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高さはビル7階分!?毎年8月4日~8日開催「五所川原立佞武多」の見どころを激熱紹介!

2023/7/28
2024/4/25
高さはビル7階分!?毎年8月4日~8日開催「五所川原立佞武多」の見どころを激熱紹介!

毎年8月4日から8日の5日間、青森県五所川原(ごしょがわら)市では「五所川原立佞武多」が開催されます!
ねぶた祭の中でも、青森ねぶた、弘前ねぷたとともに注目度の高いこのお祭り。どんなお祭りなのか?見どころはどこか?などたっぷり解説します。

(この記事は2019年公開のものをオマツリジャパンにて一部編集し再公開しています。2024年4月25日更新)

五所川原立佞武多の見どころを激熱紹介!

立佞武多って読めますか?「たちねぷた」です。青森県を代表するお祭り「ねぶた」「ねぷた」の中でも、勢いづいているのが、五所川原市の「立佞武多」。何が「立ち」って、ねぷたが立ってるんです!その高さなんと最大23m!

青森県に4年ほど住んでいた私も超おススメの、この圧倒的迫力を誇るお祭りについてお伝えします。

●五所川原立佞武多の開催日時は?

立佞武多が開催されるのは毎年8月4日~8日の5日間で、曜日にかかわらず毎年同じ日です。ちょうど東北で夏祭りが盛んに開催されるのと同じ時期に行われます。ちなみに、8月3日は花火大会で立佞武多の運行はありません。立佞武多の運行時間は、例年19:00~21:00です。

●ねぶた?ねぷた?立佞武多?

青森県は、東半分は南部地方、西半分は津軽地方と呼ばれます。ねぶた・ねぷたは津軽地方のお祭りです。

明治の廃藩置県で、津軽地方と南部地方(の北部)が合体し青森県できました。津軽地方の中心は弘前城がある弘前。南部の中心は八戸。その間を取って県庁所在地になったのが青森市です。五所川原は古くから津軽地方第2の都市であり、太宰治の出身地でもあります(吉幾三さんもね!)。

青森県内では夏になると「ねぶた」「ねぷた」と呼ばれる、張りぼてを引く山車祭りが各地で行われます。これはお盆の灯籠流しに源流があるといわれるものですが、その中でも有名なのが、青森市、弘前市、そして五所川原市のものです。

まずは、青森ねぶた。もうワールドクラスの知名度ですね。ねた、です。こちらは、横に大きい!国道いっぱいに広がって進むため、横に大きくなりました。

弘前ねぷた。こちらは扇形の張りぼてに、表は武者絵、裏は美人画が描かれます。城下町の雅やかな雰囲気があります。

2023年の「ふるさと祭り東京」に登場した時の弘前ねぷた

そしてこちら、五所川原立佞武多は何と最大で高さ23m、重さ19トンにもなるのです。これらが毎年3体出陣。詳しく見ていきましょう。

●大迫力!ビルより高い立佞武多

高さ23メートルといったら、7階建てのビルと同じくらい。「ふーん、7階」と思うかもしれませんが、あなたね、五所川原なんです。東京じゃないんです。つまり、7階建てのビルとか、あんまりない。だから、23mの巨人は、そんじょそこらの建物より、ずっと大きいんです。

それが、

うごく。

まちを

歩く。

もうそれだけで、大騒ぎです。なので、五所川原の街に近づくと、見えてくる背の高い建物。それが、立佞武多が保管されている「立佞武多の館」(後述)なのです。

なんでこんなに大きくなった!?立佞武多の歴史

こんな大きなねぷたをいつから作り始めたのか?なんで作っちゃったのか?気になりますよね。
巨大ねぷたが五所川原に登場したのは、明治40年ごろ。地元の豪商や大地主が自らの権威を示すために20mにも及ぶ背の高いねぷたを作り始めました。

大正時代に入り電線が広がり始めると、ねぷたは小型化が進み、さらに戦後の大火事により設計図がなくなると、巨大ねぷたは姿を消しました。

1993年、当時の設計図と写真が発見され、高さ7mのねぷたが復活。その後、市民有志により「たちねぷた復元の会」が結成され、今に至るのです。

さすが津軽三味線のルーツ!お囃子に五所川原のグルーブを感じる

さて、形がそれぞれ違うねぶた・ねぷたですが、お囃子の違いからもそれぞれの背景を感じることができます。

◎青森ねぶた

こちらは大きな太鼓と、チャカチャカとなる手振り鉦の荒々しい勇壮な音。明治に県庁所在地となった青森ですが、もともとは漁師町。この荒々しさはそんな背景があるのかもしれません。掛け声はご存知「ラッセラー、ラッセラ!」ですね。

◎弘前ねぷた

すごくゆっくり、情緒のある響きですよね。こっちはねた。「出陣のねぷた」とも呼ばれる厳かな調べ。ねぷたは山車を引っ張って歩き、踊りません。掛け声は「ヤーヤードー」。

◎五所川原立佞武多

そして五所川原立佞武多。青森県内の有名な3つのねぶた・ねぷた、それぞれ素敵なのですが、私は五所川原のお囃子が一番好き。ぜひ聞いてみてください。

こちらはとってもアップテンポでグルービー。手振り鉦を鳴らす姿も、肩を斜めに入れてリズムを取るのが何とも軽快!見る人の気持ちを巻き込んでいくかのようです。

そんな五所川原は、実は津軽三味線発祥の地なんです。幕末に五所川原の金木地区に生まれた仁太坊。それまで門付け(人家や商店の門口に立ち、芸を見せて金品を受け取ること)として蔑まれていた三味線を、芸術の域に高めたのです。そんな背景もあってか、立佞武多の構成要素として、お囃子は非常に大きい感じがします。

掛け声は「ヤッテマーレ、ヤッテマーレ」。「やってしまえ」「やっちゃいな」という意味。そう、お囃子も、ねぷたの大きさも「やっちゃいな!」のスピリットなのです!

見る?参加する?観覧ポイント

こんな大きくてエキサイティングな立佞武多、ぜひ間近で見てみたいですよね。ゆったり見たい方は有料観覧席をお勧めします。

1)株式会社まちなか五所川原の管理するスタート&ゴール地点
2)五所川原商工会議所の管理する観覧席
があります。

有料観覧席でなくても、なんといっても、立佞武多は大きい!結構いろんなところから見られますし、ビルすれすれに動くのを見るのもハラハラドキドキ。沿道には人がいっぱいいますが、隙間を見つけて入りこむ余地はあるようです。

もっとどっぷり参加したい方は、曳き手として参加することも可能。五所川原市観光協会へ7/10までに申し込みを(2019年の情報です)。

間に合わなかった方、がっかりしないで。立佞武多はね、やっぱりまずは見て楽しんでいただきたいお祭りです。

絶対外せない!立佞武多の館

五所川原に行ったら絶対外せないのは、資料館である「立佞武多の館」。なんせ高さ20mの立佞武多。しまっておける場所はなかなかありません。それを保管しつつ、常設展示しているのが、この施設。私はこの施設が大好きで、青森に住んでいた時は、何度も行って、親せきや友人が来たときは必ず案内していました。

ここの凄いところは、高さ20mの立佞武多の顔まで見られること。らせん状のスロープを登っていくと、途中にいろいろな展示、

歴史の紹介、

スクリーンを見て、そして、至近距離で立佞武多が見られる!

きゃー!

地上で見たらわからないのに、ここで展示されるから、職人さんも手が抜けない!爪の一本一本まで魂のこもった芸術を見ることができます。

アクセス

さあ、これはもう行くしかありませんね!場所はJR五所川原駅周辺。五所川原市へは

飛行機:青森空港からシャトルバスまたはレンタカーで40分
新幹線:新青森駅からJR奥羽五能線で70分

青森県内の移動は車が便利。レンタカーを借りて、周辺観光をするのも楽しい。駐車場は限りがあるので早めに到着することをお勧めします。宿泊も限りがあるので早めに確保を!

立佞武多運行前の時間には、点灯式やお囃子、津軽三味線のコンサートなども開かれるので、早く来ても飽きることはありません。

「立佞武多の館」隣の「マルコーセンター」では美味しい五所川原グルメが味わえます。

いかがでしたか?まだまだ意外と知られていない五所川原立佞武多。この迫力は絶対体験していただきたい!青森、弘前、五所川原と津軽ツアーをするのもお勧め。この夏はぜひ、ねぶた三昧で盛り上がってみませんか?

ヤッテマーレ!

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