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岩手盛岡に夏が来る!3年ぶり「さんさ踊り」を徹底予習!見所から地元グルメまで!

更新日:2023/7/26 minta
岩手盛岡に夏が来る!3年ぶり「さんさ踊り」を徹底予習!見所から地元グルメまで!

毎年8月1月から4日まで開催される「さんさ踊り」。今年は3年ぶりの開催となります。踊り手、笛、太鼓のパレードは圧巻。特に太鼓パレードはギネス記録も持っているんですよ!
さんさ踊りとはどんなお祭りなのか?行く前にぜひ知ってほしい見どころや魅力をお伝えしましょう。

さんさ踊りの始まりは鬼退治のお祝い!?

さんさ踊り三ツ石神社にある、この岩のどこかに鬼の手形がうっすらと…。ぜひ探してみてください

藩政時代から伝わる盆踊り「さんさ踊り」の始まりには諸説ありますが、盛岡市名須川町の三ツ石神社にまつわる「三ツ石伝説」に由来するものが多く語られています。

昔、人々を苦しめていた鬼が三ツ石の神様によって退治され、降参の印に誓約の手形を石に残して去りました。このとき喜んだ人々が三ツ石のまわりで「さんさ、さんさと踊り囃した」のがさんさ踊りの始まりといわれています(盛岡市公式HP参照)。

三ツ石神社の三ツ石には何とうっすら「鬼の手形」が残っていますので、こちらもぜひ実際に見ていただきたいポイントです。

一番の見所はギネス記録をもつ太鼓パレード!

さんさ踊り太鼓と踊りのパレードは圧巻

太鼓パレードのお祭りとして、名を馳せるさんさ踊り。実は「最大集合人数での和太鼓演奏(Largest Japanese Drum Ensemble)」というギネス記録を持っているんです。

熊本県が持っていた2,778人という記録を659人上回り、2014年6月29日に3,437人の同時演奏で世界一の記録を達成しました(当日の様子はこちらをご参照ください)。

その後も挑戦を続け、記録を更新しています。大勢の太鼓の音色は、お腹に響く迫力です。動画でもぜひご覧ください。

今年は、盛岡市中央通り(岩手県庁前~中央通2丁目)を主会場にパレードを行います。また盛岡市民文化ホール、JR盛岡駅前、滝の広場でも行われます。

さんさ踊りにはどんな踊りがある?

現在、「盛岡さんさ踊り」で一般に踊られるのは3種類。これらは、盛岡さんさ踊り実施に合わせ創作された踊りです。それぞれ掛け声や太鼓、笛のお囃子がちがいます。

七夕くずし:通称2番…天の川を奉り、水に願いが届いて豊作になるようにとの祈りを込めた踊り
栄夜差(えやさ)踊り:通称3番…栄える夜の文字どおり、盛岡さんさ踊りが栄えるようにとの思いを表した踊り
福呼(ふっこ)踊り:通称4番…厄を追い払って家の中に福が舞い込むようにとの願いが込められた踊り

踊りにもそれぞれ思いが込められていて、基本の踊りとなっているのは通称2番と呼ばれる「七夕くずし」です。踊り方が動画で詳しく解説されていますのでこちらのページをぜひご覧ください。

そして、掛け声が一番元気な3番「栄夜差踊り」と、福を呼び込む喜びを表現した4番「福呼踊り」の踊り方はこちら、ミスさんさの踊りをご覧ください。

踊り手のしなやかで優美な踊りの所作も魅力ですが、浴衣で胸には締太鼓、頭に花笠、腰に5色の帯とカラフルな衣装で踊りながら演奏する太鼓打ちの迫力も見ものです。

ちなみに、岩手が舞台となり盛岡出身の大友啓史監督が手掛けた映画「影裏」の中で、他県から来た友人をもてなすため地元の人たちと踊ったのも「さんさ踊り」。地域の人々の生活に根付いている踊りなのです。

印象的な掛け声は「サッコラチョイワヤッセー!」

上記で動画を見ていただいた方は、掛け声が耳に残るのではないでしょうか。掛け声は「サッコラチョイワヤッセー!」と言っており、「サッコラ」は漢字で書くと「幸呼来」。幸せを呼ぶという意味です。

キレがあり優雅でもある軽快な踊りと、躍動感のある太鼓のリズム。これらが一体となって幸せも呼ぶという素敵な祭りです。

さんさ踊り掛け声も楽しく!

祭りの会場にはグルメもいっぱい?

さんさ踊りが3年ぶりに復活するとあって、お祭りグルメの復活にも大いに期待です!
まだ正式に発表されていないのですが、グルメ屋台が出店するとしたらコロナ禍以前と同じように岩手県庁周辺や櫻山神社周辺に露店が並ぶのではないかと思います。下記は2019年の屋台の様子ですので、ぜひ予習にどうぞ!

冷麺や海鮮焼き、盛岡B級グルメ「うす焼き」などゆっくりまわってみるのも楽しいですね。特にうす焼きは、先月「チャグチャグ馬コ」が3年ぶりに復活開催されたときにも出店されていましたし、おススメです!

祭り以外でも盛岡グルメを堪能して!

お祭りの屋台グルメ以外にも、盛岡には美味しいものがたくさんあるので、ぜひ地元のグルメを楽しんでください!
これまでにオマツリジャパンでも数々のグルメを紹介してきましたので過去記事をまじえてあらためて紹介します。

◎じゃじゃ麺

盛岡といえば「じゃじゃ麺」を思い浮かべた方!食べ方の裏技はご存じですか?〆にあることをするとタダモノじゃない美味しさが待っていますよ。

◎魚屋さんとグルメ系回転寿司

岩手といえば、盛岡といえば、新鮮で美味しい魚介が食べたい!という方には、地元では知らない人がいない老舗の魚店とグルメ系回転寿司をご紹介した下記記事をどうぞ。

◎福田パンのコッペパン

今や人気が全国区になったコッペパンの名店「福田パン」は、盛岡のソウルフードです。知っている方も、知らない方もぜひご一読を!

◎盛岡あんぱん・開運あんぱん

ご当地名物のパンは、実は福田パンのコッペパンだけではありません。ひと口食べたらハマる味。このパンはコンビニで買えますので、ぜひ一度試してみてください!

◎エゴマ醤油ソフトクリーム

夏の暑さも、さんさ踊りの興奮も冷ますのにぴったり。老舗のお醤油屋さんが作るここでしか味わえないソフトクリームです。

◎ア・ラ・モンタン

盛岡を代表するご当地B級グルメです。見た目はナポリタンにそっくりですが、味は似て非なり!?どんな味か下記のレポートでご確認ください。

◎黄精飴

創業160年の老舗で昔ながらの製法で作られている郷土銘菓。不老長寿の薬とされた植物・アマドコロと水飴が入ったもちもち食感のお餅は、一度は食べてみたい味&盛岡土産にもぴったりです。

今年のさんさ踊り、例年と違う点は?

盛岡さんさ踊りのテーマは「来て、観て、魅せられ、加わるさんさ」ですが、コロナ禍が完全終息とまではいかないなか、特に「加わる」の部分など、今年はまだ復活せず実施されない催しもあります。

まず、有料観覧席。2022年は感染症について十分な対策が取れないとの理由から、設置が見送られることとなりました。
また、例年は祭り当日に、花車のある盛岡青年会議所のパレードや輪踊りに観客も参加できます。踊りを教えてくれる「おへれんせ」(お入りなさい)と書かれた黄色の襷をしているお姉様方が教えてくれますので初めてでも大丈夫!気軽に一緒に踊りの輪の中に入れるのですが、こちらも残念ながら2022年は中止となってしまいました。

さんさ踊り来年こそは、初めての方もぜひ挑戦してほしいです!

とはいえ、「来て」「観て」「魅せられる」さんさは存分に堪能できるはず!当日はマスク、除菌そして係員の指示にしたがって、お祭りをたっぷり楽しんでくださいね。

2022年のさんさ踊りの開催情報

さんさ踊り生の太鼓の迫力を感じて!

盛岡さんさ踊り(2022年7月4日現在の発表内容)

■日程:2022年 8月1日(月)・2日(火)・3日(水)・4日(木)の4日間

■主会場:中央通会場(パレード:県庁前~映画館通り)岩手県盛岡市中央通
※2022年はパレードエリアが縮小となります
【主会場での行事の内容】
ミスさんさ踊り・さんさ太鼓連や伝統さんさ輪踊り、一般参加団体が登場し、太鼓・笛・唄・踊り手による大パレードで魅せるさんさ踊りを開催します。パレードを彩る花車(パレードカー)も登場します。
祭り最終日の8月4日には、各参加団体の敲き手による太鼓だけの「世界一の太鼓大パレード」を実施します(予定)。また、ミスさんさ踊りや伝統さんさ踊り団体が踊りを披露してご来場の皆様を見送り、「盛岡さんさ踊り」のグランドフィナーレを飾ります。

■サブ会場:盛岡市民文化ホール(マリオス)岩手県盛岡市盛岡駅西通2-9-1
※有料チケットが必要です。詳しくはこちら
【主会場での行事の内容】
8月1日~4日の各日「伝統さんさ踊り競演会」を開催します。2022ミスさんさ踊り・さんさ太鼓連による「華麗なさんさ踊り」と伝統さんさ踊り団体による「各地域に伝わる伝統的なさんさ踊り」等をお楽しみいただけます。

※大雨や新型コロナウイルス感染症の拡大状況等によっては、当日中止、また、まつりの内容が一部変更となる場合があります。

詳細と最新の情報については、盛岡さんさ踊りの公式サイトにてご確認ください。

3年ぶりの「さんさ踊り」に盛岡市民はワクワクが止まりません。
ぜひ今年の夏は、東北岩手盛岡へお越しください。

祭り開催情報

名称 盛岡さんさ踊り
開催場所 岩手県盛岡市中央通
1)主会場:中央通会場(パレード:県庁前~映画館通り) 岩手県盛岡市中央通 ※予定 2)サブ会場:盛岡市民文化ホール(マリオス) 岩手県盛岡市盛岡駅西通2-9-1 ※予定 ※有料チケットが必要です。
開催日 2024年8月1日(木)、2024年8月2日(金)、2024年8月3日(土)、2024年8月4日(日)
アクセス JR盛岡駅から徒歩15分(岩手県庁)
関連サイト https://sansaodori.jp/
https://www.mapple.net/spot/3000312/
https://sansaodori.jp/info/
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
青森ねぶた祭りで育ち、盛岡八幡宮例大祭の優雅で粋なところにどっぷりつかり例大祭がないと一年が終わらないお祭り大好き人間です!
派手な祭り、優雅な祭り、しんみりする祭りどれも味わい深く、日本人でよかったな~と感じています。どうぞ宜しくお願いします。

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