もうすぐ七夕。各地で七夕まつりも開催され、お祭り好きにとっても嬉しい季節。浴衣を着るのも楽しみです。ところで、皆さんは「七夕」や「短冊」の由来や意味について気になったことは ありませんか?
筆者もそうですが、「小さい頃に教わったけど、はっきりと覚えていない。」なんて人も多いの ではないでしょうか。そこで今回は七夕の由来から飾りの意味まで徹底調査!子どもから大人までみんなで楽しめるよう、分かりやすく解説します!
そもそも七夕の意味って?
情報収集に選んだのは図書館!情報の「質」にこだわるなら、やはり出版物ではないでしょうか。
まず手始めに広辞苑を開いてみると…
五節句の一つ。天の川の両脇にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという、七月七日の 夜、星を祭る年中行事。中国由来の乞巧奠(きこうでん)の風習と日本の神を待つ「たなばたつ め」の信仰とが習合したものであろう。奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がった。 庭前に供物をし、葉竹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈る。 七夕祭。銀河祭。星祭
出典:広辞苑(岩波書店)
とあり、中国と日本のミックスカルチャーであること、かなり昔から親しまれていることが理解できます。
「棚機女(たなばたつめ)」は日本古来の風習で、秋の豊作を願い、神様に着物を織る女性のこと。「乞巧奠(きこうでん)」はおり姫にあやかりはた織りや裁縫の上達を願う中国の風習だそう。
しかしこの説明ではまだまだ言葉が硬いですし、一般的な可愛らしいイメージも浮かんできませんね。
七夕の言い伝え&おり姫とひこ星
もっと分かりやすく噛み砕いたものは…ってことで、足は児童書コーナーへ。そこで発見したのが、小学生向けの百科事典「21世紀こども百科(小学館)」
開いてみると…
七夕は、昔、中国から日本に伝わった星祭りです。ひこ星と、織りひめという男女の星が、天の川をはさんで向かい合っていて、この2つの星が、1年に1度、7月7日にだけ会えるという言い伝えから、祭りが始まりました。
出典:21世紀こども百科(小学館)
おお、さすがに分かりやすい!これなら子供でも分かる良い説明ができそうだ!ということで読み進めていくと、七夕の言い伝えについても書かれていました。
全て紹介すると長いので、筆者がさらに要約したものがコチラ
“はた織りが上手な神様の娘『おり姫』と働き者の牛飼いである『ひこ星』は、神様の引き合わせで結婚し仲良く過ごしていましたが、楽しさのあまり仕事をせずに遊んでばかり。激怒した神様は天の川の両端に引き離してしまいましたが、悲しさのあまり元気をなくした2人を見かね、7月7日を年に1度だけ会える日として許しました。”
経験からでしょうか。大人になって改めて触れるこの言い伝えには奥深さを感じますね。
いつの時代も男女仲には似たようなトラブルが付きものなので、子どもにも教訓として伝えておきたい話でもあります。
七夕にゆかりのある縁結びの風習は?パワースポットもあわせてご紹介!
さらに読み進めると、おり姫・ひこ星についての説明と7月7日の日付の由来も。
夏の夜、8時ごろに東の空を見上げると、3つの明るい星が見られる。それらの星を線で結ぶと大きな三角形ができる。これを「夏の大三角」という。(中略)ベガは織りひめ、アルタイルはひこ星にあたる。これらの星は7月7日ごろにいちばんよく見えることから、七夕の言い伝えが始まった
出典:21世紀こども百科(小学館)
ロマンチックですねー。7月7日の夜には東の空をお見逃しなく!
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次のページでは、七夕飾りや短冊について解説!