中国・武漢を中心に猛威を振るい、連日ニュースを賑わせている新型コロナウイルス。
この記事では新型コロナウイルスがお祭りやイベントにどのような影響を与えるか、関連ニュースをまとめました。インフルエンザなどを含めた感染症の予防法や、お祭りと疫病の歴史を交えてご紹介します。
新型コロナウイルスがお祭りやイベントに与える影響は?
2020年2月8日現在、中国からの予約キャンセルに加え、湖北省に滞在歴のある外国人の入国制限などがニュースに取り上げられています。
毎年2月に北海道札幌市で行われている「さっぽろ雪まつり」でも打撃があるようです。
新型コロナウイルスによる肺炎拡大問題で、中国政府が決断した27日からの海外への団体旅行停止措置。道内では宿泊施設へのキャンセルが出始めるなど早くも影響が表れている。札幌市内では31日、道内最大の冬の祭典「第71回さっぽろ雪まつり」が開幕。中国政府の措置は感染拡大を防ぐためとはいえ、道内観光業界などは「打撃は避けられない」と懸念を強めている。
また同じく北海道の上川郡層雲峡で行われている「氷瀑まつり」でも同様に観光客減少のニュースがあるなど、影響が出ているとのことです。
ホテルや旅館が集まる札幌市南区の定山渓温泉。あるホテルは25日、中国の旅行会社から約250人分の宿泊をキャンセルされた。今月から「氷瀑(ひょうばく)まつり」が開かれている層雲峡温泉(上川町)の主な宿泊施設は計2000人近い中国人客の予約を受けているが、層雲峡観光協会は「キャンセルが続くかもしれない。(海外旅行禁止が)長引かなければいいが」と心配する。
これらのお祭りは春節が近いことや雪まつりの人気から例年中国からの観光客が多く訪れていますが、春には桜まつり、夏には花火など、今後も同国から人気のものが続きます。早期終息を期待することはもちろんですが、私たち日本人も例年以上に祭りに足を運び、お祭りの魅力をSNSなどを通じて拡散するなど、できることから盛り上げていきたいですね。
コロナウイルスで中止・延期になったお祭り、疫病除けのお祭りまとめ
お祭りやイベントでの感染症予防はどうすればいい?
ニュースのトレンドは「新型コロナウイルス」ですが、「インフルエンザ」や「ノロウィルス」「風邪」「ロタウィルス」なども毎年冬から春にかけて流行します。夏季には「手足口病」の流行などもありますので、小さなお子さんをお持ちの方は一年中気が抜けません。
雪まつりなどではもちろん、これから迎える春の祭りなどでは暖かくなった影響でビールと一緒に食も進みます。梅まつりや桜まつり・お花見などの宴会がつきもののお祭りも増えてきますので、ウイルス性の感染症予防のためにしっかりと自衛しましょう。
1.手洗いをしっかりする
手などに付着したウイルスが食べ物を介して口に入っての感染が非常に多く、念入りな手洗いが推奨されています。
とは言え、イベント会場では水道の数も十分ではなく、殺菌石鹸が常備されているとも限りません。
そこでオススメしたいのが、携帯用の薬用ハンドジェル!一般的な細菌には除菌ウエットティッシュも有効ですので、うまく組み合わせて念入りに消毒したいですね。
冬休みは色々な場所へお出かけを楽しみたいですよね☺️
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2.マスクで咳エチケット
この記事を公開した2020年1月は新型コロナウイルスの影響でマスクが品薄…読者の方がこの記事を読んだ時に店頭に用意があればいいですが、今後も流行具合によってはマスクが急に品薄になることも。
そんな時には「マスクを自分で作る」という選択肢もあります!実は、マスクは意外と簡単に自作できちゃうのです。
マスクの作り方を紹介しているページを集めましたので、ご参照ください。
【セリア】ダブルガーゼで作る手作りマスク! 3種類の作り方ガイド
とは言え、栄養・睡眠を十分取るなど、常日頃の生活が免疫を高めます。インフルエンザの予防接種などと合わせ、まずは毎日のことから意識していくことが大切ですね。
また、開催されるお祭りでも新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厳重な対策が取られています。例えば2020年2月29日に開催予定の「越後妻有雪花火」では以下のように公式アナウンスが。
①マスク着用・手指のアルコール消毒のお願い
雪花火のシャトルバス車内、会場内では、マスクの着用にご協力をお願いします。 また、シャトルバス乗り場や雪花火会場受付、飲食ブースなど会場内各所に、アルコール消毒液を設置しています。 特に、シャトルバス車内は密閉された車内に多くのお客様が乗車する場合があるため、マスク着用、乗車前のアルコール消毒にご協力をお願いします。 また、シャトルバスは定期的に換気を行います。予めご了承ください。②発熱・体調不良時について
シャトルバス乗り場では、ご来場のお客様の体調についてお尋ねさせていただきます。 発熱や体調不良のお客様は、シャトルバスへの乗車、会場への入場をご遠慮いただきます。ご理解、ご協力をお願いいたします。③スタッフ・関係者のマスク着用
当日はスタッフ・関係者がマスクを着用して応対します。予めご了承ください。
来場者全員の意識が感染の拡大を防ぎます。お祭りのようにたくさんの人が集まる場所に行くときには、主催者の指示に従い、例年以上の衛生意識を持ちたいですね。
疫病除けが元となっているお祭りも?
奈良県の春日大社では、2020年1月31日より「悪疫退散特別祈願」が行われています。この特別祈願は終息まで毎日続けられるとのことです。
【悪疫退散特別祈願】#春日大社 ではこの度の #新型コロナウイルス の蔓延を阻止し、人々が平安な生活を送るため本日より特別祈願を執り行なうことにいたしました。
朝拝の中で「疫神斎符」を奉り、悪疫退散の祝詞奏上をし、続けてご参加の方全員で大祓詞を奏上します。終息まで毎日続ける予定です。 pic.twitter.com/9OjT9tSFIU— 春日大社 kasugataisha shrine【公式】 (@KASUGASHRINE) January 31, 2020
オマツリジャパンでは早速こちらの取り組みを取材してレポートしております。春日大社の紹介やその他の取り組みと合わせてご覧ください。
春日大社の摂社「若宮神社」で行われる「春日若宮おん祭」も疫病の終息を祈念したのが始まりと言われています。
また、日本の祭りには「疫病」との接点が多くあります。例えば日本三大祭りのひとつである京都の「祗園祭」も疫病の流行に起因していますし、茅の輪くぐりでおなじみの「夏越の祓」も疫病除けの意味がある神事です。
この機会に改めてお祭りや厄払いの意味を調べてみると、疫病と戦ってきた歴史から新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症とどう向き合っていくべきかのヒントが隠されているかもしれません。