3月3日は「ひなまつり」。日本では「桃の節句」とも呼ばれ、ひな人形と合わせて桃の花を飾る習慣が広く知られています。この記事では、ひなまつりに利用される「桃の花」とその飾りつけなどについてご紹介します。
ひなまつりに桃の花を飾るのはなぜ?
桃の花は中国から日本に渡来し、「邪気を払う花」として昔から大切にされています。3月3日は「上巳(じょうし/じょうみ)の節句」と呼ばれ、奇数が連続していることから縁起が悪い日だとされていました。そのため、桃の花で災厄を払おうと飾る風習が始まったことが、ひなまつりに桃の花を飾る理由といわれています。
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桃には2種類あった!?
桃というと、果実はとろりと甘くて美味しいフルーツというイメージがあります。また、同じ春の花の代表である桜は、塩漬けなどが有名ですが、「桃の花」にも食用があるのでしょうか?
実は、食用の桃の花はありません。桃には果実を食べるために品種改良されて栽培されている実桃(ミモモ)と、ひなまつりなどに飾って楽しむための花桃(ハナモモ)と呼ばれる観賞用があります。同じ桃でもどう違うのか、具体的に見ていきましょう。
実桃(ミモモ)
実桃は、デザートや缶詰にもなっている食用の桃を指します。日本では主に山形県・山梨県・長野県といった比較的降水量が少ない盆地で栽培されています。実桃には「天下無敵」という花言葉があり、童話「桃太郎」の由来はここから来ているという説があります。
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花桃(ハナモモ)
一方、花桃は、文字通り花の桃を指します。花言葉は「あなたのとりこ」「気立てのよさ」になります。実桃の花がピンク一色なのに対し、花桃は「赤・白・ピンク」といった観賞用の色に改良されたものが多くあります。
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桃の花と一緒にひなまつりを盛り上げる花は?
ひなまつりの主役は「桃の花」ですが、部屋に飾るにあたり脇役である他の花も大切になってきます。ここからは桃の花と組み合わせるのにオススメの花と、桃の花を花瓶に飾るうえで気を付ける点を紹介します。
菜の花
春を代表する花の1つ、菜の花。花の黄色に加え、葉っぱや茎の緑色が明るさを強調する配色として春らしさを演出します。また、主役である桃の花のピンクと組み合わせることで、これから芽吹く春の印象をより演出できるでしょう。
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チューリップ
2つ目は、チューリップです。もともと西洋で生まれた花ですが、これも桃の花との組み合わせがとても良いとされています。一重咲き、八重咲き、ユリ咲きがありますが、桃の花を引き立てる意味では、一重咲きが好ましいでしょう。
また、暖かく明るい場所で花びらを開く性質がありますので、桃の花が咲いた頃に飾ってみるのもいいかもしれません。
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スイートピー
桃の花がまだつぼみの状態で、もう少し春らしさを演出したいときには、スイートピーがあります。
スイートピーは、色の種類が豊富で、ピンクのほか、黄色、ラベンダーに近い紫、白などでかわいさを引き立てる効果があります。そのため、もう少し色を足したいときにお好みの色で組み合わせられるでしょう。
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枝ごと花瓶に飾る方法
桃の花を花瓶に飾るときのポイントですが、まず、水がたくさん入る花瓶を用意しましょう。飾る前に枝の下に十字の切り込みを入れることで、水を吸収しやすくなります。また、色々な花と組み合わせて花瓶に飾ると、春らしい鮮やかな雰囲気を演出できますよ。
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まとめ
ひなまつりは、心地よい春とともにやってきます。そんなひなまつりには、ひな人形と桃の花を飾り、女の子の成長や家族の健康をお祈りしましょう。温かで素敵なひなまつりになるとよいですね。