例年、4月~7月初めくらいまでの田植えの時期になると、日本の各地で「御田植祭(おたうえさい)」と呼ばれるお祭りが開かれます。社寺の斎田で田植え唄や楽器の演奏にあわせて早乙女が実際に早苗を植え、その年の五穀豊穣を祈る祭りです。なかでも、
◎香取神宮の「御田植祭」(千葉県)
◎住吉大社の「御田植神事」(大阪府)
◎伊雑宮(いざわのみや)の「磯部の御神田(おみた)」(三重県)
の3か所が、「日本三大御田植祭」と称されています。
この記事では、そもそも御田植祭とはどのようなものなのかと、日本三大御田植祭それぞれについてご紹介します。
日本では稲作が広まった弥生時代以降、米作りを中心に暮らしてきました。五穀豊穣は人々の切なる願いであり、春には田の神様を迎えてその年の ...