東福寺はその昔、鴨川までが境内だったという広大な敷地がありました。今でも「日本最古の最大級の伽藍」といわれるほど大きなお寺で、25もの塔頭(たっちゅう/関連寺院)があります。
その中でも天得院(てんとくいん)の歴史は古く、南北朝時代に開創。歴史は古いのですが東福寺の塔頭寺院としては新しいお寺です。
天得院を語るうえで外せないのは鐘銘事件。
京都国立博物館の近くにある方広寺には大きな鐘があり、そこには歴史的な物語が残っています。
五山の学僧といわれた天得院の文英清韓(ぶんえいせいかん)和尚は豊臣秀吉、秀頼から厚い信頼を受けてい ...