向暑の候、読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。6月下旬から7月上旬といえば、茅の輪くぐり(大祓祭)や七夕の季節ですね。筆者も、先月6月29日に雪ヶ谷八幡神社で執り行われた夏越大祓祭(なごしのおおはらえ)に参列してきました。
大祓は、私たちが生活の中で知らぬ間に接し生じた自らの心身の穢れや、災厄の原因となる諸々の罪を祓い清める神事です。清らかな気持ちで日々の生活にいそしむよう願いを込めて、6月と12月におこなわれます。
この風習は古く、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が阿波岐原(あはぎはら)で禊祓(みそぎはらえ)をした神話を起源としています。6月の大祓は「夏越祓(なごしはらえ)」「夏祓(なつはらえ)」と呼び、身についた半年間の穢れを「形代(人の形をした紙 ...