雨の季節の必需品・傘。私たちにとって身近な道具ではありますが、およそ4000年も前からほぼ同じ形態の傘が使われていたそうです。
この記事では、傘の歴史とトリビアを紹介しつつ、湿った気分も晴れ渡る楽しい「傘」のお祭りを紹介します。
およそ4000年前のエジプトやペルシアの彫刻や壁画には、傘を持った人の絵が描かれています。こうした日差しの強い国々で、傘は高貴な身分の人たちに差し掛けるものとして使われていました。
中国では前漢時代(紀元前2世紀ごろ)にはやはり皇帝のような貴人の道具として使われていたようです。この傘は「天蓋」と呼ばれており、傘はやがて権力者や権力機構の権勢・権威を示すものともなります。身分によって使う傘の色も決められていたそうです。