「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」(山口素堂)。
初夏を視覚・聴覚・味覚で表したこの有名な句でもお馴染み、5月に旬を迎える魚の代表格といえば「カツオ」ですよね。日本人にとっては大変馴染み深い魚です。
この記事では、主に「初鰹」にクローズアップし、関連知識や伝承について解説します。後半では、カツオがテーマとなったお祭りもいくつかご紹介しますよ。
今が旬の「初鰹」とは、日本近海に生息するカツオのうち、春〜初夏に水揚げされるもののことです。
カツオは暖かい海を好むため、冬に日本の南の海で産まれると、暖流の黒潮に乗って北上。餌を求めて、寒流の親潮と黒潮がぶつかる部分(千葉~三陸沖)へ向かいます。
この時期網にかかるのが「初鰹」、ここでは捕まらずに餌をたくさん食べて、 ...