賑やかなお祭りでした!#板橋 #田遊び #稲作 #お米 #お祭り #牛 #お神酒を振る舞った後なのでテンション高め pic.twitter.com/0BQnvX2gzG— 高橋佑馬@観光×食 (@yuma_walking) March 1, 2019
徳丸北野神社、田遊びの様子。最後に移るカラフルな人形「よねぼう」のインパクトがすごい。彼に触れると子宝に恵まれるそうです。#よねぼう #田遊び #板橋 #祭り #子宝 #稲作 #お米 #豊作祈願 pic.twitter.com/TslXpIue7c
— 高橋佑馬@観光×食 (@yuma_walking) March 1, 2019
いかがでしたでしょうか?徳丸北野神社の田遊びでは、2時間かけて田植えから稲刈りまで、農作業の一年を模した芸を行います。動画に出てきた牛は、かつて稲作を行う際の重要なパートナーだったので大切にされています。また最後に登場するカラフルな人形「よねぼう」は触ると子宝に恵まれるんだとか。なかなかのインパクトですよね!
全国でたくさん行われている御田植祭。改めてその多さと伝統を見ると、日本人とお米(稲作)の切っても切れない縁を感じます。今年の初夏は、ぜひ地元の御田植祭へ行ってみてください!!