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翔んで埼玉もビックリ!壮大な茶番か?ガチなのか?ヤバすぎる「埼玉の奇祭」5選

2023/11/14
2023/11/14
翔んで埼玉もビックリ!壮大な茶番か?ガチなのか?ヤバすぎる「埼玉の奇祭」5選

11月14日は「埼玉県民の日」。間もなく「翔んで埼玉」の映画・第二弾も公開されるとあって、今日は腕をクロスして「埼玉ポーズ」で1日を過ごした方も多いことでしょう。

埼玉といえば、特に秩父エリアを中心としたお祭りの宝庫!そして茶番や遊びでやっているのか、はたまた本気(ガチ)でやっているのか、とにかく「マジか!?」「ヤバー!」とツッコミたくなる奇祭もたくさんあるんです。

というわけでこの記事では、埼玉で「そこら辺の草」を食べて育ち、大人になって通行手形を手にして初めて見た大都会は「池袋」、スージー小江戸が埼玉の奇祭から5つを厳選して紹介します!

【どろいんきょ】神輿が泥まみれ…の後がさらにヤバイ!

毎年7月に開催される「どろいんきょ」は、上尾市平方の上宿地区にある八枝神社の祇園祭の中で行われる行事です。「隠居(いんきょ)神輿」と呼ばれる、装飾のない白木造りの神輿が町内を練り歩いたあと、水を撒いてドロドロになった泥の中でドタンバタンと勢いよく転がされます。

神輿も担ぎ手も観客も泥まみれになりますが、この泥をかぶるほど家内安全・無病息災・悪病退散のご利益がアップ。みんな笑顔で喜んで泥だらけになっているという、まさに奇祭らしい光景が広がります。

しかし、泥まみれだけでも相当な奇祭ですが、さらに全国でも類を見ない奇祭ぶりが発揮されるのはこの後。お神輿が正規の巡行ルートを外れたり戻ったりするときは逆さ吊りにすればOKというローカルルールにまず驚きます。
そして、泥まみれの神輿を立てた上にひょっとことおかめが乗って踊り、なんと二人を乗せたまま神輿を「山車」に見立てて、ロープで引っ張っていくのです。神輿の担ぎ棒には車輪など付いていないのでズルズルと道路を引きずる荒技!!

祭り好きたちが度肝を抜かれ、口々に「こんな祭り見たことがない!」「クレイジーすぎる(良い意味で)」と叫んだ祭り。百聞は一見に如かず、ぜひ今年の現地レポートを見て奇祭ぶりにシビレてください!

【さきたま火祭り】ワラの家がド派手に炎上!古代ロマンにもほどがある!

埼玉県民には遠足の行先としてもおなじみ、行田市の「さきたま古墳群」。この地区は「埼玉」と書いて「さきたま」と読みますが、武蔵國多摩郡の先にあったため「先多摩、前多摩」が転じて「埼玉(さきたま)」になったという説が。埼玉(さいたま)という県名の発祥地であり、ここがなければ「翔んで埼玉」も生まれていないと思うと感慨もひとしおですね。

ここで毎年5月に行われるお祭りでは、コノハナサクヤ姫が夫であるニニギノミコトからの疑いを晴らすため、自ら産屋に火をつけてその中で海幸彦と山幸彦という神様を出産したという古事記の伝承を再現。竪穴式住居のようなワラでできた古代住居に火を放ち、瞬く間にメラメラと立ち昇った炎は夜空を赤く染め、住居を焼き尽くします。

その後、古墳時代~飛鳥時代のようなコスプレ衣装に身を包んだ300人ほどの大行列が、手に手に松明を持って古墳から下りてきます。まるで火の川のように幻想的な情景は、古代の神話の世界を目の当たりにしているようです。

【ジャランポン祭り】死人も僧侶も酔ってベロベロ!?祭りになったお葬式!

毎年3月15日に近い日曜日に、秩父市下久那地区の公会堂で行われる「ジャランポン祭り」。別名「葬式祭り」とも呼ばれる、葬式コントのような模擬葬式を行う面白すぎる祭りです。
昔、疫病が流行ったときに人身御供を神様に捧げたのが始まりと言われていますが、疫病が鎮まったお祝いという意味合いで諏訪神社の春の例大祭の余興に行っていたのが、今ではこちらのほうが有名でメインのお祭りになってしまったのだとか。

即席の祭壇をつくり、白無垢(死に装束)を着た死体役の人は棺おけに入って酒をがぶ飲みます。僧侶役の人も飲んでいい感じに酔っぱらってきたところで即席で適当なお経をあげ(!)、楽器も適当に打ち鳴らされ、実際のお葬式のように祭りが進んでいきます。

お葬式が済むと酔ってベロンベロンになりながら、どうにか諏訪神社まで行き、祭典を行います。その後、公会堂まで戻って壇払いの儀式、十三仏を唱え、死人役は生き返って万歳三唱(笑)ジャランポン祭りは終了です。
コロナ禍で休止や一般非公開が続いているため完全復活が待たれます!ぜひ実際の動画もご覧ください。冒頭から4分半くらいまでがジャランポン祭りの様子です。

【鴻巣びっくりひな祭り】埼玉のひな祭りは常識を軽々と超える!

人は何故かデカさを求める。そして度を越して巨大化すると祭りは奇祭になる…という良い例がこの「鴻巣びっくりひな祭り」。ただのひな祭りに飽き足らず、例年2月下旬〜3月上旬に、JR鴻巣駅前にあるショッピング施設「エルミこうのす」に巨大なピラミッド型のひな壇が登場します。

日本一ともいわれる(2012年時点)高さは約7メートル。31段のひな壇には1,800体を超えるひな人形が飾られ、壮大なスケールとそれぞれの個性を楽しむことができます。常識での理解を超えた「桃の節句」に圧倒されること間違いナシです。

そして鴻巣市といえば、例年10月の第1土曜日に開催される「こうのす花火大会」もびっくりな祭り。巨大な「四尺玉」と呼ばれる打ち上げ花火が上がります。2014年の大会で打ち上げられた「世界一重い打ち上げ花火」の重量はなんと464kg。当時のギネス記録に認定されました。夜空に広がるド迫力の四尺玉の花火は、今年の現地レポートでぜひご確認を!

【埼玉政財界人チャリティ歌謡祭】真の埼玉県民には、紅白よりもこっちの歌合戦!

今年も大晦日に放映されるNHKの紅白歌合戦の出場者が発表されて話題ですが、埼玉県民にとってはもはやこっちの方が楽しみという奇特な人も。毎年元日の夜19:00~21:30までテレ玉(テレビ埼玉)で放映される「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」です。

県内市町村の首長や企業の経営者など総勢20名弱が、ガチの衣装やステージングで歌唱を披露し、県知事が大トリを務めます。

テレビの前ではリアタイ視聴している人たちがSNSでも盛り上がり、客席でペンラを振る社員たちが映り込むと彼らの「死んだ目」も毎回話題に。社長のバックダンサーとして活躍する従業員、PRを兼ねてステージ袖で応援する職員などにも、休日に駆り出された悲哀への共感の声が溢れます。

次回2024年1月1日放映で第32回を迎える歌謡祭。収録は12月2日(土)に大宮ソニックシティ大ホールで行われる予定(観覧は事前応募制で終了済み)で、司会者には例年どおり県立浦和高校出身で元NHKアナウンサーの堀尾正明さんが登場します。ファンにとっては「これを見ないと新年が明けた気がしない」とまで言われる埼玉の奇祭。ぜひ注目してみてください。

終わりに

埼玉県の5つの奇祭を紹介しましたが、秩父市吉田の手作りロケット祭り「龍勢祭」や、夏の五輪と同じ年に4年に一回鶴ヶ島市で長さ36mの龍蛇を担いで練り歩く「膝折雨乞」など、埼玉にはまだまだたくさんの奇祭があります。

オマツリジャパンでも随時レポート記事や情報をお届けしていますので、ぜひ気になる奇祭を探して出かけてみてくださいね。

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