梅雨の晴れ間、嬉しいですね。しっとりした梅雨も素敵ですが、洗濯物が乾かないのはまだ良し、危険な豪雨災害も頻発するこの季節、「青天」を待ち侘びる気持ちが高まります。
晴れの願いを込めるのは昔から「てるてる坊主」と決まっていますが、その起源をさかのぼるととある伝説にたどり着きます。この記事では、映画『天気の子』にも似たその伝承と、薩摩川内はんやまつりで行われる「リアルてるてる坊主」について紹介します。
「てるてる坊主」は「テリテリ坊主/法師」などとも呼ばれ、望んだ日を晴れにしたいときや、長続きする雨を止めたいときに、軒先につるしてお祈りする紙の人形を指します。江戸時代にはすでに盛んに行われていたことが文献などでわかっていますが、起源は ...