愛知県奥三河地方の“花祭り”
天竜川沿いに多くの民俗芸能が残るこの地域は、民俗芸能の宝庫。
だが、奥深い山奥である為、この地方では30年以上前から人がいなくなり、芸能の継承が危ぶまれてきた。だが、そんな山奥から今もなお、鬼と共に舞う人々の「テホへ」の掛け声が聴こえてくる。
“花祭り”は、どの様に受け継がれてきたのだろうか?
花祭りは、かつて、民俗学者の柳田國男、折口信夫らも深い関心を寄せ、”花(花祭)に入らずば、日本の伝統芸能は語れない”とまでいわれた芸能である。
『霜月神楽』の一種で、人の魂がもっとも衰える霜月の時期に、神仏をお招きし村人が神と舞を舞う事で交遊、新しい自己の再生・生まれ清まり・所願成就を祈るお祭りだ。
起源は700年以上前に修験者によって教 ...