春は続々と「開花」「満開」「見ごろ」の便りが届いて、花好きの方は嬉しい悲鳴を上げているのではないでしょうか。
今年は特に花の開花が早く、桜は全国的に1週間から10日も早め。そしてそれに続いて見ごろを迎えている花といえば…そう、つつじです!
近年は丸く剪定されているつつじは見た目がモフモフ、もこもこしてカワイイとSNSでも大人気です。例年、開花と同時につつじまつりが行われているような名所では、コロナ禍から脱しつつある今年、開催されるかどうかも気になるところ。そこでこの記事では、関東で人気のつつじが美しいスポット6か所を、過去の現地レポートなどをまじえつつ、今年の開催情報と合わせてご紹介します。
1.根津神社(東京都)
都心のつつじの名所といえば根津神社です。谷中、根津、千駄木のいわゆる「谷根千」は、下町の風情が色濃く残ってレトロ感が漂い、つつじを見た後のそぞろ歩きも楽しいエリア。その中央に位置しているのが根津神社です。境内のつつじ苑には、2000坪前後の小高い丘一面に100種類超・約3000株のつつじが植えられ、モコモコと丸く剪定された枝にカラフルな花が咲き誇る様子は、いつまで見ていても飽きることはありません。
例年4月上旬から5月上旬には「文京つつじまつり」が開催されており、2023年は4月1日(土)~30日(日)まで開催中です。昨年までは大幅な規模縮小となっていましたが、2023年は露店や骨董市なども復活!賑わいが戻ってきているようです。そのため、入場制限などがかかる場合もあるようなので、週末などの混雑が予想されるときは、時間に余裕をみておくのがよいでしょう。
マツログでは2023年の「文京つつじまつり」の様子をレポートしていますので、ぜひチェックしてみてください。
2.清水公園(千葉県)
千葉県野田市の花であるつつじが約2万株も植えられた市内の清水公園は、知る人ぞ知るつつじの名所です。しかもそれだけでなく藤、ネモフィラ、ハナビシソウ、牡丹、モッコウバラ、スイレンも同時に見頃を迎え、園内はかぐわしい香りで溢れています。さらに、28万ヘクタールの園内には日本最大級のフィールドアスレチックとポニー牧場もあり(コロナ禍の現在、利用は予約制)、家族で1日中たっぷり遊べる公園としても人気です。
例年4月下旬から5月中旬にかけては「清水公園つつじまつり」が開催され、グルメ屋台やお神輿も出て賑わいます。2023年は、3年ぶりの開催が決定しました。開催期間は、4月22日(土)~5月7日(日)となっていますので、ゴールデンウィークでのおでかけにもおすすめです。
清水公園についての詳細は清水公園 公式サイトをご覧ください。
3.五大尊つつじ公園(埼玉県)
「五大尊つつじ公園」は、埼玉県越生町の町役場の北西の小高い丘を整備して作られました。丘の中腹には、鎌倉時代に作られた不動、降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉の五体の明王像が祀られる五大尊の本堂が建造されています。
丘からは越生の街並みがつつじの美しい花越しに見え、約1万株のつつじの中には、樹齢300年を超える古木も。例年4月中旬から5月上旬には「五大尊つつじ祭り」が開催され、5月3日の「御戸扉」といった伝統的な儀式も行われます。2023年は、4月15日(土)〜5月7日(日)で開催中です。詳しくは越生町観光協会公式サイト 案内ページからご確認ください。
今日の五代尊つつじの様子です!
週末には見頃を迎えそうです!
ぜひ、15日〜5月7日までつつじ祭りも開催されますので、ご来場ください!#越生町 #五大尊つつじ公園 #つつじ #週末見頃 #つつじ祭り pic.twitter.com/xIpCQfyQRi
— 一般社団法人越生町観光協会 (@ogose_kanko) April 12, 2023
4.つつじが岡公園(群馬県)
江戸時代に徳川幕府第8代将軍の候補となった館林城主の松平清武が、1721年に躑躅ヶ崎(つつじがさき)で花見を行ったという記録が残されています。その躑躅ヶ崎が現在も園内に残され、時代を超えて花を咲かせているのが群馬県館林市の「つつじが岡公園」です。
例年ゴールデンウィークを含む4月中旬から5月上旬にかけて計100余品種・約1万株のつつじが豊かな彩りを見せます。
開花期にあわせて開かれる「つつじが岡公園つつじまつり」は館林市最大のイベントとなっています。2023年も4月10日(月)~5月10日(水)の期間で開催予定!(※終了日が開花状況にもよって異なります)
館林お化け屋敷、落語会やバンド演奏、八木節や琴と尺八の披露、舘林物産展などにぎやかな催しがいっぱいです。詳しくはつつじが岡公園公式サイト 案内ページなどからご確認ください。
5.華蔵寺公園(群馬県)
群馬県伊勢崎市の華蔵寺(けぞうじ)公園は、JR両毛線と東武伊勢崎線の伊勢崎駅の北にある華蔵寺に隣接するエリアを整備し1911年に開園しました。園内には観覧車やジェットコースターなどを備えた入場無料の遊園地も併設され、家族みんなで楽しめる場として市民に親しまれている公園です。
約27ヘクタールの敷地内には、約1000本のソメイヨシノ、約5000本のツツジ、約1000株の花菖蒲が育てられていて、今はツツジが豊かな彩りで公園を包み込んでいます。例年3月下旬から6月中旬までソメイヨシノ、ツツジ、花しょうぶが順番に開花して「花のリレー」で楽しませてくれます。
また、4月1日(土)~5月20日(土)の期間で「華蔵寺公園花まつり」も開催。粕川の鯉のぼりは必見。4月1日~5月13日が堀下鯉のぼり(約500匹)、鹿島鯉のぼりは4月16日~5月6日までの期間限定となっていますので、ゴールデンウィークのおでかけスポットの候補としてはいかがでしょうか。そのほか、植木市やガーデニング教室、クイズラリー、ひょうたん絵付け体験などが行われる予定です。
詳しくは伊勢崎市公式サイト 案内ページなどでご確認ください。
6.笠間つつじ公園(茨城県)
笠間焼で有名な茨城県笠間市には、日本三大稲荷の一つ「笠間稲荷神社」がありますが、そこから東に1km足らずの小高い山が「笠間つつじ公園」です。園内には様々な品種のつつじが植えられており、最盛期には山一面が真っ赤に染まります。夕暮れ時にはさらに赤く染められ、輝くつつじには目も心も奪われるほどです。
開花期に合わせ、毎年4月中旬から5月上旬に「笠間つつじまつり」が行われますが、このお祭りは昭和42年(1967年)、市民が1人1株のつつじを植えようという「つつじ一株寄付運動」がきっかけで始まったのだとか。2023年も4月15日(土)から5月7日(日)まで開催中です。
笠間つつじまつりでは、地元のお囃子や和太鼓の演奏、笠間焼の器で楽しめる抹茶と和菓子のお接待、ツリークライミング体験など楽しい催しも盛りだくさん。詳しくは笠間つつじまつり 公式サイトにてご確認ください。
トップ画像提供:笠間市商工観光課