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高知の小さな町にて絶やさぬ文化の種火。「おなばれ」に関わる二人が語る、祭りと文化継承への想いとは

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小さな町で300年以上受け継がれてきた秋の大祭「おなばれ」。
新型コロナウイルスの影響で2年間は神事のみに規模を縮小、3年ぶりとなる通常開催に向けて、町の人々は熱く慎重に準備を進めています。
地域で「おなばれ」に関わる人々が抱く想いと、継承への取り組みについて伺いました。

おなばれの全てを指揮する「本当家」 水田信子さん(72)

7月に当家地区が決まると、次にお祭り全体の総指揮を担う「本当屋(ほんとうや)」を立てます。
今年その大役を務めることになったのは、近年の資料として残っている限りでは「初」となる女性本当家さんです。

―――「本当家」を引き受けるまでのいきさつを教えてください。

生まれは香北町内の橋川野、今年の当番地区である韮生野(にろうの)に40数年前に嫁いできました。子ど ...

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