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花より団子!?お花見には三色団子!なんで3色?由来は?

2022/3/28
2024/3/8
花より団子!?お花見には三色団子!なんで3色?由来は?

今年もお花見の季節がやってきました。「花より団子」という言葉もあるように、お団子はお花見の楽しみの一つです。お花見の定番といえば、ピンク・白・緑の三色団子。かわいらしく春にふさわしい三色団子ですが、どのような由来があるのでしょうか?この記事では三色団子の由来や意味について解説します。

お花見には三色団子!三色団子の由来や色の意味をご紹介!

可愛い色合いと優しい味わいから、ふとした時に食べたくなる三色団子ですが、その由来や三色の意味についてはあまり知られていません。ここでは知っていると三色団子がもっと美味しくなる豆知識を紹介します。

三色団子とは?

三色団子とは、一本の串にピンク色・白色・緑色の3色のお団子が刺さったもので、「花見団子」と呼ばれることもあります。メーカーや地域によっては、桜の木の色に合わせて、白色が茶色になっているものもあります。
三色団子はたれやあんこを使わないことが特徴で、団子そのものの素朴な甘さを味わえるのが特徴です。

三色団子はいつ、どのように始まった?

お花見に三色団子を食べるようになったのはいつからなのでしょうか?
始まりは安土桃山時代まで遡るといわれています。天下人である豊臣秀吉は、桜の季節に京都の醍醐寺で盛大なお花見の茶会を開きました。それまでのお花見といえば、貴族たちが歌を詠んだり、舞を楽しんだりするちょっとハイソサエティな風習でした。しかし、秀吉はお花見の常識を覆し、皆で食べ物を持ち寄りワイワイ楽しむ会にしたといわれています。このときにふるまわれたお茶菓子の一つが三色団子でした。春らしい三色が見る目にも楽しいお団子はインパクト大だったでしょう。これをきっかけに、お花見の際には三色団子を食べるという習慣が広まっていきました。
江戸時代には庶民の間にもお花見の習慣が浸透し、それと共に三色団子も定番化したようです。

三色団子の色には意味がある?

三色団子の三色の持つ意味には諸説ありますが、主なものをご紹介します。

・三色で春を表している説
ピンクは桜や陽光、白は白酒や残雪、緑は芽吹く緑やよもぎを表している。

・三色で季節を表している説
ピンクは春、白は冬、緑は夏をイメージし、秋を表す色がないのは、「飽きない」や「商い」という意味をかけて商売繁盛を表しているという説も。
他にも、縁起の良い紅白に邪気を祓う緑を組み合わせたという説や、白ではなく茶色の団子を使い大地を表しているものなどがあります。いずれも季節を愛でる気持ちが込められた優雅な表現ですね。

三色団子の並び順は決まっている?

三色団子の並び順は通常、上からピンク・白・緑の順となっています。この順番にも理由があるといわれています。

・桜が咲く様子を表している説
赤いつぼみから白い花が咲き、緑の葉が成長する様子を表している。

・早春の大地を表している説
春の太陽のもと、残雪の下には緑が芽吹いている様子を表している。

三色団子はどんな味がする?

スーパーなどで一般的に販売されている三色団子は、着色されているので三色とも同じ味ですが、伝統的な和菓子屋さんで作られる三色団子は、三色それぞれ違う味がします。
上新粉に砂糖を混ぜた「すあま」の白に、赤しそやくちなしで着色したピンク、よもぎや抹茶で着色した緑と、それぞれの素材の風味や香りが楽しめます。

まとめ

楽しいお花見の席に彩りを添えてくれる、見てうれしい食べて美味しい三色団子。その色や並び順には、昔の人の春を喜ぶ気持ちが込められています。美しい桜を愛でて感動するのは昔も今も同じですね。そんなことに想いを馳せながら、美しい春を三色団子と一緒に楽しみましょう。

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