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中央に本堂、釈迦堂、元三大師堂のご本尊の文字が記される3種類の御朱印
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都調布市に建立されている深大寺では、本堂の東に設けられた御朱印所で3種類の御朱印を頂くことができます。各々の御朱印には中央に、境内に建ち並ぶ本堂、釈迦堂、元三大師堂のご本尊の文字が記されます。
本堂の南の授与所では、お守りや絵馬など多種多様の授与品が準備されています。
東京都内では浅草寺に次ぐ歴史をもつ深大寺
深大寺の創建は733年で、東京都内では浅草寺に次ぐ歴史をもつ寺院です。境内中央の本堂では、阿弥陀如来の無量寿をご本尊として祀っています。現在の建物は1919年に入母屋造りの棧瓦葺きの様式で建立されました。境内西の釈迦堂のご本尊は、釈迦如来の白鳳仏を祀です。本堂と釈迦堂に挟まれる元三大師堂は、元三大師の慈恵大師をご本尊とし、正面ではだるまが参拝者を見守っています。
約300の縁起だるまの屋台がひしめき合う「厄除元三大師大祭だるま市」
深大寺では一年を通して多種多様の行事が行われていますが、中でも最も大勢の人々が訪れるのは、例年3月3日、4日に開催される「厄除元三大師大祭だるま市」です。富士市の「毘沙門天祭だるま市」、高崎市の「高崎だるま市」とともに、「日本三大だるま市」に数えられています。「厄除元三大師大祭だるま市」の開催日には境内に約300の縁起だるまの屋台がひしめき合います。
30軒前後の「深大寺そば」の店が軒を連ねる参道
「厄除元三大師大祭」は江戸時代から受け継がれる伝統行事ですが、1200年を超える歴史をもつ深大寺の周辺には門前町が築かれました。寺院を取り囲む参道には30軒前後の「深大寺そば」の店が軒を連ねています。寺院の周辺の土地は稲作に向かなかったため、江戸時代には蕎麦を作りその粉を寺院に献上していたのです。寺院では蕎麦粉を打って来客をもてなした「深大寺そば」が広まりました。江戸幕府第3代将軍徳川家光が、鷹狩りの際に深大寺でそばを味わったと伝わります。
東京都調布市の深大寺では、3種類の御朱印を頂くことができます。各々の御朱印の中央に記される無量寿、白鳳仏、元三大師は、境内に建ち並ぶ本堂、釈迦堂、元三大師堂のご本尊です。例年3月に開催される「厄除元三大師大祭だるま市」の開催日には、全ての堂宇が約300の縁起だるまの市で取り囲まれます。