世界各国では各々の民族が個性的な文化を育んできました。日本でも独特な伝統芸能が生まれ、長い歴史を紡ぎながら表現に磨きを加えつつ受け継がれています。神楽もその代表格と言えるでしょう。
全国各地の数多くの神社では、境内に神楽殿を設け、祭事のときには神楽の奉納が行われてきました。平安時代の中頃に様式が整い、発展しつつ現代にまで受け継がれています。さいたま市大宮区で武蔵国一宮として大勢の参拝者が訪れる氷川神社では、例年3月15日に「郷神楽祭」が開催されています。
神楽は「神座(かむくら)」に神様をお迎えして行う芸能で、五穀豊穣や疫病退散などの祈 ...