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だるまとは?歴史や意味、全国のだるまに関わるお祭りを紹介!

2020/12/28
2024/3/8
だるまとは?歴史や意味、全国のだるまに関わるお祭りを紹介!

縁起ものの定番のひとつ、だるま。

子供たちの間でも「だるまさんがころんだ」という遊びで親しまれているほか、選挙などでも当選時にお祝いに片目を書き込んで顔を完成させるなど、様々な形で愛されています。
しかし、だるまに関する歴史や、何故目を書き込む習慣ができたかといった歴史について、意外と知らない方が多いのではないでしょうか。
今回この記事では、そんなだるまの歴史やあの形の理由をご紹介します。
また、全国のだるまに関するお祭りや、だるまトリビアもあわせてご紹介します。

だるまのあれこれ

だるまは胴体が無かったり色が赤かったりと、少し不思議な形をしています。
ですが、こうした形になったのにも実は色々な理由があったのです。
ここからは、普段あまり触れることがないだるまのあらましについて解説します。

だるまの由来

 

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だるまのモデルとなったのは、禅宗の始祖である「達磨大師」という僧侶です。
驚くことに、だるまのモデルになった達磨大師は、もともとインド人だったのです。
そんな達磨大師がインドから中国に渡り、禅宗の教えを伝えたとされています。
さらに日本に渡来し、かの有名な聖徳太子に会ったという伝説もあるようです。

ちなみに、だるまの色が赤い理由は諸説あり、当時身にまとっていた達磨大師の服が赤かったからだとも言われています。

そのほかにも、魔除けの意味を込めて赤色になったという説もあるようです。
江戸時代に天然痘が流行したころ、被害から身を守るために赤いだるまが流行した際には、当時は「赤い色のものは邪気を祓う」と信じられていたこともあり、赤く塗られただるまが枕元などに置かれていたようです。

なんと、だるまの由来にまつわる怪談話も!
だるまに隠された恐ろしい伝説の数々を知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみて下さい。

だるまの由来にまつわる怖~い怪談話。だるまにはオカルトな面があった?!

だるまの意味とは?

だるま人形が日本全国で普及していくにつれ、無病息災や家内安全などの意味が込められるようになりました。

現在の丸い形になるまでの歴史を辿る

 

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仏教を開いたお釈迦様が、インドの釈迦族の王子だったことは史実としては有名な話。
しかし達磨大師も南インドの南天竺国の第3王子として誕生し、父である国王が亡くなった後に出家して僧侶となったという経緯があるのです。その後、高僧・般若多羅のもとで40年もの修業期間を経て、仏教の布教のためにインドと中国へ旅立ちます。
そして長い旅路の果てに、528年11月2日に亡くなりました。そのときの年齢は、なんと150歳だったといわれています。

だるまに手足が無いのは、達磨大師が暗い洞窟の中で壁に向かい、9年もの間座禅を組むという修行の末、手足が腐り落ちてしまったからだという言い伝えがあります。
後にだるま伝説が日本に普及していく中、日本の起き上がり小法師(おきあがりこぼし)という、あの倒れても起き上がることでおなじみの人形と組み合わさり、現在のだるまの形になったとされています。

起き上がり小法師について解説した記事はこちら!

起き上がり小法師とは?だるまとの共通点や接点を紹介

キャラクターとしても愛されるだるま


古くから親しまれた歴史を持つだるま。
そんな「だるま」をモチーフにした絵本も多数、発売されています。
どの作品も子どもだけでなく、読んで聞かせる大人までも愉快な気分になれる作品ばかり。
ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか??

だるまがモチーフの絵本を紹介!可愛らしいだるまに笑顔弾ける!

知って得する!だるまトリビア

ここからは知っているとちょっと役立つ、だるまに関するトリビアについてご紹介します!

だるまの目はどっちから入れる?

だるまの目をどちらから入れるのが正解か、皆さんはご存知でしょうか?
実は「左目から入れて、叶ったら右目を入れる」という手順が正式とされています。

そして通常は左目から入れますが、選挙の場合は異なるようです。選挙の際には「右目から入れて、当選時に左目を入れる」など、用途によって順番は異なります。
ちなみに、向きはあくまで「だるま視点」ですので、実際目を入れる際は左右反転させるよう気をつけましょう。

赤くないだるまがある。色によって意味が異なる!

 

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だるまは日本全国で作られていますが、群馬県の高崎市で生産される上州ダルマ・通称「たかさきだるま」は全生産量の約80%を占めています。
眉毛は鶴を、鼻から口ヒゲは亀を表現した高崎だるまは、「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれ、なんと15種類の色があるのも特徴の一つ!
それぞれの色に応じて違った御利益があると言われています。

その他にも、全国にはユニークなご当地だるまがまだまだ沢山ありますので、気になる方はこちらをチェック!

だるまは多種多様?全国のご当地だるま、オリジナルだるまをご紹介!

役目を終えただるま。お炊き上げはどうする?

役目を終えただるまは、各地で小正月に行われる「どんど焼き」の際、お焚き上げをするのが一般的です。
しかし、近年猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響により、どんど焼きを中止する自治体や町会が増加。

こちらの記事では、どんど焼きが中止になってしまった時に、だるまをどう処分すべきか解説していますので、ぜひご覧ください。

どんど焼きが中止に!お焚き上げができない!だるま、破魔矢の処分方法は?

ユニークな全国のだるま寺

続いては、だるまを祀っている全国でもユニークで興味深いお寺をいくつかご紹介します。

群馬県【小林山達磨寺】


縁起だるま発祥の地として有名な小林山達磨寺は、だるま名前入れや色入れ体験をすることができます。
また、少林山達磨寺は、方位除の祈願寺として信仰されているお寺でもあります。
そのため、さまざまな方角の方位除をお願いに応じて受けることができます。

静岡県【土肥達磨寺】

 

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美しい駿河湾と自然を満喫できるドライブコース上に位置する土肥達磨寺。
ここには大きな達磨大師座像が祀ってあり、毎年多くの参拝者が足を運びます。
達磨大師の長寿伝説に則り、達磨大師を祀ることで、健康祈願・無病息災に大変強い御利益があるとされています。

京都府【法輪寺】

 

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だるま伝説発祥の地としても有名な法輪寺は、実に8000体ものだるまが境内に祀ってあります。
そんな法輪寺はおみくじ・破魔矢・絵馬・納骨堂に至るまで、全てにだるまが描かれています。
また静岡県土肥達磨寺の分院であり、法輪寺が本家とされています。

だるまに関する全国のお祭り

最後に、だるま専門の市場である「だるま市」や「だるま供養」など、だるまに関する全国のユニークなお祭りをご紹介します。

静岡県【毘沙門天大祭だるま市】

 

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静岡県富士市の毘沙門天祭だるま市は、毎年旧暦1月7日~9日に開催されます。
古来よりこの3日間は毘沙門天王が現世に舞い降り、人々の願い事を親身に聞いて下さる、という逸話がこの大祭の起源とされています。

そのため、大祭期間中に毘沙門天王のご神体を拝み、お願い事をすると大きな御利益があります。

また、大祭に出店する露店は1kmを超え、その賑わいは「東海一の高市(たかまち)」と表されるほどの賑わいを見せています。

東京都【深大寺だるま市】

 

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東京都調布市の深大寺のだるま市は、江戸時代から続く風物詩として、庶民の間で脈々と受け継がれている人気の縁日で、既に300年以上は続いていると考えられています。

毎年3月に行われる深大寺の最大の年中行事である厄除元三大師大祭に合わせ、縁起もののだるまを専門に扱う市も立つようになったことがきっかけで始まりました。

だるま市としては、日本で随一の知名度を誇っています。

群馬県【高崎だるま市】


200年程前の江戸時代に作り始めたと言われている縁起だるま。
現在では高崎市のだるま生産量は日本一になり、その数は90万個を越えています。

1月6日~7日の夕方まで夜通し行われ、6日の前夜祭から縁日が開かれます。また、少林山星祭りの能が催され、伝統的な狂言や能を観賞することができます。

東京都【雲龍寺だるま市】

1580年(天正8年)に開山された、東京都八王子市の雲竜寺(うんりゅうじ)で、毎年お正月三が日に行われている「だるま市」!
境内ではだるまや縁起物のお焚き上げが行われる他、だるまを模ったお守りや絵馬の販売、飲食店の出店もありますのでチェックしてみてください。

「雲龍寺だるま市」2021速報レポートはこちら

東京都【拝島大師だるま市】

東京都昭島市にある拝島大師。本覚院と言う正式名称を持つ、天台宗のお寺です。
このお寺では毎年お正月の2日3日に全国で最も早くだるま市が開かれ、初詣と合わせて多くの参拝客で賑わいます!

「拝島大師だるま市」2021速報レポートはこちら

埼玉県【川越初大師だるま市】

埼玉県川越市の喜多院では、毎年1月3日に初大師だるま市が行われています。
初大師だるま市の日には、慈眼堂と山門の間にだるま店が、隙間なくずらりと並びます。正月3日は厄除元三大師の縁日です。大師が涅槃に迎えられた1月3日に、初大師という縁日が開かれるようになりました。初大師だるま市は、戦時中も休むことなく開かれ、川越の年中行事として定着しています。

「川越初大師だるま市」レポート記事はこちら

東京都【西新井大師だるま供養】


毎年2月の節分の日に西新井大師で行われる「だるま供養」。
西新井大師は、川崎大師・観福寺大師堂と並び関東厄除け三大師と言われる歴史あるお寺ですが、その参道では縁起あるだるまが売られています。
だるまはお正月に購入して、1年の家内安全や無病息災の祈りを込めるものですが、その役目を終えただるまをお炊き上げして供養する行事です。

「西新井大師だるま供養」レポート記事はこちら

群馬県【いせさき初市】


いせさき初市は、群馬県伊勢崎市で行われる、新年を迎えるのに欠かせないお祭り。
だるまに馴染みの深い群馬県とあって、だるま市が盛大に開かれる他、巨大なまんじゅうに味噌を塗って焼く「上州焼き饅祭」が行われます。大きなお饅頭には「お饅頭のように幸せが大きく膨らむように」と言う願いが込められてるんだとか。
だるまはもちろん、焼きまんじゅうも合わせて楽しみたいお祭りです!

「いせさき初市」レポート記事はこちら

その他にも各地のだるま市の様子を紹介していますので、合わせてご覧ください!

年末年始の風物詩「だるま市」の様子は?足を運んだみなさんの #だるま市 投稿まとめ!

1月のだるま市をご紹介 〜七つ転ぶとも八つ起きるだるまで福を呼びましょう〜

まとめ

今回は知られざるだるまの歴史と今なお受け継がれているだるまに関するお祭りについてご紹介しました。

だるま人形のモデルとなった人物がインド人の僧侶だったり、赤色以外のだるま人形があったり、だるま祭りがあったりと、あまり知られていない部分について触れることができたのではないでしょうか。

ぜひみなさんもちょっぴりユニークなだるまのおまつりにお出かけしてみてはいかがでしょうか?

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