「春日若宮おん祭」は、奈良県にある春日大社の摂社・若宮神社の例祭で、約900年近くも絶えることなく続けられている祭りです。
毎年7月から儀式が始まり12月15日~17日に中心的な神事が行われますが、祭りのクライマックスは12月17日深夜0時からほぼ丸1日の間に、次々と行われる神事や古典芸能などの催しです。
今回は春日若宮おん祭とはどのような祭りか、その起源や内容、見どころなどを詳しくご紹介します。
平安時代末期の1135(保延元)年。長年にわたる大雨洪水により飢饉が相次ぎ、疫病が蔓延する中、時の関白・藤原忠通は万民救済のため、春日大社の本社と同じ規模の壮麗な神殿、若宮神社を造営しました。
翌1136(保延2)年、若宮様の御神助を願い、五穀豊穣や国民 ...